No.263 奥の深い貧困。時代と現状の矛盾。 | OLは青年海外協力隊になってドミニカ共和国へ

OLは青年海外協力隊になってドミニカ共和国へ

青年海外協力隊(27-1次隊)としてドミニカ共和国で生活した記録。コミュニティ開発。活動のこと・ドミ共の人々&文化のこと・観光情報など、現地に密着したからこそ言いたいこと&伝えたい情報

この国は、パッと見 都会で、首都などの都市に住む人達は日本となんら変わらない裕福な生活をしているように見えます。

 

大型スーパーやショッピングモール、きれいなマンションが立ち並ぶ住宅街もたくさんあります。


首都↓

{3CDD43D6-8484-4104-9967-E15740770156}

 

でも、国民のほとんどは貧乏なんです。

 

これは究極形ですが、こういう家に住んでいる人たちがゴマンといます。

 


子供が生まれても市役所に届を出さない人もいるので、実際、こういう地域に何家族 何人が住んでいるのか、役所も把握しきれていません。

 

でも、時代は現代。こんな家の中にもテレビや洗濯機、ガスコンロはあります。

 

でも、貧乏なんです。

 

何が起こると思いますか?

 

 

電気代が払えない。ガス代が払えない。


そういう人たちに対して、例えば「ドミニカの食事は野菜が不足しているからもっと食べた方がいいよ」「こんな調理法があるよ」と言っても、実現不可能なのです。


これまでは、野菜を食べないのは昔からの習慣のせいだ!と思っていましたが、理由はそれだけじゃなかった。


バランスのいい食事うんぬんという話は、諸々の維持費をちゃんと支払うことができて料理ができる状態にあり、さらに野菜を買うことのできる経済力のある人たちに対して初めて通用するのです。



協力隊の派遣期間は短いな、と初めて思いました。


2年も終わりがけになって、まだこういう、"本当にこの国で起こっていること"に気付く。