『微笑みの理由』
デパートに時限爆弾が仕掛けられた。タイムリミットは60分。警察の爆弾処理班が到着し、解除しようと試みるが、爆弾の仕組みが複雑過ぎて難航する。そこでやってきたのは爆弾処理の天才、能見カズトシ。これまで解除できなかった爆弾はないという。能見曰く、この爆弾の解除方法はひとつ。まず張り巡らされた黒のリード線を切っていく。そして最後に赤のリード線と青のリード線が残る。その一方のリード線を切断すると解除出来るが、もう一方のリード線を切るとブービートラップで爆発するらしい。能見は流れるような動作で鞄からニッパーを取り出すと、何の躊躇もなく黒の線にそれを入れる。その瞬間、閃光とともに爆音と爆風に襲われる。宙に舞う能見。その口元には何故かうっすら笑みが浮かんでいた・・・。一体能見に何があったのか?ただの失敗か?それとも・・・?天才の苦悩とその狂気を描いたサイコストーリー。
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