マルチリンガル育児のWHY② | 我が家の地球人たち  バイリンガルよりマルチリンガル!

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5W2Hでマルチリンガル育児を紐解いてみる WHY②

今日のテーマは、
「なぜ多くの人はマルチリンガル教育を行わないか-WHY NOT-」!

大きく分けて以下の5つに絞ってみたいと思ってます。
1.  バイリンガル・マルチリンガルは本当にダブルリミテッドか?
2.  マルチリンガルじゃなくてバイリンガルで十分?
3.  本人の意志を確認してからでも遅くない?
4.  留学させるのは、高校・大学からで十分?
5.  日本の環境ではマルチリンガル教育は無理?

何度も言いますが、私自身、マルチリンガル教育を始める前は誤解していました。
とういか、今でも、地球人に比べたらパーフェクトな理解は得られていません。

でも、マルチリンガル育児をはじめて3年。
様々な疑問が出ては消え、出ては消え、不安はどんどん小さくなっていき、私の中で
「子供たちをマルチリンガルに育てること」が200%彼らのためになるという確信に変わりつつあります。

思い返せば、地球人と結婚して3年半、、、
1年目なんて地球人の家族が言っていることが、ちんぷんかんぷんのときがありました。
(ここだけの話、、、笑)

日本語が完全に通じるのに!です。
ずっと日本で育ったけど、英語も好きで旅行や留学や国際交流をして、いちおう日本人の中では外国の文化を理解していたつもりの私ですら!!!
私の理解を超えていたのです。
「どうして?」
「なんで、そんなに急ぐの?」
「焦らなくていいじゃない!!!」

当時、頭でっかちでかっちこっちの石頭だった私には、あらゆることが本当にカルチャーショックでした。

なので、ちまたでよく聞く、こんな意見。

「バイリンガルはセミリンガル(ダブルリミテッド)で、日本語も外国語も結局どっちも中途半端でしょ
「日本語と英語で十分でしょ。3カ国語以上は無理だし必要ないよ。」
「まずは日本語で考える力を作らないと!」
「高校のとき1年留学して英語がペラペラになった子知ってるので、高校からでも十分なんじゃないの?」
「本人が英語をやりたい!って言ってから本格的に始めても遅くないんじゃない?」
などなど、、、

今なら、「違うんだけどなぁ」と思いつつも、いちいちその場では議論しません。
そして、そういう意見が存在する理由もよーく分かるんです。

それでは、ひとつずつ具体的に否定的意見を検証してみたいと思います。

1. バイリンガル・マルチリンガルは本当にダブルリミテッドか?

マルチリンガル教育に懐疑的な多くのみなさんは、子供の頭の中をホールケーキみたいに考え、もし英語などの外国語を早く入れすぎると日本語に注がれるべきエネルギーを奪ってしまうと思っています。

下にイメージ図を作りましたのでご覧ください。

幼少期からのマルチリンガル教育が、ゼロサムゲームのようにπ(パイ)の奪い合いと考えている人は、幼少期の言語習得の能力を過小評価していると言えます。
子供の可能性は無限大です。
頭は柔らかく、耳は全開!ピュアで、かつ大胆!!!
見聞き、体験したことをスポンジのようにぐんぐん吸収する彼らの能力は、多言語習得の過程では、図のように筒の深さが増すことで容量が大きくなるとイメージしていただければ分かりやすいと思うのです。
異なった言語を同時並行で学ぶことは、それぞれの言語の理解を深めることにもつながり、子供には自信がみなぎり、幼いながらに世の中にはいろんな言語を話す人がいるんだと感じることでしょう。

もちろん、マルチリンガル教育は100%うまく行く訳ではありません。
そんなに簡単なら、みんなすでにマルチリンガルになれているはず。

我が家が考えているマルチリンガル育児に必要な3種の神器
Mind, Effort, and Time(MET)です。

Mind: 子供の将来の可能性を広げてあげたいという愛と勇気、自信、覚悟!!
Effort: 家族一丸となって取り組む姿勢とあらゆる労力を惜しまないこと
Time: 継続すること

それぞれの家庭環境・社会環境、子供の性格・能力、経済状況と相談しながら、取り組んで行く必要があるでしょう。

日経ビジネスにこんな記事がありました。
バイリンガルやマルチリンガルは子供の教育にいいのか?悪いのか?

ヨーロッパでは親戚のような言語を3つや4つ話せるのは珍しくないでしょう。
中国や台湾で、標準語の北京語と台湾語、広東語、上海語を話せる人が大勢いるように。

我が家が目指す、家族のルーツを大事にするための言語(日本語・北京語)、ビジネス・アカデミックで活用できる言語(英語・フランス語・スペイン語)、生活言語(フランス語)、その他(スペイン語など)を極めてハイレベルで習得することは、並大抵の努力ではなし得ません。でも、不可能ではないのです。

幸いにも、我が家にはマルチリンガルの生きた証、地球人がいます。

次回は5W2Hでマルチリンガル育児を紐解いてみる WHY③
「2.  マルチリンガルじゃなくてバイリンガルで十分?」からです。

つづく