U62T(U72T) ミニキャブ(クリッパー)クラッチ交換 | ナルズ工場長の出来事

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皆様コンニチハ(^^)/

 

 

 

毎日寒いですが

たまーに暖かい日があったりして

体がついていかないっす。

 

季節の変わり目っつーか

気温の上下が激しいと

なーんか体調がよろしくありません。

 

たまの休みも

日曜大工作業で頑張って自宅修理

しているので休息できる日がないのもあって

体がめっちゃ休みを欲してますw

 

まさに

ビンボー暇なしを体験中な

オイラです(´・ω・`)

 

ちょくしょう負けるもんかw

 

 

 

 

 

 

 

今回は

ミニキャブ(クリッパー)の

クラッチ交換作業です。

 

 

三菱だとミニキャブでOEMで日産クリッパーな

軽トラの作業です。

 

クラッチを交換するような走行距離では

ないのに(5万キロ未満)

交換なんです。

 

ちょいとした経緯がありまして

少し前に何かの用事でこのオーナーさんが

来店していた時の話で

今、自宅裏の山?を開墾だか整理している

らしい。

最初は人力で切り出した木や岩などを運んで

いたんですが拉致があかず

軽トラで運んで作業をしていたらしいです。

 

んでいっぺんに運ぶ量が多いと回数が

減るので過積載しまくりで作業していたみたいですね。

リアのリーフが逆反りしちゃってたよ!

なんて会話してました。

※自分の家の敷地内なので違反とかはないよ。

 

その時にオイラは注意はしておきましたよ?

一応w

 

 

その数か月後に案の定、

「クラッチ滑ったぁ~(´;ω;`)」

となって入庫でございます。

 

 

過積載にも限度ってのもあるぜ。

 

この軽トラはマニュアルなんでクラッチが

滑って交換だけど

オートマだったら下手したらミッション交換

だからね。

 

 

まぁ作業していきます。

 

下からのレイアウト

 

 

ミッションを下から見たところです。

 

ミッション形状からわかる様に

この軽トラは4WDでございます。

 

よってFR(2WD)のミッションより

大きく重いんです。

 

でも普通車とかなら結構な

重量になるんですが

所詮軽トラ。

4WDミッションでもけっこうラクショーな

くらい軽いです。

 

ミニキャブ(クリッパー)のミッションレイアウトは

オーソドックスなFRタイプの4WDミッション。

 

特に変わったやり方ではないです。

 

普通にオイル抜いて

セルモーターを外し

前と後ろのペラシャ外して

マウント切ってハウジングのボルトを

外せば降ります。

 

 

4WDの変更機構のハーネスやバキュームホースが

ありますが特に面倒な作業ではありません。

全部下から作業できます。

セルモーターなんか丸見えなんで

ラクショーです(*^^)v

 

 

ミッション降りました

 

 

さっきまで軽いミッションとか言って

おきながらミッションジャッキで降ろしてる

ひ弱なオイラですw

もう歳だしね、無理できんぜw

いやマジで若い時はこんくらいのミッション

人力でいけたよ。

 

余談ですがミッション本体を落とすと

けっこう簡単にケース割れます。

オイラは割った事ないけど知人が割りました。

割るとエライこっちゃになります。

 

そういう意味でも

お客様の車は

きちんとジャッキで降ろします('◇')ゞ

 

 

外したクラッチ

 

 

つるんつるんでございますw

 

薄っすらと溝があるくらい?ですかね。

 

リベットまで超絶ギリギリ…

アウトですね。

少しリベット擦ってるね。

 

画像撮り忘れましたが

フライホイール側のディスクは少し残ってる

感じでした。

なので心配していたフライホイールの

ダメージは皆無でした。

 

先にカバー側の方が減る仕組みなんですかね?

確かにカバー交換するよかフライホイール交換の

方が高額になるしね。

偶然?どうなんでしょ?

 

 

クランクリアシール

 

 

もちろんここもついでに交換。

 

フライホイールの取り付けのボルト穴が

5穴なんだね。

普通6個とか8個とかなのに5個とは。

 

ホイールかよw

 

確かにフライホイール言うけどw

 

 

 

新品クラッチ

 

 

使用するクラッチは安心信頼のEXEDY。

 

よく見るとディクスの溝っていうか

フェーシング材の角が丸く処理されてますね。

 

ダンパーの数も純正4個に対して

EXEDYは3個。

3個でも太くなってますね。

天下のEXEDYの設計なので無問題でしょう!

 

余談ですが

EXEDY(エクセディ)って何回も早口で言ってみてください。

オイラは3回目くらいでカミますw

 

 

ほんとアナウンサーとか尊敬するわ。

 

 

 

クラッチ組み込みました。

 

画像にはありませんが

ちゃんとパイロットベアリングは新品交換済みです。

 

 

ミッション側

 

 

ミッション洗浄し

スラストベアリングを交換したところです。

載せる準備が整いました。

 

フォークの機構のところで

フォークロッド(って言うのかな?)の

根元に黒いものがあるでそ?

あれ多分ダストがつかないように

布みたいのが巻いてあるんです。

布っていうかスポンジっていうかスコッチって

いうか。

むかーし昭和の車のミッションで

こんなん見た記憶が…

さすが三菱ですね。

 

 

ドッキング

 

 

ミッション載せて

後は元に戻していく作業です。

 

クラッチのミートポイントの調整は

ミッション側ではなくペダル側で行います。

 

軽自動車のクラッチは大概ワイヤーなので

クラッチワイヤーの調整でミートポイントを

調整します。

 

画像は取り忘れましたが

クラッチペダルの上側に

調整機構があります。

とても簡単に調整ができる構造です。

 

 

試運転しミートポイントを調整して

完成です(*'▽')

 

この手のクラッチはめっちゃ軽いです。

 

普段古めの普通車ばっかり乗ってるんで

これほんとに踏めてる?ってくらい軽く感じます。

 

なんか逆に軽すぎてペッタペタ感が

すごいですねw

 

この車両の場合は

このくらい軽くて正解なのです。

 

これで

バッチリなおりました。

 

 

納車時に

もう過積載でガンガン運ぶのは

やめた方がいいよ!ってアドバイスしたのは

言うまでもないです( *´艸`)

 

 

駆動系は

いたわりましょうw

 

 

 

 

それでは

またねー('ω')ノ