近江毎夕新聞 -3033ページ目

4山を特別展示 曳山博物館入れ替え

 長浜市元浜町の曳山博物館で一日、常設展示の曳山四基の入れ替え作業があり、今春の出番山、猩々丸、高砂山、鳳凰山、壽山の四基が博物館から各山組に戻され、午後には来春出番の萬歳楼、常磐山、孔雀山、翁山が同館に運び込まれた。
 同館では今月二十四日まで四基を祭り本日(ほんび)の飾り付け「正装」の状態で特別公開する。午前九時から午後五時まで。入館午後四時半まで。入館料は六百円。小中学生三百円、一豊・千代博共通券千円。二十四日以降は二基ずつ三カ月間の交替展示。

湖北医師会・湖北医師会歯科医師会の新役員

 社団法人・湖北医師会と同・湖北医師会歯科医師会連合会はこのほど次の皆さんを新役員に選んだ。任期は四月一日から二年間。
 〔湖北医師会〕▽会長=下坂幸正▽副会長=手繰忠善、北嶋正智▽理事=安倍義明、雨森正洋、岩根学、江村芳文、小野進、北村隆、工藤寛、小林清亮、多賀俊明、中川雅博、橋本修、畑下嘉之、廣田光前、布施隆治、布施好信▽三浦孝正、三國昌弘。
 〔湖北医師会歯科医師会連合会〕▽会長=岡野徳一郎▽副会長=西川和夫、大音篤孝▽理事=下坂幸正、松原寛、三浦孝正、藤井洸、橋本修、廣田光前、白川弘泰▽監事=河合亮治、古山賢司▽顧問=岡野捨男、小林清基、澤田藤一、平川幸矢、澤直樹。

県初の高等養護学校 開校 ノーマライゼーションの先駆なるか

長浜高等養護学校  県が長浜市平方町の県立長浜高等学校敷地内に建設していた、県内初の高等養護学校「県立長浜高等養護学校」が一日開校した=写真=。
 高校敷地内に高等養護校が開設されるのは全国初。県では両校の生徒が共に学び、交流することで、健常者と障害者が同じ環境で、発展的な関係を築く、ノーマライゼーション(正常な福祉)の理念実現に向けた一歩を踏み出したいとしている。校長は中野正堂・長浜高校長が兼務。松村良樹・前長浜高教頭が養護校教頭を専任し、教諭七人、臨時養護教諭一人の陣容でスタートする。
 同校には全県からこの春中学を卒業した「軽度の知的障害者」二十七人が志願し、昨年十二月十七日に行われた入学者選考検査(二教科ペーパー試験、面接)と抽選で、十六人(男子十二人、女子四人)が合格した。狭き門となったが、県教委では既存の県立養護学校高等部を受け皿にしているため、不合格者の進路に問題はないとしている。生徒は湖北地域のほか、大津市など遠隔地からの通学者もあった。一学年二クラス制で、一クラス八人。
 授業は国語、社会、数学など普通科とほぼ同様の教科だが、長浜高が二年をかけて研究した独自カリキュラムで指導するという。また長浜高で十一年の歴史がある福祉科の実績を反映する目的で、福祉の授業を設けた。
 十日午後一時半から長浜高校と長浜高等養護校の合同入学式が行われる。また、養護校の開校記念式典は、長浜高創立三十周年記念式典とあわせ二十九日午前九時半から同校体育館である。
 長浜高校の東南角に新設された高等養護棟は鉄骨造二階建て約七百二十平方㍍。四十二平方㍍のホームルーム教室(一般教室)六室、八十四平方㍍の職員室、陶芸クリエイト実習室各一室、三十平方㍍の車椅子対応トイレ一室を設けている。駐車スペースも整備したが、生徒は電車、バスの自力通学となる。
 なお県では来春に甲南高校敷地内にもう一校、高等養護学校を開設する。

シルバー人材センター県内26に 市町村合併で12センター統合

 「平成の大合併」に伴うシルバー人材センターの統合が昨春から全国で相次ぎ、県内でも今年四月一日までに十二のセンターが五つのセンターに統合され、県全体三十三センターが二十六センターとなった。内訳は社団法人十六、任意十団体。
 同センターは、おおむね六十歳以上の高齢者が会員登録し、センターが受注した臨時、短期仕事を担い、各センターが定める報酬を受けるシステム。昭和五十年二月に東京都江戸川区でスタートし、国が同六十一年十月に高齢者の雇用安定策として法制化。当初、高齢者の生きがい対策として推進されたが、不況下の現在は定年退職後の高齢者の収入確保策となっている。一自治体一センターと定められていることから、昨春から統合が相次いでいた。
 県内では東近江と米原市の両センターが昨春統合したものの、周辺町との新たな合併に伴い、大津市、長浜市、愛荘町とともにこの春、統合新センターとなった。統合した五センターのうち、愛荘町のみ任意団体。他は社団法人。また、安土町のセンターが今春、社団法人格を取得した。
 湖北では、旧長浜市と旧浅井、びわ両町のシルバー人材センターが統合され、一日に社団法人・長浜市シルバー人材センターが発足した。センターの本部事務所は市内小堀町のエコハウス内、浅井事業所は内保町の浅井福祉センター内の旧・浅井町シルバー人材センター、びわ事業所は南浜町の旧・びわ町シルバー人材センターをそのまま使用する。会員登録業務も三事務所でこれまで通り行う。
 ちなみに、県内の全センター登録者の総数は一万三千人余りで、六十歳以上高齢者に占める会員割合は四%と、全国でトップクラスという。しかし景気回復が言われ出した昨年当たりから会員登録の伸びが鈍化しているのが特色。

7月9日告示 長浜市農業委員会委員選挙

 長浜市選挙管理委員会は先月三十一日開き、任期満了に伴う市農業委員会委員選挙を七月九日告示、同十六日投開票に決めた。
 選挙選出枠の農業委員会委員も市議と同様、合併特例法の在任特例を適用し、旧・長浜市十五人、旧・浅井町十六人、旧・びわ町十人の計四十一人が新市の農業委員を務めているが、任期は七月十九日まで。
 新市の選挙選出委員の定数は旧・長浜市十人、旧・浅井町六人、旧・びわ町四人。市議選と異なり、改選のたびごとに三地区の小選挙区制で行われる。
 有権者は十㌃以上の耕作者と、同居の家族で年六十日以上、耕作している人。一月一日現在▽旧・長浜市=五千四百五十人▽旧・浅井町=二千十五人▽旧・びわ町=千四百三十三人の計八千八百九十八人。