近江毎夕新聞 -3031ページ目

テレビ視聴で地域格差 長浜市の旧浅井町域のみが特典

 合併新市、長浜市の発足に伴い、旧・浅井町が全町域に敷設したケーブルテレビが、合併後、旧町域の地域限定のサービスとなり、同テレビで毎日放映される行政情報も長浜市役所浅井支所が発信する地域限定情報となったことで、住民サービスの公平性が確保できない状態が続いている。
 合併協議では「地域限定の施策」として、現状のまま引き継ぐこととされたが、旧浅井町域を一歩出ると、有線テレビが利用できない市域もあり、加入金も旧浅井町域の一万五千円に対し、他の市域ではケーブルテレビ会社、(株)ZTVとの個別契約で三万六千七百五十円と、利用環境が急変する。
 旧・長浜市と旧・びわ町は自治体が設けたケーブルテレビはなく、各世帯がZTVと個別に契約し、地上波、衛生放送を受信しており、独自の行政情報番組もない。一部市民からは「市内のどこに住んでも同じサービスが受けられるのが行政サービス。合併協議で棚上げされたまま、放置するのは問題」との声もある。

大胆な構図、色彩の妙 テオリアで中井文子さん染色展

個展  大胆な構図と、色彩の妙あふれる、染め物を発表し続ける、長浜市川崎町の染色家、中井文子さん(69)=写真=の作品展「ローケツ染め展」が五日から、同市神前町の生活工芸館テオリアで始まった。
 屏風表装のろうけつ染め、絞り染め作品や、額装作品など近作二十六点のほか、日本画作品三点も展示。ほかにハンカチなどの染め作品を展示、即売している。
 長浜出身の中井さんは、田中千代服飾専門学校卒。結婚後、公民館で開かれていた守山市在住の染色家、酒井栄一さんの染色教室で学び、染色表現に魅せられた。以来三十年余り染めと日本画の創作一筋。
 作品はいずれも構図と色彩などを緻密に計算し尽くして制作されるが、完成した染め物は天衣無縫な大胆さにあふれ、中井さん独自の表現世界。黄緑を基調とした独特の色使いが出色の新作「石路(つわぶき)」、雪の残る早春の伊吹山と桜花をシンプル、大胆な構図で表現した「早春譜」などが並んでいる。
 午前十時から午後四時まで。火曜日休館。入館無料。

元浜町に古布の店

 東京、長浜で骨董店を展開する有限会社にしまさ(西川英敏・社長)が市内元浜町に近く「古布の店・西川」をオープンする。同社は東京都港区麻布のほか、元浜町の北国街道などで「古美術西川」を店舗展開しており、関連店舗は今回で五店目。大手門通りの電器店「ミツハシデンキ」の廃業に伴い、旧町屋造りの店舗を改装し十日ごろオープン予定。

元浜町に麺工房

めん工房  長浜市元浜町で、料理、麺類店を展開する株式会社・茂美志屋喜八郎(辻喜八郎・代表取締役)はこのほど、元浜町の、ローズタウン浜京極に「茂美志屋麺工房」を開設し、操業を始めた=写真=。店舗展開は茂美志や本店、そば八などに続き五店目。工房は旧・川瀬めがね店を改装して開設。これまで麺製造所となっていた駅前通り店は閉鎖した。

ホタルの幼虫放流 蛍を愛でる会

 長浜市の市民団体「米川で蛍を愛でる会」(沢尾武廣・会長)はこのほど、ゲンジボタルの幼虫八十匹を米川の三カ所に放流した。幼虫は和歌山県有田郡湯浅町で環境保護団体「グリーンソサエティ」、まちづくり団体「湯浅町熊野古道研究会」を主宰する三ツ村貞範さんが寄付した。