パニック障害 | ~原点回帰~

~原点回帰~

いらない思考や思い込み、余計な執着を手放して 『原点回帰』 しませんか?

『パニック障害のことを書いて欲しい・・・』とのご要望がありました。

はっきり言って、今まで避けてきたテーマです。

 

実は私も20年ほど前にパニック障害の様な状態になりました。

当時は『パニック障害』という病名も言葉もなかったために、病院では『原因不明』で検査結果も悪いところはなかったので、そのまま帰されました。

 

それでも症状は治まらなかったので、会社も辞めて『難病患者の駆け込み寺』と言われていた鍼灸院に入院させてもらって治療を続けました。

 

その後は幾度となく数えきれない位の内観をし、覚醒体験も経て『本人も気付いていないような深層心理』が判る様になりました。

 

 

当時の私に、今の私が『パニック障害とはこういう理由でなります』と言っても、絶対に受け入れられなかったと思います。

 

ですので、私自身の体験として書かせていただきますが、それが『全ての人にも当てはまる』とは限りませんので、その中でご自身とリンクする部分を見つけていただき、参考にしていただければと思います。

 

 

私は、小さい頃から我がままを押し通したり、ダダを捏ねて親を困らせたことはありません・・・これは今の私からみれば、『怒られたくない』『嫌われたくない』『欲しいといっても、もし買ってもらえなかったら余計に寂しく辛い思いをするだけだから言わない』・・・と言う様な深層心理が働いてのことですが、表面意識ではそんなことは思わず『大好きな両親を困らせたくないから!』だと思いこんでいました。

要するに、無意識に『いい子ちゃん』を演じていただけです。

 

いい子ちゃんはその後も続き、礼儀正しく笑顔で挨拶、ハキハキとしっかり物を言って、小・中・高は成績もトップクラスで卒業していますし、高校時代はギターを弾いていて、バンドでは県大会で優勝・・・と、他人からみれば本当に『優等生』だったと思います。

 

社会人になってからは転職を繰り返しましたが、全ての会社で一回は『トップの成績』を経験しています。

 

とにかく、人一倍の『負けず嫌い』でした。

 

 

しかし、今の私からみれば当時の私は『本当の自分の本心を、気付けないほど抑えつけて、周りから植え付けられた知識で判断して生きていただけ』でした。

自分の心が行動の判断基準ではなく、『いい』か『悪い』かが、判断基準となっていました。

 

また、『やりたい』か『やりたくない』かではなく『できる』か『できない』かで判断して、『できる事』なら、たとえそれが『やりたくない事』であっても、笑顔で引き受けます。

(当時の私には、それが『やりたくない事』だとも気付いていませんでしたが)

 

とにかく自分の心には無頓着すぎました。

 

『負けず嫌い』とは、裏を返せば『自分に自信がない』ということでした。

そのままの自分を認めることが出来ないために、他人との比較によって『優越感』を感じることでしか、自分の価値を見出せなかっただけです。

 

そのままの自分に自信がなく、そのままの自分が大嫌いな為に、自信を持って自分を好きになる為の理由がいったのです。

 

とにかく、他人から『凄い!』と思われたかった。

 

『凄い!』と思ってもらうための行動ばかりしていました。

 

実は、それは今も同じですが(*^_^*)

 

しかし、それに気付いているかいないかが大きな違いでした。

 

高校時代の私は、音楽(特にハードロック)やギターが大好きで、絶対にプロのギターリストになろうと思っていましたが、大学に入ってからは音楽もほとんど聞かなくなり、ギターも弾かなくなりました。

当時は本気で音楽やギターを愛していたつもりでしたが、それも違っていた事に気付きました。

『凄いと思われたい』『モテたい』『注目されたい』『認めてもらいたい』・・・と言う様々な『承認欲求』のために、幅広い音楽知識やギターの腕を磨いていただけでした。

 

深層心理では、それほどまでに『そのままの自分には価値がない』と思い込んでいたのでした。

 

またそのために、『成功者』に憧れてナポレオンヒルやカーネギーも熟読していました。

 

『本当の自分の心』を押し込めて、押し込めている事にすら気付かず、本や他人から得た知識によって作り上げた『理想の自分像』を演じ続けていました。(もちろん当時は演じているという意識なんか全くなく、それが私の本心だと思いこんでいましたよ!)

 

そうやって、抑えに抑え・・・・抑え続けられた『本心』が爆発して『本当の私に気付いて!』『私の存在を無視しないで!』という叫びが『パニック発作』として現れてきただけでした。

 

また、私は本当は『逃げたかった』だけでした。

 

パニック発作を起こした当時働いていたのは、『地獄の特訓以上の厳しさ』と言われた会社で、始発で出勤して終電で帰宅、半分眠りながら夜中に食事をして、そのあと宿題と翌日の準備・・・本当に辛くてたまりませんでした。

 

しかし当時の私は『逃げてはいけない』『負けてはいけない』・・・という、無意味な価値観を握りしめていたために、弱音を吐く事もせずに立ち向かう事しかできませんでした。

 

そんな環境、そんな自分、そんな全てから解放されて、『本当の自分』で生きたかった・・・

その思いが『パニック発作』として現れてくださったのでした。

 

 

 

もしあなたに、『パニック発作』を起こしそうなほどに『苦手な場所』があるとすれば、本当は『そこに行きたくない』というだけかも知れませんよ!

 

『逃げてもいい』『負けてもいい』『弱音を吐いてもいい』・・・という価値観を持つだけでも、かなり楽になれると思います(*^^)v

 

このブログのテーマ『メンタルサプリ』を全て熟読して、心から共感ができれば、二度とパニック発作は起きないと思います。