■私が一般の人とビジネスをするようになって
違和感を感じていたことがあります。
それは何かというと
会話をしていて、
「この人何を言っているのかな?」
「言ってる意味がわからないな?」
ということが頻繁にあることです。
その一方で、
隣で聞いているスタッフは、
うんうんと頷いていたりするのです!
ん?
自分の頭が悪くなったのかな?
と思ったりしたのですが
どうやらそうではないようです。
■先日、
「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」
という本を読みました。
なぜ、この本を読んだかと言うと、
あの有名な勝間和代さんが、
メルマガの中で推薦していたからです。
この本によると、
今、
教科書が読めない子どもが増えているようです。
教科書が読めないとはどういうことかと言うと、
簡単な文章や、基本的な文章が読めないと言うことです。
著者が試した調査によると、
745人の高校生に、基本的な読解テストをしたところ、
正解を出せたのは10人中7人だったそうです。
私もこれを実際読んでみましたが、
それほど難しい問題ではありません。
と言うよりも、
ちょっと考えれば、正解を導けるような問題だと私は思いました。
それを
高校生10人のうち3人が正解できなかった。
しかもこの高校生は
進学率ほぼ100%の進学校に通う高校生なのです。
ということは、一般の高校生は、
もっと学力が低いことが予想されるわけです!
■近頃、コミュニケーションが重要だと、
あちこちで言われていますが、
これはもはや、コミュニケーション以前の問題です。
言葉の意味を理解できていなければ、
コミュニケーションどころではないからです。
■前述した、
「私が、相手の言っていることがわからなかった」と言うのは、
おそらく、相手の話している文章がおかしかったのだと思います。
それを横でうなずいていたスタッフは、
言葉の端端を、部分的に理解して、
うなずいていただけのようです(笑)。
■あるいは、
こんなこともよくあります。
私が何かを話そうとした時に、
話の腰を折るというか、
まだ私が言いたいことを言い終わっていないのに、
言葉を挟まれることがよくあるのです。
これなども、相手の言っている言葉、
つまり文章を理解できていない証拠だと思います。
最初は、
自分が喋るスピードが遅いのがいけないのかな?
と思ったりしていたのですが、
どうやらそうでは無いようです。
■このメルマガの最初に、
「一般の人とビジネスをやるようになって」と書きましたが、
医療の現場で仕事をしていたときには、
このような違和感はあまりありませんでした。
その理由は何かと考えたのですが、
医療現場では、 会話する相手が、
ほとんどドクターだからだと思います。
特に東大病院の場合、
東大卒のドクターが半分、
残りの半分も、他大学の医学部出身、
その中でも優秀な人が集まっています。
つまり、
国語力や読解力が優れた人がほとんどなわけです。
ですから、
会話で言葉が伝わらないなどと言う事は
あまりなかったのです。
■近々出版する拙著
「東大ドクターが教える、塾に行かなくても勉強ができる子の習慣」の中でも、
国語力ひいては読解力が大事であるということを強調しています。
今回読んだ本も、表現は全く違いますが、
読解力の重要性を強調している点では同じだといえます。
では、
読解力や論理的な思考を鍛えるにはどうしたらよいでしょうか?
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