前回の3枚目ではめちゃくちゃスベり倒した上に「誰も俺の大喜利など見ていない」という思い込みの末、鬱病になってしまいました。(自己診断)
大喜利を完全に辞めるつもりでしたが、あえて大喜利と距離を取る生活を送ったなかで出た結論は「勝とうと思わない」ということでした。
なので今大会は勝たなくていいから楽しく大喜利することだけを考えてエントリー。
今回は地上29階の会議室という、大喜利大会史上まれに見る高さ。絶景。
僕の出た予選ブロック、対戦相手は松田智潮さん(普段はT.M.プロデューサーという名前)、フカザワイクミさん、田んぼマンさん、オフィユカスさんという面々。
最初のお題は「鬱の料亭」。
鬱といえばリストカットのイメージしか浮かばない。「女将さんが三つ指ついてたところに血の跡がある」と答えたがイマイチ。
ここは肩の力を抜いて「注文が入ると厨房からヤダナ〜と声がする」と回答。
ボードに \ヤダナー/とだけ書いたらなかなかの反応。
続いて人の名前の横に値段を書いたメニュー表を書いて「全ての食材に名前をつけている」も悪くない反応。滑り出しはまずまずか。
2問目は「新人借金取りのメチャクチャ下手くそな脅し文句」。
「東京ディズニーシーに連れてったろかい」で鉱脈を見つけた感じがありましたが、あとが続かず。田んぼマンさんやユカスさんに持っていかれた印象でした。
3問目は「宝石を植物のタネだと思い込んで育ててる人の観察日記」。ここで完全に手が止まってしまった。こういうときでもとりあえず答えながら探っていくものだが、「とりあえず」の適当な回答すら浮かばない。最後に1答だけしたが散々な内容。
田んぼマンさんとオフィユカスさんが順当に勝ち上がり。
完全に終わったと思ったが、1問目でそこそこ票が入っていたらしく、敗者復活戦へ進むことに。
敗者復活戦のお題は「江戸っ子のあなた、家が火事のところすいませんが、別れた奥さんに一言お願いします」みたいなメチャクチャなお題。
ただ敗者復活は「負けたくせにお題に文句を言うな。本来であればゴミ屑同然のお前らにチャンスをやってるのだからありがたく思え。あと靴を舐めろ」というスタンスのもとお題が作られているため、戸籍が抹消された予選敗退者の我々は従わざるを得ない。
さっきの3問目から集中力を切らしていたのもあり、笑いにつながる回答が出せずあっさり負けました。
しかし！！！全然悔しくありません。
なぜならそう！！！勝つ気がないからである！！！
どうせ負けるなら、勝ちへの執念を捨てたほうが負けたショックが小さくてすむのです。
勝ちへの執念がなくても、お題の相性とかで、まぐれで勝てることもあります。
というわけですんなり切り替えて、勝ち抜けた皆さんの激闘を見守ってましたが、いやメチャクチャ面白いですね。
こう見えて僕、一時期「東北の中では上位の実力者」的なことを言われてた時期があって、自分は大喜利が強いと思い込んでたんです。
自分の実力を「平均よりちょい下」と認めることができてすご〜く気がラクになりました。
真剣勝負してる方々にはすごく失礼かもしれないけど、これくらいの熱量のほうが自分に合ってるのかもしれない。
ということでこれからも大喜利とは微妙な距離を置きつつ、たまにゆるい大喜利会を開いたりして楽しんでいきたいですね。