誰かを傷つけたまま首を吊っていた
心の臓に垂れたインクが
なんだか少し温かい
たとえ赤血球が黒くなろうとも
足跡に変わりはない
変えられるのは未来だけで
未来に向けてペンを走らせた
昨日の僕たちの胸に刺さった言葉
それだけが僕たちを動かした
喉が渇けば水を飲むように
インクをまた補充した
過去に垂らしてきたのは
黒と赤
悔しければ滲む
楽しければ跳ねる
腹は減る
そして寝る
首の縄を解き苦痛を生きた先に
想いというものが救う事を知った
変わらない過去を背負い
変えられる未来を信じて
あの日の自分に手を伸ばし
今を書き足し
失敗も辛さも抱えながら
滲む感情と弾む鼓動を感じる
今日という一日をまた終えてゆく
あの時の僕を
今も信じてる