昨年9月に

うっかり(?)手を出してしまった

トルストイ『戦争と平和』。

 

 

物理的に(岩波文庫で全6巻)

相当な文章量があることは覚悟していましたが

読み終わるまでに相当な体力と集中力が必要でした。

フルマラソン並みにきつい道のりでした。

(走ったことないけど笑)

 

 

そのため予定していた読書会を

何度も何度も延期にし・・

2023年末に差し掛かる今、

やっとこさ全巻読み終わり読書会を

することができました!!

 

 

1巻と2巻の感想はブログにまとめていますが

3巻以降・・心が折れて書いてません笑

 

 

3巻以降も、物語の中心人物は

世間知らずの大富豪ピエール、

理想に燃える冷静沈着なアンドレイ、

若くて勢いのある青年士官ニコライの3人です。

 

 

1巻、2巻はそれぞれの

貴族社会の生々しい駆け引きと

戦場での活躍と挫折が

描かれていましたが、

3巻以降はそれぞれの内面が

より深く描き出されていきます。

 

 

その鍵となるのが

ニコライの妹にあたる

ロストフ家の次女・ナターシャです。

 

 

ナターシャは無邪気な

貴族の小娘でしたが

物語が進むにつれ、美しい女性に

成長していきます。

 

 

しかし誰かを愛すること、

結婚するといったことについては

いまだピンと来ていないようで、

女性の美しさと少女の無邪気さを併せ持つ

不思議な魅力のある女性として

描かれています。

 

 

そんなナターシャに救われたのが

戦場で負傷し、妻も亡くしたことで

挫折と自責の念に駆られて

ふさぎ込んでいたアンドレイです。

 

 

ナターシャの綺麗な心に

浄化されたアンドレイは彼女に

結婚を申し込みたいと思いますが

 

 

頑固な実父に大反対を受け、

婚約状態で一年離れ離れで

生活できたら結婚を許すという

厳しい条件を突きつけられます。

 

 

アンドレイは父の条件を受け入れ

ナターシャと離れ離れの生活を送りますが

人生初の恋愛となるナターシャには

それはそれは耐え難い日々になります・・。

 

 

結局、ナターシャはアンドレイに

会えない寂しさを紛らわすことができず、

放蕩者の誘惑に乗せられ

婚約は破談になってしまいます・・。

 

 

そしてアンドレイだけではなく

ニコライ、ピエールも

それぞれの理想を追い求めて挫折し、

自分はどう生きていくか迷走します。

 

 

ピエールはエレンの美しい誘惑(?)に

そそのかされて彼女と結婚しましたが

打算的な付き合いのために

2人の関係は消滅寸前で、

 

 

ニコライは幼馴染のソーニャと

親しい関係にありましたが

厳しい財政状況のロストフ家は

ソーニャとの結婚を良く思わず、

さらにニコライがギャンブルで大負けして

破産寸前まで落ちぶれたことで

ふたりの関係は徐々に遠のいていきます。

 

 

現実にぶつかり、悩み続ける彼らに

戦争というさらなる試練がおとずれ

三者三様の悲劇に見舞われるのです・・。

 

 

このあたりの展開が非常にドラマ的で

1、2巻と比べて超スピードで

3巻以降を読み終えることができました!笑

 

 

壮大な物語世界の中にいると

激動の展開・・!!と

思わされてしまうのですが、

 

 

ナターシャの無邪気さや

恋愛を知らなかったからこそ

突如求愛されたことによって高揚し

情緒不安定になってしまう感じは

誰もが身に覚えがあるのではないでしょうか?

 

 

そりゃあ貴族ではないし

ドラマな展開こそなかったものの・・笑

 

 

そこを抜きにすれば

誰かを好きになる、愛する、

ということをまだ知らない男女の

ちょっとした茶番劇だと思えてきます・・。

 

 

ですがこういう茶番こそが

人生の醍醐味とも言えるかもしれません。

 

 

人間の悩みのほとんどは人間関係といいますし

恋愛・失恋を経て内省を深めたり

相手の立場を想像するようになったりして

人間的に成長するきっかけにもなりますしね。

 

 

物語を読み進めていくうちに、

人間関係に悩み、自分の生きがいは何かと迷い、

葛藤し、試練をくぐり抜けながら生き抜く

ピエール、アンドレイ、ニコライの

3人の貴族たちに少しずつ

感情移入できるようになっていきました。

 

 

もちろん『戦争と平和』は

彼ら3人の人生模様を描くだけに

とどまりません。

 

 

ナポレオン戦争の経過を

ロシア貴族の社交場から

総司令部、軍隊、戦地の住民たちまで

多方面から俯瞰的・網羅的に描き、

 

 

物語後半部からは

戦争とは、軍とは、権力とは何なのかといった

戦争・歴史論の記述が多くなされていきます。

 

 

トルストイは

「権力者が戦争・歴史の主役ではない」

という持論があり、

 

 

大勢の個人の意識と

自然環境など偶発的な要素によって

産まれたエネルギーが

戦況を左右しているのであり、

権力者はむしろ大衆の動きを

コントロールし得なかったと論じています。

 

 

作中でも

ナポレオンの命令が伝言ゲームのように

うまく軍隊に届かなかったり、

ロシア軍総司令官のクトゥーゾフが

ひたすら戦闘を「止めさせる」ことに

徹底したことでロシア軍が優勢になっていく

描写があったり

 

 

そもそも物語のはじまりが

ロシア貴族の社交場で

戦場とかけ離れた場所から

戦争に対する多数の個人の思惑を

描き続けていた姿勢からも

彼の持論がうかがえます。

 

 

例え戦場に赴いていなかったとしても、

戦時下で生活する全ての人々が

「歴史の主役」なのだということを

描きたかったのだろうか?と思いました。

 

 

物語後半、特にエピローグでは

歴史論・戦争論の記述が多く

きちんと理解できているか

不安なところではありますが😅

 

 

わたし自身、上記のような理解でよければ

『戦争は女の顔をしていない』を読んで

「生活者の戦争」に触れていたことから

同じようなことを感じていました。

 

 

 

歴史に触れる、学ぶということは

教科書通りの「史実」を追うことだけではなく

その時代に生きた人の思いに触れることも大切で、

 

 

そして彼らの思いを教訓的に受け取ったり

「いつの時代も人はこうして悩むのだな」と

学んで開き直ったりしながら笑、それでも

これからの悲劇を少しでも減らすために

とても必要な学びなんだと改めて思いました。

 

 

この本を手に取って読み終わるまでの間も

いまだに戦争は終わらないし

何なら別のところで始まってしまっているし

人間は学べないのか・・と

ガッカリすることもありますが

 

 

だからと言って自分自身の学びを

止めてはいけないよな、とも思い、

引き続き偉大な本を手に取りながら

学びを深めていきたいと思いました。

 

 

学びをやめない姿勢を

我が子にも示していきたいですしね。

 

 

読書会では文学部らしく

「歴史小説だけじゃなくて

さまざまな視点で語れるよね」

という話で盛り上がりました。

 

 

自己顕示欲、ギャンブル欲、性欲など

「欲望」という視点で多くの人間ドラマがありますし

軍隊の統率、貴族の農地経営などの

マネジメント論でも語れそうですし

 

 

ロシア貴族のきらびやかな文化背景を語るだけでも

一冊の本になりそうなぐらいの情報量があります。

(当時のロシア貴族はフランス語で会話をするのが

ステータスで、フランス風のあだ名で呼び合うくらいなのに

フランスと戦わなくてはいけない複雑さなども興味深いです)

 

 

長い長いフルマラソン的読書にはなりますが

読み終わった先にはとてつもない達成感と

別の世界に入り込んだ充実感に浸れる作品なので、

ぜひ時間ができた時に読む本として

ストックしておいて損はないと思います!

 

 

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薄いのに、めちゃくちゃまとまっていて

本当にありがたい参考書でした・・

 

 

 

 

今日もお忙しいのに最後まで読んでくれてありがとうございました!

また更新します!!

 

こんにちは!!
あっという間に2023年終盤です。
 
 
ブログが空いてしまったのは
子どもとの時間や家のこと、仕事に
自分のエネルギーを注いでいたからです。
 
 
自分のことはもちろん大事なんですが
家族のために料理を頑張ったり
夫が少しでもラクできるように仕事したり
(昨年は夫婦関係悪化でいろいろありましたが、
無事に関係修復し、今は夫の会社に勤めています!)
 
 
数週間のワンオペ生活を頑張ったりする自分も
まんざらでもない、というか
いいじゃん!と今まで以上に思えていまして。
 
 
バリバリ激務で働いていた会社員時代よりも、
我が子を産んだ2年前よりも、
 
 
今の方が「誰かのために頑張る」ってことを
受け入れていて、
そして頑張れている自覚があって、
自分の時間がなくなっている反面、
自分の成長もひしひしと感じていました。
 
 
そんな感じで家族や仕事にエネルギーを回していた
ここ最近だったのですが
ゲッターズ飯田さんの来年の占い本を読んで、笑
自分のことにも意識を向けよう!
という気持ちになり
こんな本を手に取ってみました。
 
 
 
 
偏差値の低い学校に赴任した元暴走族の主人公が
生徒たちを東大に合格させるために
数々の奇策を使ってのし上がっていく・・!
 
 
というようなあらすじの『ドラゴン桜』の奇策を
監修した「チームドラゴン桜」の皆さんによる
勉強嫌いでも結果を出す方法が
書かれているノウハウ本です。
 
 
漫画もドラマも見たことはないのですが
ずっと前から気になっていた作品で、
イチから読むのは長いな〜と思っていたので
良い本に巡り会えた!と思いました。
 
 
本書には「ドラゴン桜」の名シーンとともに
「結果を出す」ための
「正しい努力の方法」について
5章立てでまとめられています。
 
 
本書では
「的外れなところで頑張ることに
価値なんてない!」
と言い切っています。
 
 
わたし自身、受験勉強に始まり、
就職活動や社会人生活において
自分なりに努力をしてきたつもりです。
 
 
でも、受験勉強も、就職活動も
「大成功!」と言えるような結果は
出せませんでした。
 
 
本書では
「正しくない努力はただの苦労」
とも言っていて、この言葉が
過去の自分と重なって刺さりまくり
ガーン・・!!
全身に衝撃が走りました。
 
 
結果が出せなかった=不幸せということでは
決してないのだけれど、
(受験に落ちたから夫に出会えているので・・)
 
 
「正しくない努力」をしてきた
心当たりがあるからこそ
「正しい努力」の方法って何なんだろう??と
とても気になり夢中で読みました。
 
 
本書には正しい努力をするための
ノウハウやテクニックが
まとめられているのですが
 
 
その中でも特に大切なことがあって、
それが
・自分を知ること
・「頑張る」ことをやめること
です。
 
 
まず「頑張る」ことをやめることについて、
例えば苦手科目の勉強や
新規営業の追い込みなど、
自分にとってハードルが高いことを
やろうとするとき
無意識に「頑張ります」って
言ってしまいたくなりませんか?
 
 
わたし、↑にめちゃくちゃ心当たりがあって
とにかくやみくもに過去問を解きまくったり
「自分にはできる・・!!」と言い聞かせて
がむしゃらに行動したりしていたのですが
 
 
こういう根性論で突き進むのは大間違いなんです。
 
 
なぜかというと
「とにかく頑張る」という言葉は
思考停止の言葉だから。
 
 
その言葉の中には
「何をどのように努力して
どんな目標を達成したいのか」
といった具体性が全くないんです。
 
 
「頑張る」のではなく、
・何のために
・どんな目標を立てて
・どのような努力をするか
を具体的に考えなければ
結果を出すための「正しい努力」に
ならないのです。
 
 
そして、↑のような
「正しい努力計画」を
立てるためには
 
 
・自分は何が得意で何が苦手なのか?
・自分は何のために頑張りたいのか(目的)?
・目的を達成するためにはどんな目標が必要か?
 
 
といった
自分の現在地ゴール地点
を知らなければいけません。
 
 
それが
自分を知る
ということです。
 
 
ドラゴン桜の主人公・桜木先生は
「東大合格秘訣の第一条は……まず『己を知る』ことだ!
自分の力を知ろうとしないヤツに東大合格はないっ!」(18ページ)
と断言しています。
 
 
一見当たり前の言葉ですが
人は思っている以上に自分自身のことを理解できていないからこそ、
「己を知れ!!」と檄を飛ばしているのです。
 
 
実際に結果を出している人は
勉強や行動を始める前にまず上記のような
自分の現在地を確認しているのだそうです。
 
 
本書はこの2つの前提のもとに
「正しい努力」を着実に行うための
細かなノウハウを
 
 
・好きだけど苦手なことの勉強法
・嫌いで苦手なことの勉強法
・嫌いだけどなぜか得意なことの勉強法
 
 
この3つに分けて紹介し、
この3つを行うための
「学びの姿勢」「マインド」といった
勉強の土台となる部分についての
ノウハウも紹介しています。
 
 
このノウハウで驚いたのは
「嫌いで苦手なことの勉強法」で
潔く「モノ(テクノロジー)に頼れ!!」
勉強サポートアプリが出てきたことです。
 
 
ノートとペンでガリガリやるだけじゃない
勉強の仕方もあるんだ・・!!と
そもそも勉強の仕方が思考停止していたこと、
アップデートしていかなきゃいけないことを
痛感させられました。。
 
 
どのノウハウも簡単に実践できそうなもので
自分が受験生だった頃に
この本に出会えていたら・・!!
と読みながらもどかしい気持ちになりつつ
めちゃくちゃ刺激を受けながら
本書を読み終えました。
 
 
そして
「自分も正しい努力がしたい!!
勉強がしたい!!」
モーレツに勉強意欲が湧き上がりました!
 
 
わたし自身「正しい努力」はできなかったものの
勉強自体は好きなんです。


わかんない〜ってところから
できた!わかった!に変わる感覚が
好きなんだと思います。
 
 
家族のために頑張る日々だけれど
自分の「勉強がしたい!」
という気持ちも大事にして
これからの人生を過ごしていったら
より自分に自信を持って過ごせるんじゃないか。
 
 
そんな風に思って
よし!勉強しよう!!
と決意しました!!
 
 
何の勉強かというと・・
英語!!
 
 
実はずっと前から
英語が話せるようになりたかったんです。


「いつか話せるようになりたいな〜」って
長年思っているだけだったんです。
 
 
ですが我が子が産まれて
夫と将来のことを話すことが増えてきて、
子どもの教育としても、夫のビジネス的にも
海外進出したいねという話になり、
よし!海外留学まじで考えてみよっか!
となっているのです!
 
 
とはいえ実現するのはまだまだ先になりそうですが、
すでに英語圏の候補地を調べまくっています。笑
(候補地はタグづけしてます^^)
 
 
この目的↑のために
11月から英語の勉強を超初歩から
やり直し始めています!
 
 
今は始めたばかりで
モチベーションが続いていますが
またしばらく経って何かと慌ただしくなって
モチベーションが落ちてきたら
この本を読み返したいです。笑
 
 
自分の現在地も確認して
(久々にTOEIC解いたらまぁ分かりませんでした)
目標も立てて、ひたすらコツコツと
勉強しているところです。
 
 
ちなみに、このノウハウは勉強に限らず、
「自信満々に営業電話をかける」ことや
「掃除を習慣化する」ことなど
自分の達成したい目的・目標に
置き換えることも可能です。
 
 
なんか最近やる気が起きないな〜という人や
努力しているんだけど結果が出ない・・と
悩んでいる人にはとても刺激になる一冊です!
 
 
とても読みやすくためになることが
たくさん書かれているので
久々になんか本を読みたいな〜
という人にもおすすめです!
 
 
わたし自身
ひさびさの読書、読書ブログに
ぴったりな一冊でした!
 
 
それではまた更新します!
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こんにちは〜!!

 

 

のんびり更新が板についてしまっています。。

更新がない中でもふらっと立ち寄ってくださった方

ほんとうにありがとうございます^^

 

 

相変わらずの日々を過ごしていますが

2歳4ヶ月の我が子の急成長具合がすごくて驚いています。

どんどん言葉が増えて、どんどんしゃべるようになって・・

 

 

「ぷりちった」って言ってた「ヘリコプター」も

すっかりヘリコプターって言えるようになっちゃって、、

成長がうれしくてさみしい、そんな日々を送っています。

 

 

実は8月末にとある資格試験を受けまして、

先日合格発表だったのですが

無事に受かっておりました!

仕事面でも一歩前進、ホッとしました😌

 

 

ホッとしたところで読書欲が湧き、

なんとなく今まで手にとらなかった

作品を読もうと思い

こちらを手に取りました。

 

 

 

 

アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』(早川書房)

コナンやミステリー好きなら知らない人はいない

王道の推理小説。不朽の名作ですね。

 

 

わたしもコナンが好きで、

最近の作品は追えていませんが

70巻ぐらいまでは漫画で読みました。

(今は103、104?巻とかですよね)

 

 

なのでアガサ・クリスティとか江戸川乱歩とか

推理小説作家さんの名前はコナンで知っていたものの

作品を読んでみようという気は起きず、

今の今まで読んだことがなかったのでした。

 

 

コナンを読んでいた小学生時代(!)から

ずいぶん時が流れたいま、やっと読んでみた感想は

 

 

「・・・コナンっぽい!!」でした。笑

いや、違うよね、コナンがオマージュしてるのよね。

 

 

物語の舞台は「兵隊島」という

イギリスの孤島に建てられた豪奢なお屋敷。

 

 

とある富豪がそのお屋敷を買い取り、

2 人の執事を住まわせ8人のお客を招きます。

 

 

8人それぞれに面識はなく、

招待状を受け取りましたが送り主の名には

いまいちピンときていない様子・・。

 

 

しかし近ごろ話題になっていた

「兵隊島のお屋敷」に行ける好奇心が勝り

8人は島へ行くフェリーに乗り込みます。

 

 

お屋敷は噂通りの豪華さで、

招待客の気分は華やぎます。

 

 

しかしいつまで経っても招待主が現れず

さらには執事たちも数日前に来たばかりで

主人と面識がなく、彼らは首をかしげます。

 

 

だからと言って帰ることもできず

彼らは主人のいない屋敷で

ディナーを楽しみますが

 

 

食後のひとときを楽しんでいた

21時20分に突然レコードが鳴り出し

不気味によく通る声色で

執事・招待客含めた全員に

人を死に至らしめた「罪」があると告げられ

一同は凍りつきます・・。

 

 

彼らは明らかに動揺しながらも

冷静さを保とうとしますが、

一人が飲んでいたお酒に毒が仕込まれ

突然倒れてしまい、彼ら全員に

「裁き」が始まることを突きつけられるのです・・。

 

 

この物語では古くから伝わる

「兵隊さんの童謡」になぞらえた形で

招待客それぞれに「裁き」が下されます。

以下、引用します。

 

 

小さな兵隊さんが十人、ご飯を食べにいったら

一人がのどをつまらせて、残りは九人

 

小さな兵隊さんが九人、夜ふかししたら

一人が寝ぼうして、残りは八人

 

小さな兵隊さんが八人、デヴォンを旅したら

一人がそこに住むって言って、残りは七人

 

小さな兵隊さんが七人、まき割りしたら

一人が自分を真っ二つに割って、残りは六人

 

小さな兵隊さんが六人、ハチの巣をいたずらしたら

一人がハチに刺されて、残りは五人

 

小さな兵隊さんが五人、法律を志したら

一人が大法官府に入って、残りは四人

 

小さな兵隊さんが三人、動物園を歩いたら

一人が大きなクマにだきしめられて、残りは二人

 

小さな兵隊さんが一人、あとに残されたら

自分で首をくくって、そして、誰もいなくなった

(52ページ)

 

 

可愛らしいようでいて

不気味で残酷な童謡の通りに

彼らは「裁かれ」ていきます。

 

 

孤島には彼ら以外の誰も住んでいないことが

物語前半でわかり、彼らは

一人ずつ減っていくたびに疑心暗鬼になり

自分以外の誰も信用できなくなります。

 

 

物語が進むごとに

一人、また一人と減り

緊張状態が高まる中、

とうとう「誰もいなくなって」しまうのです・・。

 

 

エピローグを読むまで

物語がどのように幕を閉じるのか

全く想像できませんでした。

 

 

「仕掛けている」人物がいるはずなのに

なぜ「誰もいなくなって」しまうのか?

 

 

ネタバレはしませんが

圧巻の結末でした。

 

 

一度読んだら忘れない

ストーリー展開で

読み終わった後もしばらく緊張が抜けず

冷たい余韻に浸っていました。

 

 

読後の感想としてまず浮かんだことは

「人は自分の見たい物語しか見ない」

そんな生き物なんだろう、ということです。

 

 

作中で「罪」を告発された招待客は

それぞれ心当たりがありながら

「それがなんだ!」と開き直る人もいれば

自分の正しさだけを主張し、

罪をなかったことに

しようとしている人もいました。

 

 

他人の痛みや傷に鈍感な上に

自分の後ろめたさも相まって

さらに人を傷つけてしまう・・

 

 

そんな人間の残酷さが積み重なって

できた物語だと思いました。

 

 

人を死に至らしめる

ほどではないにしても

自分の都合の悪い「物語」を否定して

自分の見たい物語しか見ないことで

他の誰かを傷つけてしまうということは

誰にでもありうることだと思います。

 

 

(去年のわたしは

ワンオペ辛い!という物語しか

見ていなかったと

後ろめたさを感じています)

 

 

人は自分の見たい物語しか見ない

残酷な生き物だけれど

 

 

自分が選んだ物語世界のなかで

見え隠れする自分の弱さや試練から

目をそむけず向き合って

後ろめたさのない物語をつくっていきたいと

教訓的に思わされました。

 

 

自分に都合よく生きていたら

誰もいなくなってしまうから・・。

 

 

感想を頭の中でめぐらせながら

去年のうまくいかない自分を思い出して

悶々と考え込んでしまいました・・

 

 

あ、落ち込んではいないです。💦

今の自分の見えてる世界ときちんと向き合おうと

改めて強く思いました。

 

 

ひさびさの読書でしたが

とても大満足な読書時間でした!

一気に別世界へ飛んで

母業のリフレッシュになりましたが

ミステリーは夜更かし注意!笑

 

 

リフレッシュしたので

引き続き母業がんばります✊

 

 

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またまたご無沙汰です・・!!
こんなにブログ更新できなかったの出産以来😭
 
 
6月にハワイに行ってからというもの
仕事がどどどー!と増え
 
子どもの体調不良も何回かあったりして
本を読む時間と自分の心の余裕が
まったくできませんでしたぁ〜〜
 
 
わたしゃ
仕事セーブするんじゃなかったのか??
4月に決意した思いとは裏腹に
新たにやることが増えて
頭ぐるぐるでした・・。
 
 
最近のブログを読み返すと
夫婦喧嘩の話をちょくちょくしているから
ブログの更新が突然途絶えると
なんかあったのか!?って思う方も
いましたかね・・考えすぎか・・?
 
 
(更新がない間もふらっと立ち寄られた方や
あいつ何してんだ?と見にこられた方がいたようで
本当にありがとうございます😊)
 
 
いまのところ家族みんな元気で
夫婦仲も悪くないです(言い方)!
 
 
メンタルも浮き沈みはありますが
去年よりは保てています!💦
 
 
ここ最近は
家族みんなが毎日無事に過ごせていること、
子どもがかわいく健やかに育っていること、
母として社会人としてやらなきゃならぬ
ことがあることのありがたさを日々
噛み締めているという感じです😚
 
 
ということで
ひさびさのブログすぎて
どうやって書くんだっけ💦
となりつつありまして
ダラダラ書いてすみません。
 
 
お盆が明けてようやく
「本が読みたいな・・」という気持ちが
湧き上がってきたので
こちらの小説を手に取りました!
(と言いながらもう9月になりますが💦)
 
 
 
 
2歳児育児中の今、
やっぱり家族小説の気分!
タイトルに惹かれて手に取りました。
 
 
この物語は
田園調布の名家で育った
起業家・文筆家の秋と
大阪出身で特別支援学校教諭の哲大の
同性パートナーが
さまざまな成り行きで彼らの“子ども”を
名門小学校へ進学させるため奮闘する
お受験小説です。
 
 
彼らの子どもは蓮と言う男の子で、
2歳のときにふたりに引き取られた
秋の異母兄弟です。
 
 
田園調布の名家「大田川家」は
秋の母・知香の実家で
知香はパリコレ経験のある
ブランドデザイナーとして
名を馳せる実力者。
 
 
父親の修也は秋が物心つく前に
知香と離婚し疎遠になっていましたが、
修也が亡くなり、再婚相手に
“育てられない”事情があると知ったことで
秋は哲大との話し合いの末に
蓮を引き取ることにしたのです。
 
 
知香は仕事も家庭も
一切妥協しないタイプで
秋は知香の母校でもある
超名門・慶心学院に初等科から大学まで
通わせていたことから、
蓮も慶心に通わせるよう強く言います。
 
 
はじめは知香の意見を
押し付けられることに
反発していた秋でしたが、
自分の母校でもある慶心は
最上の教育環境であることは否めず
 
 
さらにママ友から嫌がらせを受けたことが
きっかけで火がついた秋は「お受験戦争」に
参戦することを決意するのです・・!
 
 
北海道の田舎で育ったわたしには
まるで経験したことのない世界が
広がっていてとても興味深い物語でした。
 
 
なんといっても驚愕なのが
「寄附金」という文化。
 
 
入金後に支払うもののほか
入学前からあれやこれやと寄附をして
学校に恩を売り、少しでも
受験に有利になるようにする・・
というやり方があることを
本作ではじめて知りました。
 
 
これがメジャーなやり方なのか?わかりませんが
作中では知香がさも当然のように
寄附金として数百万単位のお金を出しまくります。
強い・・
 
 
秋は金額の大きさに面喰らいますが
だからこそ絶対に合格させるという
気持ちも強まり、母校の元担任の
先生と連絡を取ったりと、自分なりに
受験のための行動を進めていきます。
 
 
そんなお受験戦争のさなか、
公立育ちの哲大は
完全に置いてけぼりで
圧倒されるばかり。
 
 
哲大は「こんな大金が本当に必要なの?」
と秋に疑問を投げかけますが、
「哲大は受験をわかっていない」と秋は一蹴。
ふたりの空気がピリピリとしていきます。
 
 
秋の母校で多額の寄附もしているため
アドバンテージがありそうに見えるのですが、
慶心は同性パートナーの両親のもとで育つ
子どもを迎え入れた前例がなく、
むしろ不利な条件下にあることを突きつけられ
秋はどんどん追い込まれていきます・・。
 
 
蓮は健気にお受験のための
勉強を進めていきますが
ピリピリしていく秋の追い込みが強くなり
やがて哲大との大喧嘩に発展してしまいます・・。
 
 
受験というプレッシャーに
押しつぶされそうになりながら
懸命にこらえている秋も、
 
 
蓮と秋とまっすぐに向き合い
安易に意見を曲げず真っ当な立場でいる哲大も、
 
 
ふたりとも子どものことを真剣に
考えるからこそぶつかってしまって
読みながらどちらの気持ちもわかる・・
と親として切なくなりました。
 
 
子どものことを真剣に思うのは
どんな親もそうなのだけど、
お受験に奮闘する親の必死さは格別。
物語を通して痛いほど伝わりました。
 
 
嫌がらせの悪質さが
「何としてでも我が子を受からせたい」
という執念をあらわしているようで
なんとも言えない複雑な気持ちにも
なりました。
 
 
この物語を読んで
お受験ってすごい世界だな・・
受験期は仕事どころじゃないな・・
ということを肌で感じ、震え(いろんな意味で)、
 
 
子どもにとって
最高の環境を与えてあげたいと思う
親の気持ちの裏には
学歴コンプレックスや劣等感、
自分の親に“逆らえない”など
親自身の課題があることも垣間見えて
 
 
まるで別世界のような物語だけれど
親の課題を子に託す・・という視点では
自分もありうるかもしれない物語でもあり
最後まで唸りながら読み終えました。
 
 
そして読みながら
「子どもと向き合う」とは
どういうことか、ひたすら
考えさせられました。
 
 
親の価値観によって
いろんな答えが出てくるような
問いだとは思いますが
 
 
この物語を読んで、
子どもと接するときは
100%子どもに集中して接しよう
ということを心に決めました。
 
 
ここで懺悔をすると
最近自分の心の余裕がなくて
子どもにYouTubeを見せる時間が
どんどん増えてきてしまって。
 
 
子どもも「ブーブー!!(車の動画見せてました)」って
催促するようになっちゃって
これはいかん・・と思っていた矢先に
読んだのがこの本で、
子どもと向き合うことについて改めて
考えさせられたのです。
 
 
子どもの接し方のアドバイス?的なものが
作中で詳しく書かれていたわけではなく
完全に自分だけの心の変化なのですが
 
 
子どものために・・と始まったお受験戦争で
壁にぶつかりながらも自分自身の課題に向き合い
子どもにとって一番良いことは何かを
真摯に考え続けた秋と哲大の姿に触れて、
自分も子どもと集中して向き合おうって
強く思わされたのです。
 
 
この本を読んで一週間以上経つのですが
集中して向き合おうと決め、
その日からYouTubeを一切見せてません。
(時間を決めて・・一個だけ・・という
ちょこっと出しをするとズルズル見せちゃうので
完全に見せるのをやめました)
 
 
その代わりに絵本を読んだり
パズルやお絵描きやおもちゃで
一緒に遊ぶようにしたら、
子どもは動画の催促をしなくなりました。
(最初の数日は催促されましたが)
 
 
自分の手間は増えましたが
子どもとの濃密な時間が増え、
動画に頼っている罪悪感もなくなり
気持ちは以前よりも晴れやかになりました。
 
 
子と集中して向き合う
きっかけをくれたこの物語には
感謝しかないです・・。
 
 
この先、子どもが成長するにつれて
「向き合う」ということについて
もっと悩むのだと思います。
 
 
そんな時に
・わたしが一番大切にしたいことは何か?
・自分の課題を子どもに託していないか?
・子どもや夫はどう思っているのか?
自分の思いだけで突っ走っていないか?
などなどを考えながら
もう一度読みたい一冊だと思いました。
 
 
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この数日、有名人のショックなニュースに

ひそかに落ち込んでいます。



別に知り合いでもなんでもないんだけど

古着系が好きなわたしは彼らの世界観が

かわいくていいなとずっと思っていて、

ふたりが年を重ねても自分の好きを大事に

自分らしくアップデートしていく姿も

すごく素敵だな〜と思ってて、



そしていち子持ち既婚者として

学ばされるところも多くて、

彼らの新しい家族のかたちをひそかに

応援していたからこそショックでした。。



残された家族の言葉も泣けました。

感情に呑まれず、むしろ極力抑えて、

相手への愛と感謝と世間への配慮が

込められていて・・立派すぎて泣けました。

しばらくは誰か甘えられる人の

そばにいてほしいです。



今回ご紹介するのは

2週間くらい前に読んだもので

感想文ブログをあげられていなかったのですが

ショックなニュースをきっかけに

この物語が改めて思い出されて



ブログタイトルにもしたとおり

誰かに「かわいそう」なんて言うもんじゃない

安易に使わないように気をつけよう

ということを改めて強く思いました。



この物語の舞台は

郊外の住宅地「うつくしが丘」に

建てられた一軒のおうち。



とある夫婦が中古の一軒家を改装して美容室を

オープンさせるところから物語は始まります。



美容師の美保里は

念願の美容室オープンに

胸を躍らせていたものの、

義父や近所の住民からの言葉に

心がくじけそうになります。



夫の譲も美容師で、ふたりは

夫の実家の理容室を継ぐ予定で

そこで働いていたのですが、

さまざまな成り行きで義父の店は

弟が継ぐことになり、ふたりは

実家を追い出されるような形で

独立をすることになり、

うつくしが丘へ越してきたのでした。



場所は違えどふたりのお店を持つ

夢を叶えられることにわくわくしていた

美保里でしたが、近所の住民から

ここが「不幸の家」って呼ばれているのを知っていて買われたの?

と言われ、この家に住んでいた人々が

数々の不幸に見舞われ、家を出ることに

なったことを知らされるのです。



それまでの苦難の積み重ねもあり、

美保里は自分のなかで抑えていた

暗い気持ちが一気に溢れてしまいます・・。



ですが、そんな美保里に

温かい手を差し伸べる人もいて、

このおうちをずっと見てきた

隣人のおばあちゃんは美保里を励まし、

「不幸の家」に対して

全く違う見方をしていることを語るのです・・。



この物語は5章立ての連作短編集で

章が進むごとに

美保里の代からさかのぼって

それまで住んでいた人々の半生が

綴られていきます。



このおうちは、ある時は

反抗期の息子、息子に甘く娘に厳しい父、

夫の不貞を知り愕然とする妻が住む

「ままごとの家」になり



ある時は男に騙された女性と

元夫のDVから逃げてきたシングルマザーと

連れ子が住む「さなぎの家」になり



ある時は妊活がうまくいかずに

すれ違う夫婦が住む

「夢喰いの家」になり



ある時は「しあわせの家」を求めて

訳ありの男と聡明な連れ子と共に暮らす

女性がいるおうちになったりしていました。



たしかに彼らの生活は順風満帆とは言えず

苦難の道のりが多いものに映ります。



けれど彼らは苦難の壁にくじけて

この家を去ったわけではなく

苦難に向き合い、

彼らなりに前に進んだ結果

家を手放していく姿が描かれていくのです。



この物語を読んで感じたのは

「不幸」とか「かわいそう」という言葉の

身勝手さ、無責任さです。



ふと思ったんですが、これらの言葉って

自分に使うことってほとんどないのでは

ないでしょうか?



自分ってかわいそう、

自分って不幸と言うよりも

「この物語は不遇な環境に置かれた

不幸でかわいそうな少年のお話で・・」

といった感じでしか

使わなくないですか?



この言葉、よくよく考えたら

本人に面と向かって言えないような

失礼な言葉ですし、



「不幸」かどうかは

当事者にしかわからないのに

なんで決めつけられるの?

とこの物語を読んで強く思いました。

(美保里に向かって不幸の家と言い放った

近所の人の無責任さよ。。)



彼らにどんな不幸があったのだろう・・と

想像してしまうのは止められないにしても

それを「かわいそう」だと言葉にするのは

とても暴力的なことなのだと改めて思いました。



かわいそう、不幸だ、という言葉を

これからの人生で使うことはあまりないと

思いたいのですが、これらのような

暴力的な言葉があるということに

自覚的であろうと強く思いました。



我が子にも言葉の危うさを

しっかり教えていきたいです。



この物語を読んだきっかけは

最近家族小説が読みたい気分で

探してたなかに本書があって

「不幸」というワードに興味を引かれて

手に取りました。



町田そのこさんの小説は

他にも読んでいて

間違いなく自分に刺さる作品だろうと

思っていたので

なぜ「不幸」というワードを使ったの?

と気になったのです。



はたから見て幸せそうでも

実は見えないところで苦悩を

抱えているかもしれないし



不幸せそうに見えても

それを面と向かって言うもんじゃないし

前向きに試練を乗り越えている途中で

頑張っている最中なのかもしれない。



垣間見えた部分だけでものごとを

決めつけてはいけないという

当たり前のことを思い出させてくれ、

そして自分自身を顧みさせてくれた

とても素敵な一冊でした。



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