新型コロナウイルス ピークアウト? GoToの結果 | ある脳外科医のぼやき

ある脳外科医のぼやき

脳や脳外科にまつわる話や、内側から見た日本の医療の現状をぼやきます。独断と偏見に満ちているかもしれませんが、病院に通っている人、これから医療の世界に入る人、ここに書いてある知識が多少なりと参考になればと思います。
*旧題「ある脳外科医のダークなぼやき」

先日、西村大臣の講演で面白いやり取りがあったようです。

 

「感染者数増ばかり報じられるが、重症者、死者数も一緒に発表するべきではないか?」

という質問に対し、

 

大臣は、

「一緒に発表しており、重症者、死者が減っているのに、マスコミが取り上げてくれない」

と答えたようです。

 

このブログでも度々取り上げてきた通り、

これが真実です。これが日本の大手マスコミの正体ですね。

 

PCR陽性者数をさぞ多いとばかりに連日発表し、不安を煽り、印象操作し、ついでに政権批判をすることが彼らの目的です。

それで視聴率が取れると考えているのでしょうが、結果として自粛が続けば彼らの収益も悪化するでしょう。

 

さて、8月も残すところ1週間。

感染爆発だと6月末からメディアは騒ぎ始めてから2か月がたちました。

当時テレビに出ていたコメンテーターは、今後死者が急増する、医療崩壊する、と騒ぎ続けましたね。

上記が最新の厚労省HPデータですが、重症者数は250程度でここ数日前後しています。

随分前にも書きましたが、国内に準備されている新型コロナ用の重症ベッドは3000です。

その半数の1500でも埋まったら大変だろうと私は思っていますが、

どうやらそうはならないようです。

 

死亡者についても6月までに900人と増加した後はそれからの3か月弱で+280人に留まっています。

この数字で「死者数急増」、といまだに報じているマスコミがあることには呆れます。

熱中症は8月に入って中旬までに都内だけでも100人以上の死者をだしていますからね。

 

280人の死者を思い浮かべれば非常に多く感じますが、実際には何千万の高齢者の中での280人とイメージすべきです。

 

実際、これまでの死者のほとんどは70代以降の高齢者で、

6月1日以降、40代以下(49歳以下)の死者数は数日前の時点で、ゼロでした。

 

ここのところ、マスコミが大好きな陽性者数についても、ピークアウトした感が否めません。

 

先日開かれた分科会でもピークは7月末という発言があり、すでに現在は陽性者数も下降に入っているという見方がありました。

 

確かに上の陽性者数のグラフを見ると現在は下降トレンドに入っているように思えますね。

昨日の都内の陽性者数は100人を切りました。今日は180人程度だったようですが。

都内の陽性率は5%とこれも低下しつつあります。

 

様々な指標をみる限り、全体的にはピークアウトと考えて矛盾しない状況です。

 

検査数も減ってきていますね。

陽性率はそう変わっていないので、検査数が減っていることも陽性者数減少に寄与しています。

 

重症者、死者もそれほど大きくは動いていない、

陽性者数は下がり始めている、検査を受ける人も減り出している、ということで、

ピークアウトと考えるのは理にかなっていますね。

 

検査が減っている理由には、人々のこの病気への警戒度や興味が以前より減っていることも示唆しているように思います。

この現実をメディアがこれからどう報道していくのかには私は興味があります。

昨日のニュースを見る限り、ピークアウトに言及するニュース番組も少しずつ増えてきている印象でした。

 

ところで、GoToトラベルですが、

1か月間ののべ利用者数が200万人で、旅行中のコロナ感染はたった1名だったようですね。

私はこのブログでGoToを利用して観光すること自体に感染リスクは低くないと書いてきましたが、

結果を見れば、この政策は成功だったことが示されました。

残念だったのは都知事や一部知事たちが反対したことで、東京が外されたことでしょうか。

 

以前にも触れましたが、

「GoToで感染拡大ならば内閣総辞職すべき」とまで言っていた立憲民主党の議員の方は、どうコメントするのでしょうか?

軽々しい発言に責任を取られるのであれば、議員辞職されるのもよろしいのかなと思います。

 

 

 

GoToについては、東京都知事、沖縄県知事のようにネガティブなコメントをする方だらけでしたが、

下記の記事のように「成功だった」とコメントする方もいらっしゃいます。

 

 

私は、東京都民も対象に加えればよいと思います。

感染対策に気を付けた旅行をすれば、まず安全ということが立証されたようなものですから。

 

それでも旅行が不安だという方がいらしたら、皆さんが通うスーパー、もしくは通勤で用いる公共交通機関と、

家族や親しい方と少人数で行く旅行のリスクを冷静に考えて、比べてみればいいと思います。

 

残念ながら、そう言うと、

「職場の人の目が気になる」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、

そんなのは、敢えて「どこどこに旅行にいきます」と言わなければいいのです。

 

 

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