リーマンショック以降の会社は… | ぜんそく力な4コマ漫画ブログ

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順風満帆だった僕の仕事…

しかし2008年のリーマンショックのあたりから、事態は変わり始めた。

工場の注文も激減し、暇で手を余す人が増え始め、会社が色々と削減をし始めた。

まず、定年再雇用をしていた、ベテラン人の達を退職させ、ボーナスはもちろん、基本給の3割カットもされた。

そしてベテランだけではなく、1部の正社員のリストラも決行された。

まず最初にリストラの対象になったのは…




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タンクトップのK君だった。

彼は僕よりも2コ下で、当時まだ36歳の若さだったのに、リストラの対象となった。

1匹狼で誰とも関わらないK君に、積極的に話しかけ、会社の行事には1度も参加した事がなかったK君を参加させ、みんなともかなり打ち解けて来た矢先のリストラだった。


そしてもう1人対象になったのは…


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僕が入社した日、最初にコンビを組んで、仕事を教えてくれた女子社員のMさんだった…

彼女はハンデを持っていたのだが、純粋でとてもいい子だった。

僕に好意を持っていて、僕の娘達が生まれた時は、ディズニーのDVDなどを貸してくれたりした。

彼女が退職する時、僕も色々な事がこみ上げて、泣きそうになってしまった。


そして形上はリストラではないが…



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元上司Sさんのさらに前の課長だったAさん。

Aさんは色々と不摂生や不祥事を起こし、数々の減給が響き、給料が全盛期の半分以下になり、その後、雇用助成の対象として、半強制的に休職させられ、このままでは生活ができないと、Mさんが退職した1年後に自主退職したのだった。

こうしてリストラや休職という社員の犠牲によって、乗り切って行った会社だったが、仲間が休職させられる時、社長から休む仲間に心無い言葉をかけられたり、気軽に休職させようとする姿勢に、僕自身、いたたまれなくなり、社長への不信感を募らせる事となった。

そしてこの頃から、社長との関係もギクシャクし始め、僕の仕事の進め方にあれこれ口を出すようになった。

仕事の進め方に関しては、違うと思いながらもある程度従ってやっていた。

ただ、自分の中で、ここだけは誰にも例え社長にも言われたくない領域があった。

それは、僕が独学で学び実践し、そして会社の品質向上に大きく貢献した、僕の成形法だった。

しかし社長は、その成形法に関しても、口を挟むようになり、それが元で激しい言い合いまで起きるようになった。


そして僕は、この負の状態を打破する為、さらに自分の成形法が絶対だと言うことをわかってもらう為にも、国家資格である、1級成形技能士の試験を受ける決心をした。

会社にはこの事は告げず、独自で問題集を買い、毎日勉強をした。

仕事に子育てに資格の勉強と、毎日頑張って来たのだが、疲労からか仕事中にギックリ腰で倒れ、さらに3週間後には肺炎を患い、入院寸前になるまで悪化させてしまった。


長期で会社を休む事となった僕…

1週間程休んだ後、さらに療養が必要との事で、もう1週間休ませてもらう為に、妻が僕の診断書を会社に届けに行ってくれた。

そして1時間後、妻は…

涙を流しながら帰って来た…



続く…




会社を辞めていった仲間達のその後ですが、タンクトップのK君は、1年半ほど前、会社にひょっこり顔を出した事がありました。

色々あった彼の現状はなかなか悲惨なものでした。


Mさんの方は、同じ地元に住んでいるので、お祭りなどで会ったりします。

Mさんの家はお金持ちなので、今は特に働いてないようです。


Aさんは、2年ほど前に会社の仲間が、スーパーの駐車場でゴミを拾っている姿を見たと言っていました。

それを聞いて、ホーム○スになったのかと思いましたが、ゴミを拾う仕事をしているとの事でした。




次回は妻の涙の訳…

僕にとっても本当にショックだった事を書きます。




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