DA64 エブリィ オイル漏れ修理 | ナルズ工場長の出来事

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ナルズ・メカニックマイスターの営業・出来事のブログ

皆様コンニチハ(^^)/

 

 

 

なんか予報だと雪だってね。

どおりで寒い訳ですわ。

 

いまのところ雪は降って無く

雨だけど夜になったら

わからんね。

 

こういう時は遅くまで仕事してても

良い事ないので早目に切り上げるのが吉。

 

今夜の飯は鍋なんて

サイコーじゃないですか?

 

食いたい物は自分で買ってこいと

いう我が家のきまりなんで

帰りにスーパー寄って食材買い込み

ますかな。

 

最近スーパー入った瞬間

あれ?何買いに来たんだっけ?

ってヤバいくらい忘れるオイラです(´・ω・`)

 

きっと疲れてるんだよ…きっとw

 

 

 

 

 

 

 

今回はDA64エブリィの

オイル漏れ修理です。

 

 

少し前にオイル交換か何かで

入庫した時に若干のオイルの滲みは発見して

いました。

その時はタイミングとかが悪く

少し様子見しようかと言うことでしたが

それから数か月後に

「車から煙がハンパなく出てる!」

という事で急遽入庫しました。

 

症状は

エンジン始動して少しの間はなんとも

ないのですがエンジンが温まってくると

車両下から煙がモクモクと出てくるみたいです。

同時に焦げ臭い臭いもすごくしてくるらしく

周りの人からは車両火災してる?と

間違えられるほどの煙の量と臭いだったらしいです。

 

連絡を受けた時に

おそらくオイル滲みが酷くなって

それが原因かと思いますが

まずは原因を探りましょう。

 

 

自走で入庫しエンジンから煙モクモク状態の画像です。

 

画像では写ってないですが実際は

けっこうな煙が出ています。

 

往年の演歌歌手がたくスモークばりに

出ているんです。

 

 

煙が出てくるところはエンジンのエキマニから

出ている様です。

このエブリィはターボ車なのでエンジンとタービン間に

エキマニがあり、そこからモクモクと出ている感じです。

 

タービンからのオイル漏れが心配でしたが

見る限りエンジンのタペットカバーの隙間から

オイル漏れを起こしている様です。

 

エブリィとかの軽バンや軽トラは

エンジンが運転席と助手席の下にマウントされて

いる場合が多いレイアウトです。

 

そこの空間って限られているので

エンジン(直列3気筒エンジンK6A)をそのまま

積む事が出来ないのでエンジンを助手席側に

傾けて搭載されている訳です。

 

なのでエンジン上部のタペットカバーから

オイルが漏れれば物理的にその下の

エキマニに垂れてしまいます。

しかもエキマニも入り組んだ造りになっており

遮熱板やらアウトレットなどもあり

漏れたオイルが溜まってしまうところも

あるんです。

 

そこから煙が出ている感じですね。

 

 

とりま

作業しやすいようにセンターコンソールなどを

外してみます。

 

 

するとエンジン上部がけっこう見える感じになります。

 

兎に角オイル漏れと煙であがって蒸気になった

オイルがそこらあたり付着してますので

徹底的に洗浄します。

 

ターボエンジンだとエンジン上部に色々あります。

NAエンジンだと無いんだけどね。

 

タペットカバーを外してみれば

ある程度原因ははっきりするはずです。

 

 

 

すごくわかりづらい画像ですが

エンジン上から撮ったエンジンのエキマニ付近の

画像です。

 

洗浄後なのでわかりにくかと思いますが

ここ周辺がオイル感がすごいので

やはりこのあたりの漏れかと思います。

 

 

 

こっちはエンジン下側からタービン、エキマニあたりの

画像です。

 

エンジンオイルが漏れエキマニに垂れて

熱でオイルが蒸発して煙になった跡が見られます。

かなり入念に洗浄してもこのススみたいな跡は

とれてない感じですね。

 

 

 

こっちのアングルの方がわかりやすいかも。

 

遮熱板のスス跡を見る限り

そこらあたりの漏れが原因の様です。

 

印がしてるところが

遮熱板の隙間からタペットカバーとヘッドの隙間が見えます。

 

ここが原因濃厚っぽいね。

 

どんどん外していきます。

 

ここまで外れてしまえば遮熱板が上から外せます。

 

 

 

邪魔な遮熱板を外して下から見たところです。

 

やはり予想通りタペットカバーのパッキンからの

漏れが発見できました。

ほぼここで原因確定かと思います。

 

あれだけ洗浄したけどエンジンオイルが

漏れてますね。

 

 

アップだとここです。

 

 

ここが漏れてればすぐ下がエキマニなんで

煙モクモクですわな。

 

 

 

タペットカバーが外れました。

 

これだけだとわかりづらいですが

よーく見ると…

 

 

ハケーンΣ(・ω・ノ)ノ!

 

 

タペットカバーがなんと切れてました。

そら漏るよね!!

 

パッキンは取り外してみると

プラスチックの様にパッキパキに固くなって

ました。

手で触るとポロポロになるくらいです。

 

漏れの原因はタペットカバーパッキンで

間違いない様です('◇')ゞ

 

 

タペットカバーパッキン

 

 

以前社外のパッキンを使用して

漏れがすぐ出た事があったんで

純正品を使用します。

値段は1,650円税別です。

 

 

 

エンジン側のパッキン接触面もキレイに清掃します。

 

この車両は走行距離24万キロオーバー車ですが

思ったよりヘッド周りの汚れやカーボンなどが

少なく良好そうです。

新車からワコーズオイルオンリーでオイル交換

してた賜物かなw

 

 

どんどん組み付けて戻していきます。

タペットカバーの取り付けボルトは細いので

オーバートルクに気をつけましょう。

 

 

付属交換品

 

 

タービン周りのインテークパイプなども外しましたので

もちろん新品ガスケットに交換します。

各150円税別です。

 

 

 

完成( *´艸`)

 

 

組み終わりました。

今まで漏れたオイルなのか再度漏れたオイルなのか

わからなくなるのでオイル交換をしてあります。

 

しっかりと暖気し漏れがない事を確認、

さらに試乗を行い問題なかったので

これにて作業終了です。

 

もちろんオイル漏れは皆無です(*^^)v

 

熱によって劣化してダメになってた

ブローバイホースやハーネスのカバーチューブや

固定クリップなども一緒に交換してあります。

 

試乗してるときは洗浄しきれなかった

残った漏れたオイルでしばらく煙は出てましたが

試乗した後にアイドリングで置いて放置してましたら

かなり煙の量も減りました。

 

何回かアイドリングさせていましたら

煙も出なくなって無事に完了です。

 

煙は出なくなりましたが

室内や周辺の焦げ臭いにおいは

全然取れませんね。

臭い消しやファブリーズなども

色々試しましたがあまり効果はありませんでした。

 

臭いはちょっと長い目で

見るしかないかな~?

 

内装の布やらエンジン隔壁の遮熱布などが

オイルが燃えた煙でスモーキングされてますので

染みついちゃってます。

 

強力な消臭剤とか

臭い消しをぶっこんで、あとは時間が

解決してくれるのを待ちましょう。

 

 

 

 

作業的には

けっこう大変でしたけど

結果パッキンの交換で漏れがなおり

よかったです。

 

 

あまりにも漏れが酷くなりまくると

下手したら車両火災に繋がります。

 

気をつけましょう。

 

 

 

 

 

 

 

それでは

またねー('ω')ノ