うちの治療院には、うつ病やてんかん等の精神疾患の方も多く来られていますが、そんな中で昨年の年末から、週一ペースのヘビロテできてもらっている高２の女の子がいます。
こちらから頼んでヘビロテにしたので、料金も負担の少ない額にしました。
彼女は当分、学校にもバイトにも行っていなかったらしく、誰にも会いたくないので日中はほとんど寝て過ごしていたらしいです。
そうして『生きててもしょうがないから・・・』と、自殺を計りました。
運よく発見が早かったために一命は取り留めましたが、それでもうちに来た初日はまだ『生きててもしょうがない・・・』と言っていました。
治療を開始して１週間ほどで、友達と映画に行ったり、最近では学校やバイト先に遊びに行ったりもするようになりました。
浮き沈みなんて誰にでもあります。
晴れの日も雨の日もあります。
梅雨の様に雨が降り続くような心の状態を『うつ』と呼んでいるだけに過ぎません。
ではどうして梅雨の様な心の状態が続くのかと言うと、『本人が握りしめている価値観や考え方』に縛られて、本心を閉じ込め頭で判断した行動をしているからです。
彼女は『学校には行かなければならない』『バイトにも行かなければならない』・・・と、行けていない自分を責め続けていました。
その他沢山の『しなければならない事』があると思い込んでいたために、『それが出来ていない自分』を受け入れられずに苦しんでいた様です。
冷静な彼女と話していると、おかしいのは周りの方で、彼女はいたって正常に思えてなりません。
学校の授業は『覚える意味』が判らないし、来年は高３なので進路を決めなければなりません。
しかし彼女には将来のやりたい事は見当たらないらしく、『進学か就職か』の二者択一しかない選択肢が理解できない様でした。
周りの子や先生からは『大学に行ったら今よりももっといっぱい休みがあるから楽やで～』と言われるらしいのですが、彼女は『何か勉強したい分野があるなら大学に行けばいいと思うけど、そうじゃないのに休みを多く欲しいために何で高いお金を払ってまで大学にいく必要があるのか？』と言っていました。
また、何かやりたい道に進むために高卒の資格がいるなら、その時に高卒認定を受ければいいだけじゃないのか？・・・とも言っていました。
彼女の本音は『授業の内容に必要性を感じないのに、授業を受けている時間が無駄に思えて苦痛なだけだし、今までは友達に会いに学校に行ってたけど、友達と話せるのは休憩時間と放課後だけやから、それやったら放課後やら休みの日に友達と会ったらいいだけってことに気付いてん！』と言うことでした。
そんな彼女が頭では『義務教育でもなく自分で決めて高校に行った訳だし、学費や授業料を払ってくれている親にも申し訳ないから学校にはいかなければならない』と考えて、学校に行かない自分を責めていたために『うつ状態』となり、『生きる事に楽しさを感じられなく』なって『生きててもしょうがない』と自殺を計るに至りました。
それでも彼女は昨日『そろそろバイトに復帰したくなってきた！』と物凄く可愛いとびっきりの笑顔で言っていました。
心の病なんて本当はありません。
自分の心を犠牲にしてまで、周りの喜びを最優先したために、犠牲にされた本心が『私を無視しないで！』と叫んでいるだけです。
みんな本当に真面目で純粋で繊細な心の持ち主なんですよね！
いつも言う事ですが、土砂降りの雨で一本しかない傘を譲ってもらっても余計に申し訳なく気持ちよくさして帰れません！
その傘を借りれば相手はびしょ濡れになるのに、あなたは気持ちよく受け取れますか？
２本あれば『ありがとう！』って気持ちよく貸してもらえますよね！
それなのに心の病になる方は、１本しかない傘を『私は濡れても平気だから・・・』と、相手に貸そうとする人が多いです。
まずは自分の幸せに目いっぱい貪欲になってくださいね。
そうして、有り余って溢れ出した幸せを周りにお裾分けすればいいだけですよ！
あなたの自己犠牲の上では、こちらも心苦しくて気持ちよく幸せは受け取れません！
少しキツイかも知れませんが、『自分の幸せに鈍感な人』が、本気で他人の幸せを考えれると思いますでしょうか？
あなたの行為は『自己犠牲が美徳』だと思い込んでいるあなたの欲求を満たしたいだけで、本当は相手を心苦しくさせているだけの自己中行為かも知れませんよ～（*^_^*）