瀬尾まいこ『幸福な食卓』 | のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

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つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

瀬尾まいこ『幸福な食卓』(2004, 2007)を読みました。

 

『小説現代』「幸福な朝食」20003年3月号「バイブル」2003年11月号「救世主」2004年3月号「プレゼントの効用」2004年6月号

佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて……。それぞれ切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。
吉川英治文学新人賞受賞作
切なさの分だけ家族はたしかにつながっていく。

 


瀬尾まいこさんの著作を読むのは11作目。

 

冒頭でお父さんがお父さんをやめる宣言。お母さんは別居中だけど、頻繁に食事を持って来る。食卓を囲んでいた家族がバラバラだけどバラバラでない変わった家族は食卓が中心。

 

え、お父さん、そんなことしちゃったのびっくりと驚き。超優秀な兄の恋愛遍歴と今の彼女。佐和子と大浦クンの素敵な関係。とても面白くて読みどころ満載キラキラ

 

と思っていたら終盤になって…え〜そんなのって…ガーンと、風変わりながらも平穏な毎日を過ごしていたら…そうくるかびっくり終盤のヨシ子のキャラクターもとてもよかったキラキラみんな幸せになってほしい。大浦クンのお母さんも。瀬尾まいこさんの初期の作品だけど、才能おそるべし。

 

 映画化されていたのは知らなかった。