土曜日は、日本橋シアトリカルツアーのトライアル公演を2本見学。
2本見たのは、弥次・喜多・ガイドを演じる人がそれぞれで違ったから。
面白いもので、同じお芝居でも人が変わると全てが変わる。
日本橋シアトリカルツアーはその上で、セリフを設けられていない時間がたんまりとある。
そうなったら、もう何一つとして同じにはならない。
その人の持っているものが、ツアーの空気に如実に表れる。
実際、土曜日の2本は面白いように異なるタイプだった。
さらにお昼と夜では、街の空気だって違う。
「あぁ、街は生きているんだなぁ。」なんてことを思ったり。
これから季節が変われば、さらに景色も変わってくるだろう。
「同じ街でも、全く同じ景色ってないものなんだなぁ。」なんてぼんやりと。
日曜日は、Prelude『そこはかとなく燃ゆる』の稽古。
新たなお芝居に携わると、お久しぶりの人以上にはじめましての人とたくさん出逢う。
今回もまたそうで。
そしたら。
またこの子達が、とんでもなくいい子ばかりなのですよ。
そう。
【この子達】である。
もう、ほぼみんな歳下なのだ。
「もしかしたら、このチームで最年長かもしれないなぁ。」と覚悟していたのがかろうじて上から2番目・両チーム合わせても上から3番目ではあったけど、頭抜けて年長さんだ。
立派なおじさんである。
だけど、これがまた厄介なもので。
自覚はあっても、自分以外の人からはまだ【お兄さん】と呼ばれたい、そんな複雑で繊細なお年頃なのだ。
もし、誰かが「おじさん」と呼ぼうものならば、
「誰がおじさんじゃぁぁぁいいっ!!??お兄さんじゃろがぁあぁっっ!!??奥歯ガタガタ言わせたろかぁぁぁんんっっ!!??」
と、心の中の憤りはMAXである。
でも、誰も僕を【おじさん】とは言わなかった。
あぁ、なんていい子達なんだろう。
いや、分かっている。
いい子の判断基準があまりにも偏っているということは、十二分に分かっている。
もちろん、今のは冗談で。
稽古での様子を見ていたり帰り道での様子を見ていたりして、「あぁ、いい子達だなぁ。」と思ったのだ。
きっと、良い雰囲気で稽古ができそうです。
全員は揃っていないけど、大体集まっている両チームの集合写真(僕の隣のオリジンさんだけ顔を隠してる版)を添えて。