縞模様のパジャマの少年 | Sugar

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日々のことをちまちまと
コス関連もですがそれ以外も書いていきます(^^)


暫く空いての更新になりました。
つい最近ホビットの3作を連続で鑑賞したので感想を書こうと思っていたのですが...急遽予定を変更致しまして...。

今回はこちらの作品。

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縞模様のパジャマの少年

という映画について書いていきたいと思います。
ハリポタのルーピン先生を演じられた、デヴィッド・シューリスが出演しています。


タイトルとポスターで何となく予想がついた方は沢山いらっしゃるのではないでしょうか?

ここから先はあらすじと、そしてネタバレ展開全て書いていきますので!
嫌な方はここで引き返してくださいね汗










主人公はブルーノという8歳の少年。
ブルーノの父、ラルフは軍人でありナチス党員です。
ラルフの昇格により、ラルフ、母エルサ、ブルーノ、姉のグレーテルはベルリンを離れ別の土地で暮らし始めます。
新しく越してきた家の近くには農場らしきものがあり、ブルーノは漠然とした興味から母やお手伝いさんの目を盗んで家の外の世界へと飛び出します。
ブルーノはそこで、柵の向こうに座る縞模様のパジャマを着た同い年の少年、シュムールと出会います。
新たな土地で、友達もなく一人遊びに飽きていたブルーノは、それからも家族の目を盗んでは柵越しにシュムールと会い、日によってはシュムールに食べ物を持ってきていました。
ブルーノが住む家にはいつも縞模様のパジャマを着たおじさんが居ました。彼は何故かいつもジャガイモの皮を剥いていて、ひょんなことからブルーノは彼と関わり合うことになります。
おじさんは元は医者だと言いました。
エルサはいつもおじさんを避けていましたが、ブルーノが怪我をしておじさんが手当てをしてくれた時は複雑そうな顔でお礼を言います。
学校に行かないブルーノとグレーテルは家で家庭教師に教育を受けるようになりました。
グレーテルはここに越してくるまではブルーノと同じく冒険のことが大好きでしたが、ユダヤ人は敵だという教師の偏った教育により次第に変わっていってしまいます。人形遊びをしていた人形は部屋から消え地下室に無造作に捨てられ、彼女は12歳でありながら、部屋の壁にナチ党のポスターを貼り始めるのです。
エルサは彼女の部屋を見て驚きを隠せません。
エルサは何よりも子供達が大切な母親です。
エルサはある日、ラルフの部下であるコトラー中尉から近くの農場らしきもの=収容所で行われていることを聞かされます。
毎日嫌な臭いの煙が空に立ち込めていたのはユダヤ人をガス室で処理し、焼却していたからでした。
エルサは何も知りませんでした。夫ラルフは極秘事項だと妻にさえ何も言っていなかったのです。
そのことで2人は毎晩のように口論になります。
ある晩、ラルフはコトラー中尉や自分の父親を招いて一家で夕食会を開きます。
そこで事件は起きました。
妻に真実を話した当てつけか、ラルフはコトラー中尉のことを根掘り葉掘り聞き始めます。
コトラー中尉の父親は4年前に他国に亡命をしていたのです。
報告の義務があることを彼は隠していました。
病気だと彼はラルフに言いますがタイミングの良さから病気ではないことは誰もがお見通しでした。
コトラー中尉の怒りは、縞模様のパジャマを着たおじさんに向かいます。おじさんを廊下に連れ出し、彼はなぐり殺しました。
ある日、ブルーノの家にシュムールがグラス磨きにやって来ます。
そこでブルーノはシュムールにお菓子をあげます。
しかし食べているところをコトラー中尉に見つかってしまいます。
中尉は泥棒め!と怒鳴り、盗んだのか?とシュムールに聞きます。
シュムールは素直に、貰いましたと答えました。
しかしブルーノは、中尉の怖さのあまりあげてないと答えてしまうのです。
数日後いつもの場所に行くと、柵の向こうにはボコボコに殴られたシュムールが居ました。
ブルーノは自分の過ちを謝り2人は仲直りをします。
家では父親が部下達を招き、会議中でした。
ブルーノが中を覗き見ると、あの農場らしきものの宣伝ビデオを上映しているところでした。中にはカフェがあり、スポーツも大人気。
嘘ばかりのビデオをブルーノは素直に受け止めてしまいます。
コトラー中尉は父親の亡命を幹部に報告され、前線に異動になり、ブルーノ達の元を去りました。
エルサは収容所で行われていることを気に病み、子供2人と引越しをすることを決めます。
ブルーノはお別れをシュムールに言いに行きます。
2人の間には柵を隔てながらも確かな絆と友情がありました。
シュムールはブルーノに父親がいつもと違う仕事に行ったきり戻らないことを伝えます。
明日は引越しの日。ブルーノは友達シュムールのお父さんを引越しの前に探すことを約束します。
次の日、一家は引越しの荷まとめに追われていました。ブルーノは母親に庭で遊ぶことを理由にしてシュムールの元へサンドイッチとスコップを持って向かいます。
サンドイッチはいつもお腹を空かせているシュムールへの物でしたが、シュムールの元へたどり着くとサンドイッチをどこかに落としていることに気づきました。
ブルーノはスコップで柵の下を掘ります。
柵の中はブルーノの格好では目立つため、シュムールは倉庫から縞模様のパジャマを持ってきていました。
ブルーノは柵の外で服を脱ぎ捨て、とうとう柵の中へ入ってしまいます。
柵の中は盗み見たビデオの内容とは全く違いました。
カフェなどあるわけもなく、ブルーノは家に帰ろうとします。
子供ながらに何か感じることがあったのでしょう。
しかしシュムールにお父さんを探してくれないの?と言われ2人はいつもシュムールが寝ている寝床を探し始めます。
縞模様の服の人が沢山いる部屋にシュムールの父親らしき人は居ません。
その時、収容所の監視員達がそこにいる全員を外に無理やり連れ出しました。ブルーノとシュムールもその大群に巻き込まれます。
その頃、母エルサは異変に気付きます。
家のどこにもブルーノの姿が見当たらず、会議中である父ラルフにも異変を知らせます。一家全員とラルフの部下をまじえブルーノを探し回ります。
ブルーノが家の外へ出た証にサンドイッチが一つ転がっていました。
ブルーノとシュムールは大勢の大人と共に小さな部屋に入れられました。服は全て脱がされ、大人達は口ぐちにシャワーを浴びるんだと呟きます。
小部屋は真っ暗になり、ブルーノは恐怖のあまりシュムールと手を繋ぎあいます。
天井の小さな穴からガスマスクをつけた人物が頭をのぞかせ、何か粉らしきものを部屋に投入し、部屋は真っ暗になりました。
一家は収容所にたどり着きます。父ラルフはここの所長であり、収容所の中も探し回ります。
母エルサと姉グレーテルは柵の外にブルーノの服が脱ぎ捨てられているのを見つけます。
激しい雨が打ち付ける中、ラルフはガスマスクをつけた人物を見て足を止めます。
辺りは静寂に包まれていました。
何もかも終わった後だと分かる程の静寂。
父はブルーノの名を叫びました。
それを耳にした母は膝から崩れ落ち、ブルーノの服を抱きしめ泣き叫びます。
ガス室の扉が映り、映画は静かに終わっていきます。







あらすじを書くのが下手すぎて本当にすみません。
この映画は今まで見た中で、1番終わりの予想がつかなくて、見た方の感想には悲しすぎて涙も出なかったという方がいらっしゃいましたが、私はブルーノとシュムールがガス室に入れられてお互いが手を握るシーンに見ていられなくて涙が溢れました。
ヒトラーの実在した時代の他の映画に比べるとこの映画はどんぱちのシーンは全くありません。
殴られるシーンも見えないようにしてありますし、最後のガス室のシーンも死ぬシーンは描写されていません。
なのに、衝撃的すぎるんです。
ブルーノの両親は子供に何も教えていなかった。
教えていなかったからこそ起こった悲劇です。
勿論子供だから知る必要のないことも沢山ありますが..。
この映画を見た後、暫く何もする気が起きなかったとか、映画館で見てたら立ち上がれなくなっていたとか書かれている人がいましたが、私も同じでした。
映画はまさに静そのもの。
しかし最後の母エルサの叫びは恐ろしいほど胸に刺さりました。

改めて考えれば、恐ろしい時代があったんだなと。
フィクション映画であり得ないという設定も多々ありますが、一度見ていただきたい作品。
但し見た後暫く重い気持ちを引きずります..。



下は余談です。

























こういう映画にはありがちですが、

軍服は格好いいですねドキドキ

因みにこの映画に出てくる、ルパート・フレンドさん演じるコトラー中尉が、こちら。

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こ、こんなに軍服着こなすなんて!

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コートもこの通り。
口元がオーランド・ブルームに似ているルパートさん。
このころは二十代中頃だと思うんですが、恐ろしい着こなしです。


戦場のピアニストの

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この方もなかなかに着こなされていましたが、ルパートさんは若いのもあってファンになりかけた禰音でした。