あの頃、僕は | Let the beat carry on!

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神戸〜明石にて活動しているアコースティックユニット、ALTANOTEでベース弾いたりカホン叩いたりしてます。活動情報など気まぐれに更新してます。


昨日、ALTANOTEはいつも通り東加古川で練習でした。


少し前からベースのガリがひどく、ジャックなのかシールドなのかわからないまま、とりあえず今日はベースとシールドを替えて行こう、と以前のメインのベースを出してきました。


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16年前の大学3回生の夏。僕はフォークソング部に所属していたんですが、大学のクラブって4回生になると就職活動に入るので3回生で引退となる慣例。なのにも関わらずそのタイミングで購入を決意したのは、やっぱり音がすごく自分にハマったから。


それまではFENDER JAPANのプレシジョンベースを使っていたんですが、ジャズベースが欲しくて。色々探してはいたんですがなかなか自分の思うようなものには出会えずにいたんです。


で、たまたまいつも行ってた三宮の楽器屋さんに立ち寄った時、ちょうど店員さんが店頭に並べてたのがこのベースで。


赤いベースを探していました。


初めて買ったベースは大阪のどこかの楽器屋オリジナルのモッキンバードシェイプの赤いベース。それからしばらくしてルナシーの黒いJモデルに持ち替えたんですが、これは中古で安かったのでとりあえずメーカーがハッキリしたベースが欲しくて。で、バイトしてお金貯めてEDWARDSのフォレストを買ったのですがこれも赤い木目のベースだった。当時はビジュアル系バンドのコピーやってたので見た目も良くて気に入ってたんですがその後徐々に自分の中で色々と変革があってFENDERのプレべに行き着いた訳です。白ボディの赤いピックガード。MADのCRA¥みたいにピックガードはコントロールパネルのとこだけ残して割って、ステッカー貼り倒して使ってた。


でもその頃になると、やっぱり音にも少しずつ好みみたいなものが出てきて、プレべよりジャズベの方が自分にはあってるかも…って思ってた。


で、その後4回生になって、この3回生の頃に活動を始めるバンドで就職活動そっちのけでライブに明け暮れるようになる訳ですが、そのバンドのギターボーカルがいまのALTANOTEのMARKYで。


彼は就職はしない、音楽でおれはやっていく、とそう決意してギブソンのレスポールを買ったんです。当時はなかなか見ないような青いレスポール。


僕は就職するつもりではいたけど、やっぱりバンドもやりたくって。両立出来るのかどうか、わからなかったけど。でも何か変わりたくて。


3回生でクラブを引退したら外バンやろう、そうMARKYと当時のドラムのKATSUと話してたから、どうせやるならジャズベース欲しい。MARKYが青いギターならおれは昔からのフェイバリットカラーの赤いベースを使おう、そう思ってた。


そんな時に偶然見つけたこのベースはまさにどストライクなルックスだったんです。


とりあえず試奏させてもらえますか、って弾かせてもらって。当時FENDER USAがメキシコ工場を開設して初めてリリースしたアクティブベースで、本体で結構音を作れるので良いですよ、と店員さんの説明を聞きつつ、そんなことそっちのけでとりあえず弾いてみると音がすごく良くて。今でこそアクティブベースってもうスタンダードな感じだけど僕には衝撃的だった。


これならやれる。


なんか、そんな風に思ったら、購入を決めてローンの手続きしてました。即決でした。


ブリッジはバダスにつけかえてもらって後日取りに行くことになったんだけど、もう待つのが楽しくて仕方なかった。


あの頃やってたメロコアバンドでは勢いのあるドライブするベースラインにしっかりハマってくれて個人的にはものすごく気に入ってました。


しかし、時は経ちALTANOTEを始めてアコースティックユニットとしてスタートした当初は逆にこのアクティブの前にガツンとくる感じがメンバーには不評で、現在メインで使ってるパッシブのリバースジャズベースに行き着いたのですが。


それはそれでピックアップもバルトリーニに替えてブリッジもバダスに替えて、結構手をかけてオリジナルベースに仕上げてもらったので思い入れもあるんですけど。


やっぱりこの音、この胸にくる感じ。なんだろう。ああ、すげー。ベース弾いてる感が違う。鳴りが違うんですよね。


ALTANOTEもバンドスタイルでやるようになってまた方向性が変わってきてる。リードギターも入ってバンドでやるにはこのベースはやっぱりすごくパワーと勢いを与えてくれる感じがするんです。


コントロールパネルも錆び付いて、ステッカーも剥がれかけて、でもそれはそれでそこが良いと思うんです。16年経っても変わらない音がそこにはあった。


練習後、このベースやっぱり良くない?ってメンバーに聞くと賛否両論だったんだけど。アコースティックな雰囲気を保ちたいという方向性もわからなくもないけどやっぱりライブハウスでやるにはこの中音域が前に出る感じはとても良いと思うんだけどなあ。


ライブハウスではこのベース、アコースティックスタイルではリバースと使い分けても良いんじゃないかなと。


奇しくも今度のイベントはこのベースを使ってライブ活動に明け暮れていた神戸三宮ARTHOUSEにて。


そんでもってボーカルMARKYはあの頃のギブソンから今はポールリードスミスへとギターは変わっているけれど青いギターを使ってる。


青と赤。


16年ぶりにARTHOUSEで復活してやろうかと思ってます。



あの頃の僕に負けないように。



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まだまだ前売りチケットの取り置きは受付中です。10月26日は是非ARTHOUSEへお越しください!