新型コロナウイルス 感染状況の鎮静化 首相辞任 | ある脳外科医のぼやき

ある脳外科医のぼやき

脳や脳外科にまつわる話や、内側から見た日本の医療の現状をぼやきます。独断と偏見に満ちているかもしれませんが、病院に通っている人、これから医療の世界に入る人、ここに書いてある知識が多少なりと参考になればと思います。
*旧題「ある脳外科医のダークなぼやき」

先日の安倍首相の辞任には私も衝撃を受けた人間の一人です。

 

潰瘍性大腸炎を患っている友人が私にもおりますが、これは相当な負担となる難病です。

枯れは期末の試験前のストレスでも病勢が悪化し、腹痛、下痢や血便に悩まされていました。

 

総理大臣としての重責の中、また、森友問題を始めとして倒閣のため歪曲誇張を繰り返すメディアの一斉放火を一身に浴び続けながらも、長期の重責を務めた安倍総理には心から「お疲れ様でした」と私は言いたい。

 

安倍総理は重病を抱えながらも、世界で2番目に誹謗中傷にさらされ続けた人間なのではないでしょうか。

執務を続けてこれたのは信念と超人的な精神力があったからではないかと思います。

治療に専念されて、回復し、再び政治の世界で頑張っていただきたいと思います。

 

初期のコロナ対策に関しては、中国への配慮からか、必要な検疫が取られないなどスピード感に問題があり、

また、現場で必要な検査がなかなか行い辛いなど、私もかなりの政権批判をしました。

そのせいか、一時はBLOGOSのトップ記事になったほどです。

 

しかし、緊急事態宣言が明けてからは、この新型コロナウイルスの毒性を正しく政府は評価し、

GoToなど経済再開に向けて必要な政策を取っていったと私は思っています。

 

マスコミは相変わらず、新型コロナについては不安を煽るような報道を続けてきましたが、

首相が辞任したことで報道姿勢に変化が出てくるのかどうかに私は注目しています。

なぜなら、彼らが必要以上に不安を煽る報道をしてきた背景には、政治的な意図、つまりは倒閣、もっと言うと安倍政権の支持率を低下させるための思惑が少なからず働いているように思えたからです。

 

それはそうと、昨日のニュースでインタビューされた一般人の方で、

未だに「森友問題の責任がはっきりしない」とおっしゃっているような方がいたのにはやや驚きました。

までメディアが連日報道した誇張歪曲を信じている人がいるんですね。

首相も昨日の会見で「誤解」と言ってましたが、その通りで、

当事者夫妻やその息子さんがその後発信している事実にも耳を傾け、真の黒幕を知るべきと思います。

 

先日の首相会見でもありましたが、感染状況は下降傾向にあると言って間違いありません。

 

入院者数と同様に、重症者も減少傾向で227名となっております。

今回の第二波では、最も増えた時点で250名程度でしたね。

結局、2800以上準備した重症ベッドが埋まるような事態には、これもならなそうです。

医療崩壊を叫んでいた専門家、メディアの方々の予想は大きく外れました

 

死亡者数は漸増して1237名となっています。

結局、第二波だ感染爆発だ、と騒がれ、一部では「このままの社会活動では数十万人の死者がでる」と主張していた著名人、

メディアがありましたが、そうはならないことがほぼ確実になってきたと思います。

 

8月に入ってからやや傾斜が上昇したこのカーブが、いわゆる第二波による死亡者数の影響でしょう。

いずれにしても、6月以降の死者数増は第一波と比べて陽性者数の割に、かなり小さな増加となりそうです。

 

 

メディアの大好きな全国PCR陽性者数も下降傾向がはっきりとしています。

緊急事態宣言を敷いた4月とそれほどカーブの形状が変わりないのが、不思議なところです。

 

緊急事態宣言による社会活動の自粛に効果はあったのか?

私は4月の時点では自粛が始まってから感染が落ち着いてきたように感じていたので、

緊急事態宣言は効果があっただろうと書きました。

当時は欧米でも無数の死者が出ていたころですから、今でも緊急事態宣言の判断に誤りはなかったと思います。

 

しかし、今回のいわゆる第二波が全国的な自粛なしに落ち着いてきた様子を見ていると、

現状の状況に関しては経済活動の自粛が必要とは思えません。

 

ロックダウンを行わなかったスウェーデンの例があります。

スウェーデンは自粛なしに、現状は日本と同じように感染が鎮静化しつつあります。

スウェーデンではこれまでにPCR陽性者数は8万人程度と日本よりやや高い程度ですが、

抗体検査の結果では2割近い国民に交代が認められ、既に集団免疫の獲得に至っていると考えられているようです。

 

スウェーデンではこれまでに高齢者を中心に6000人近い死者を出していますし、

80歳以上はICUに入れないなど一時期は厳しい政策を取っていたことで批判も浴びていました。

その一方、経済活動を自粛せずとも感染は終息に向かっているんですね。

 

私は日本も同様に集団免疫の獲得に近い状況にあるのではないかと考えております。

そうでなければ、死者数の少なさなどにうまく説明がつかないからです。

 

ところで、

新型コロナウイルスは2類相当とされていますが、実際にはもう入院が義務ではなくなりました。

近いうちに新型コロナは正式に2類相当ではなく、5類などに変更になるでしょう。

 

東京都民も9月の分科会でGoToキャンペーンが利用できるようになるといいですね。

 

 

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