母の食事(2月14日) | 猫畜生日記とつんたんか

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はじめまして。
ねこちくです。
またの名をつんと申します。
昔は「中森つん」なんて呼ばれていました。
書くことを見つけながら、書いていきます。

母の食事について、変化が出てきたので記録しておきます。基本的なルールとしては

・食べたいときに食べたいものを食べさせる
・残しても文句言わない
・早く食べるように急かさない

上記の3つです。これは守らないと母がもう食事を拒否します。最低限の決まりです。

<食べられるもの>
・刺身(まぐろ、サーモン、鯛、甘エビ、いかソーメン)
・国産和牛(カルビ、ステーキ、ローストビーフ)
・揚げ物(さぼてんのエビフライ、かにクリームコロッケ、一口ヒレカツ)
・中華(餡掛けラーメン、酢豚、餃子、春巻)
・鍋焼うどん
・テリヤキバーガー
・食パン(八枚切り)
・近所のパン屋さんの惣菜パン
・果物(糖度13以上のみかん)
・サラダ
・卵料理
・おつまみ系のお菓子
・その日の気分で和菓子、洋菓子
・コーラ

<食べられないもの>
・気分による

前回から明らかに変わったのが「外食をするようになった」「自宅調理ではないものを食べたがるようになった」ことです。私の作った料理を食べなくなってきたのですが、その日の食べる時間の一時間前くらいに急に「あれが食べたいこれが食べたい」が始まるので、徹底してそれに従って食事を用意します。

変わったものがもうひとつあります。

食費。

母の食べたがるものはだいたい単価が高い。その日のうちに食べきらなければ、次の日には絶対に食べない。毎日買い物に出ているので、まとめ買いや作りおきができません。牛肉は国産でなくては吐き出します。刺身も前より質の良いものでなければ口に合いません。母が同行して夕飯の買い物に出たときに、1食が5000円を超えることが多々あります。

我が家は父から生活費をいただいて、そのなかでやりくりをしていますが、この状況で生活費はまったく足りません。父は母の医療費でかつかつ。自然と私の貯金から出ていきます。

母は知ってか知らずか、更に良いものを食べたがります。副作用で食べられなくなる日が必ず3日~5日はあるので、食べられるときに良いものを食べたいという単純な欲求と、あとどれくらいこうして食べられるときに食べられるという体調が続くかわからなくなってきたことに、自分で気づいているからだと思います。

最近、また腹痛が続いています。痛み止や抗がん剤も飲んでいます。それでも前のような刺す痛みが起こるようになりました。「抗がん剤が効く、というのは、痛みが抑えられていること」と医師から言われました。母の体は抗がん剤が効かなくなってきています。だからといって、他の治療方法はありません。いまの日本でほぼ最先端の抗がん剤投与の方法を行っているので、それ以外の効果はありません。

明日、CTを撮りに行きます。その結果を見ながら、来週、再度医師と話し合いをする予定です。

母が笑ってごはんを食べられる時間は、季節は、次ということがありません。いま、この瞬間に、食べられるものを食べて、笑って、1日を生きられたことに感謝して、明日も無事に生きられるように願って、布団に入ります。

今日はバレンタインデーでした。母が「最後のバレンタインデーだねぇ」としみじみとしていました。返す言葉は見つからずに、いっしょにマカロンを食べるだけでした。我が家に

ホワイトデーは来るのでしょうか。わかりません。