先日、プロマネ志望の方と面談しました。
僕は、彼にこう質問しました。
「失敗プロジェクトって、なぜ、失敗すると思いますか?」
彼の答えは、
「お客様の要件と認識が合わないからですかねー。」
確かに、そうだね。それも一つ。
そういうことを全部ひっくるめて、
一言で表すと、何が原因か?
それは、
「プロマネはQCDのバランスである」ということを押さえていないから。
Quority(品質)
Cost(コスト)
Delivery tearm(納期)
プロマネがコントロールしなければならないのは、これだけ。
ただし、
品質を上げようとすると、納期やコストは膨れ上がり、納期を短縮しようとすると品質が下がる。
これをトレードオフと言いますが、
このバランスを顧客と握るのが仕事。
失敗プロジェクトは、これをPMが理解していない。
ユーザーは、QCD全てを高い水準で要求するもの。
ただし、限られたお金と納期で、何でもかんでもは実現できない。
まずは、正確に開発コストと前提を見積もることと、
それから足が出る部分について、ユーザーとどう整理するか、調整するのが仕事。
限られた予算の中で、ユーザーのやりたいことを最大化するためには、要件の優先度は何か。
これをまず決めないとさ。
でもさ、
残念ながら、こういうことをちゃんと体系的かつ、実践的な視点で書いてる本が、ほぼ皆無なんだよね。。
僕自身、業界のプロマネ本を10冊以上読んだけど、
「何を」は書いてあっても、「どうやって」は、あまり具体的に書かれていない。
だから、
今回、どうしてもそれを発表したかった。
僕が苦労して、失敗に失敗を重ねながら身につけたノウハウが、再現性のあるものであることは、今常駐している現場で証明出来た。
その根拠は、経済産業省が公開しているIT白書や、IPA( 独立行政法人 情報処理推進機構)が発表している「IT人材白書」のデータで、裏付けが出来ることも確認した。
「プロマネの仕事は、QCDのコントロールである。」
業界のプロマネ全員が、これを即答出来るところまで、浸透させたいなぁ。