日本語能力試験と日本語研修の必要性 | 一歩先のコミュニケーション術【開国語研修のススメ】オウラにほん語サービス

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日本語研修、外国人スタッフとの協働、多文化共生、コミュニケーション術など、現場からの声をお届けします。

開国人活用トレーナーの浅見惠子です。

ブログご訪問ありがとうございます。

さて、少し前のことになりますが、
12月6日(日)に日本語能力試験が行われました。

今回は日本語能力試験受験者数と、
なぜこの試験が職場にも有効なのかを書きたいと思います。

日本語能力試験とは日本語を母語としない方が
日本語力を判定するためのもので、
毎年7月と12月の第一日曜日に行われています。

現在は世界67か国、258都市で受験することができます。

レベルはN5~N1までの5段階で、
N1合格者はビジネスでもほぼ支障なく、
日本語を運用できるとされています。

ちなみに、2014年度の受験者は、
国内約15万人、海外約45万人の合計60万人でした。
(ご参考までに英検の同年受験者数は260万人です。)

みなさんはこの数字、どう思われますか?
多いでしょうか?少ないでしょうか?

私は初めてこの数字を見たとき、
意外に多くの方が、世界中で日本語を学んでいるのだなあ、と思い、
大いに驚きました。
特に、海外での受験者の方が多いことに驚きました。

もちろん、趣味の実力判定で受験する、
という方もいらっしゃると思います。

しかし、国際交流基金のデータから
受験目的を大まかに分けますと、
1位 仕事、就職、昇給、昇進のため→35.9%
2位 自分の実力を知りたい    →35.6%
3位 大学や専門学校等の入学のため→23.1%

となっていて、就労に生かす目的での受験が僅差で一位です。

ちょっと話はずれますが、
よく、日本に住んでいれば自然に日本語を覚える、
と言われますが、
これは本当であり、嘘でもあります。

まず、単純なやり取りができるか、
簡単な意思を伝えられるかについては本当です。

しかし、基本的な構文がない状態で、
耳からだけで覚えた場合、
いつまでも単語レベルを脱せず、
複雑なことが理解できなくて、
自分の言いたいことが伝えられないと言う
レベルで止まってしまいます。

単語だけを増やして、言語の上達とするのは、
土台がしっかりしていない軟弱な地盤に、
高層マンションを建てるようなものだからです。

骨組みのないところには、
高い建物(目標)は乗らないのです。

そのため、最初の段階から、
日本語の構造を意識して身につける必要があります。

日本語能力試験の出題範囲は、
受験級によって異なるものの、
生活から文化、経済まで幅広い内容が出されます。

そのため、段階を追って受験していけば、
網羅的に日本語を学ぶことができます。

どの級であっても、
日本語能力試験合格者は、
日本語の基礎構文が身についていると言えます。

そのため、多くの企業で採用や昇進の判断材料に
取り入れられているのでしょう。

しかし、この試験の弱点は口頭試問がない点です。
そのため、最難関のN1に合格していても、
話せなかったり、コミュニケーションがちぐはぐだったり
することが少なくありません。
口頭コミュニケーション力はなかなか身に付きにくいものです。

日本語の構造を意識し、
日本語での理解力、自分の意志の創出力を鍛えるには、
独学では難しいと思います。

そこで、特に初歩の部分こそ、
しっかりとしたトレーナーの元で学ぶと、
はっきりと差が出ます。
先に高い目標を据えられるようになります。

今後、労働力不足が深刻化するであろう日本社会で、
日本人だけを雇用し続ける事は難しくなります。

また、海外拠点のスタッフとのやりとりも、
今後ますます増えていきます。

外国人スタッフの活用が必須になってくることは間違いありません。

外国人スタッフを活用し、
業務を円滑化させ、
将来は御社の可能性を広げてくれる人材に育て上げるために、
初歩の段階から「日本語」研修を取り入れ、
さらなる「開国」を目指しませんか?

今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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