第5日曜日の日本画いろはワークショップ、梅を描きました。 | 日本画いろは 川村愛

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福岡在住の日本画家 川村 愛 の【 ことのは帳 】です。
絵のこと。日々のこと。綴ってまいります。

1月最後の日曜日です。

1月…長かったなー(´-`).。oO(

2016年最初の『第5日曜日の日本画いろはワークショップ』を開催しました。

今日のテーマは『梅を描く』。

武家社会になる前の貴族社会では、花と言えば桜ではなく梅だったそうです。
ちょうど今から見頃ですね。

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今日の絵具はこちら。
いろいろな朱とピンク、白緑、そして胡粉と墨です。

梅にも、紅梅、白梅、薄紅梅とあります。
そして岩絵具のピンクにもいろいろなバリエーションがあります。
左の強いピンクは桃色、紅梅は少し鮮やか、そして薄紅梅、見えにくいですが右下の淡いピンクは桜色です。

ミニ色紙は、春の陽光をイメージして金、雪中梅のイメージで銀。
皆さんならどちらを選びますか?(o^^o)

尾形光琳の『紅白梅図屏風』や伊藤若冲の『若冲画譜』に取材したお手本をご用意しました。


基本的な日本画の画材をご説明し、
昨年の琳派400年紀、今年の若冲300年紀について少しお話して、制作に入ります。

お手本を転写したら、まずは墨で骨描き。
そして枝には、墨が乾く前に白緑でたらし込みをしてみます。
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花が描き上がったら、最後に花蕊を金泥で描きます。

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梅の花の花蕊は八方に広がるように描くと梅らしくなります。
桜は少し束にして描くと桜らしくなります。

皆さんの作品はこちら。
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こちらは銀地に薄紅梅が柔らかく咲いています。
丁寧に骨描きをされたので、しっかりした枝ぶりを思わせますね。

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こちらの紅梅は、日本画初めての方です。
若々しい鮮やかな朱色の梅です。
朱の比重にちょっと戸惑われていましたが、楽しんで描いているのが伝わります。

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こちらは、紅白梅図の左隻を元に、薄紅梅で仕上げました。
お手本よりも多くの花を描かれました。
水紋もゆったりとしていていいですね♪


今回も楽しんでいただけてほっとしています。

講座中の会話で

『日本画は敷居が高くて…』

という声もありましたが、実際描かれるとその楽しさをわかっていただけると思いますd(^_^o)

ご参加の皆様ありがとうございました!


さて、次回は、ちょっと間が開きますが、
5月の第5日曜日29日『朝顔を描く』予定です。
↓↓↓このような予定です!
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どうぞお気軽に日本画に触れてみてくださいね♪

今年は、このほかにも各所でワークショップを開催する予定です。
ブログやFacebookページなどでご案内しますので、ぜひCheckしてくださいね!


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