ビジョンを共有して皆んなでそれを助け合う文化 | 老舗ニット会社三代目社長岡崎博之の自分らしく事業承継

老舗ニット会社三代目社長岡崎博之の自分らしく事業承継

東京の下町・墨田区・両国で、糸とセーターを売っている [丸安毛糸]の3代目社長です。 経営者の視点、後継者の視点、アパレル業界人の視点・・で気づいたこと、そして、自分らしく事業承継していく方法を書いています。みんなで一緒に元気になれるようにお伝えしていきます!


こんにちは。

経営者は、誰でもビジョンがありますよね。

もちろんそこで働くスタッフにも、ビジョンがあるはずです。

夢とか、

会社の方向とか、

こうしていきたいとか、

○年後は、こんな会社にしていきたいとか、

、、、


経営者のビジョンや方向がきちんとスタッフにも伝わり、またスタッフのビジョンもそれに共有して、会社全員が一つになり、同じ方向へ向かっている会社。

そんな会社は素晴らしいし、業績もいい。

そう言われます。

経営者ならば、もちろん、そんな会社経営を目指すものです。

そして、その方法は会社によって様々だし、どれが正しいとか、間違えているとか
ないですよね。 

それぞれの会社の風土を活かした方法が、一番いいと思います。

ただ、、、

たまに経営計画書なるものを目にすることもありますが、何だか銀行向けに書いているようなそれとか、たぶん、スタッフが何それ!?と思うような経営者よがりのモノを
見ると、何だかな〜って思うことも度々ありますけどね〜。(笑)


先週、奥ノ谷塾がありました。

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今回は、ある会社の社内イベントの見学でした。

ある会社とは、9月に同じく奥ノ谷塾で皆んなで泊った、奄美大島の HOTEL THE SCENE を運営、また主は全国に「Dr. ストレッチ」や健康関連の事業を展開する、
株式会社フュービックの「F-1グランプリ」と呼ばれている、年1回の社内イベントです。

社長の黒川さんには、奄美大島のホテルで一緒にお泊りいただき、たっぷりお話を
お聴きしたことに続いて、今回はこのイベントにも奥ノ谷塾ご一行様を
ご招待いただきました。

奄美大島でのお話そのままを、身をもって体験出来た素晴らしい1日でした。

はい、本当に長い1日。(笑)
14時から21時までの7時間に及ぶ社内イベントです。

主な社員600名を、プロレスも行われるイベントスペース、ディファ有明に集結
します。

黒川社長の、ビジョン、これからやりたいこと、つまり経営計画のお話から
始まり、優秀店舗の表彰や、エリアマネージャー下克上のプレゼンと総選挙、
Dr.ストレッチの新人の技能を競う大会、そして、最後には、この期のナンバーワン
社員のMVP発表。

黒川社長のビジョンのお話。

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新人トレーナーの技能選手権や、

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ナンバーワン店舗の表彰や、

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エリアマネージャー総選挙!

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そして、全社員から1人、MVPの発表!!

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MVPのスピーチには、思わず私もじ〜んときました。

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これが、フュービック流のビジョンの共有の方法なんです。

まるで、誰かのライヴショーを見ているかのよう、、、

この会社は24期。
F-1グランプリは、なんと!13回も続く社内イベントなんです。

内容のすべてを書くことは出来ないけれど、気がついたことがいくつかあります。

黒川社長は、とにかく自分の理念、ビジョンをスタッフに伝えていくことを
一番大切にし、時間を使っていると言うことです。

各店の競争や表彰、また過酷とも思える、総選挙などもありましたが、
業績や結果を讃える目的ではなく、いかに想いが伝わっているか、、、を
大事にしている。

各店の一体感、やる気、また自分の先輩や部下のマネージャー立候補にも、
皆んなが応援して、一つになっていく姿。

これが売上げや結果だけのものだったら、、、そうはいかないでしょう。

社長のビジョンがあり、スタッフのビジョンがある。
それらを融合したカタチだからこそ、成せることです。

こんな大きな場で、毎年、全社員の前で語るビジョン。
ただ夢を語ることではなく、本気でやっていく姿を見せ、それにコミットしていく。

また、それをことあるごとに、何回も何回も、理念と想いも加えて自ら伝えていく
しくみがあります。

スタッフはその姿をみて、自分のビジョンと照らし合わせて、自分には何が出来るかを
主体的に考えて、行動する。

そして何よりも、この会社では、社長のビジョンもスタッフのビジョンも、
それをカタチにする為に、皆んながお互いにそれを助けていく文化がしっかりある。
と、言うことなんです。

ビジョンを共有して皆んなでそれを助け合う文化

受賞者の誰もが、

周りが助けてくれる会社

と言う話と、感謝の言葉を口にします。

そしてまた、何よりも、

ビジョンに向かって本気で挑む人を讃えます。

それもこの会社の文化です。

MVPを受賞した方は、満場一致で選ばれたそうです。
この人しかいない、、、

受賞した22歳の若者は、希望していた新店舗のシンガポールの店の店長に
就任しました。

入社わずか1年。
英語力は、ゼロに等しかった。
自ら英語を勉強して、毎日毎日365日、英語の手紙を書いて社長に送ったそうです。

受賞スピーチでも、
「目の前の、自分が今出来ることを一生懸命やった結果です。
それが認められた。」

自分がこの会社を、世界のフュービックにする!

入社1年の彼からは、従業員と言う立場や、会社に勤める、、、と言う概念は
これっぽっちも見当たらない。

最後の黒川社長のご挨拶も印象的でした。

「私が皆んなの本気を見ることが出来る日。そして、皆さんも他の人の本気を
見ることが出来る、年1回の場です。」

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年齢や社歴、ポジションや立場は関係ない。

一生懸命と本気を素直に認めるからこそ、全員がフラットに挑戦出来るんですね。

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先にも書きましたが、ビジョンや会社の方向性を合わせる方法は、その会社なりの
方法があります。

商品やサービスは他社のマネは出来るけれど、このような仕組み作りは参考には出来ますが決してマネが出来るものではありません。
それは、それぞれの会社には文化があるからです。

このような場を快く見せていただき、黒川社長には本当に感謝です。
ありがとうございました。

大いに刺激を受け、これからの参考にいたします。

またしても、奥ノ谷塾イベント、恐るべし!
短パン、馬場さん、メンバーの皆さん、ありがとうございました。

はい、短パン社長はここでもこんなでした〜(笑)

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