【JFL 観戦記】奈良vs鹿児島 ~奈良クラブの試合に行ったら楽しすぎた件~ | てぃふぉーじのある日常〜footballを添えて

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Tifosiのメンバーがサッカーについて勝手気ままにつらつら語るブログ。活動紹介やイベント告知もちょいちょいあります。

こんにちは。ブログ書くの久しぶりです、あっきーです。今回はJFL・奈良クラブvs鹿児島ユナイテッドFCの観戦記を書きます。

奈良クラブの試合は昨年、キンチョウスタジアムでKSL(関西サッカーリーグ、JFLの一個下なので5部、6部相当)カップ決勝戦を見に行って以来、2回目 だったのですが、その時はものすごい雨と風で、なおかつメインスタンドのど真ん中上段のVIP席みたいなエリアで見ていたので、正直「景色はいいけど、雨で試合が見えにくいなー」くらいの印象しか残っていませんでした。

ですが今回、奈良クラブを応援している小池くんとまりのすが誘ってくれたので、初めて「サッカーの試合を見るために」奈良へ行きました。




JR奈良駅からバスで約15分、「市営球場」で降りて、鴻ノ池(こうのいけ)陸上競技場に到着。また雨です。

まずサイダーを買って、まりのすと合流。ソーセージも買っていざスタジアム入場へ!




入場口では、柿の葉寿司の配布がありました。荷物で両手が塞がってしまった(反省)ので、ソーセージの隣においてもらいました。



とりあえずはコンコースで昼食。さすが、奈良名物、柿の葉寿司めっちゃ美味しかったです。

そして、食べながら驚いたのは、スタンドの入り口にユニフォームを来た選手が5、6人ほどいること。スタンドに向かうサポーターたちをハイタッチで迎えていました。あと、まりのすが普通に選手と話してました。親近感ありすぎでしょ。そう、選手とサポーターの距離がとても近いのです。僕もハイタッチでスタンド入場です。ハイタッチ久しぶりやなー。

まりのすが案内して、向かった先は奈良クラブのサポーターエリア。いきなり応援の中心エリアに、入っていいのかなと思いましたが、男性サポーターが「どうぞ、どうぞ」と声をかけてくださり不安はすぐに解消。小池くんとも合流。グラウンドの岡山一成選手とサポーターがここでも普通に話してました。





スタジアムは5000人収容。電光掲示板はありません。手動のスコアボードです。ここはメインスタンドですが、屋根は真ん中だけ。なのでカッパ着用して応援です。

チーム状況を確認しておくと、奈良クラブはJリーグ昇格条件の4位以内の可能性は残念ながら無くなりましたが、ホーム最終戦を勝利で飾りたいところ。対する鹿児島ユナイテッドFCは勝利もしくは引き分けでも他会場の結果次第で4位以内が確定。

13:00にキックオフ、奈良は自力で昇格を目指す鹿児島に押し込まれ、5バックの状態。鹿児島が左サイドを起点に攻め込み、奈良はピンチの連続。

こういう時って、スタンドのサポーターから「しっかりやれよ!」と罵声が聞こえてきたり、「全然だめだ…」とため息つきたくなるような雰囲気になりがちじゃないですか。

でもね、そんなことにならないのですよ、奈良クラブは。

流行りのアレじゃないけど、とにかく楽しいのです。動くわ、動くわ、笑いすぎた。

小池くんの記事にも書いてありますが、とにかく自由なのです。

あの、コーナーキックのピンチのときに即興で「熊の子見ていたかくれんぼ おしりを出した子一等賞♪」って歌ったことありますか?僕は10年以上サッカー観戦を続けていますが、こんなこと初めてですよ。「人間というか奈良クラブっていいな」と思いました。


あっこちゃんチャントは何往復したか覚えてません(笑)




そういえば試合前に、無人のバック芝生エリアに向けて、「バックの皆さんも声援よろしくお願いしまーす!」と声をかける場面も目撃しました。

後半には、地元の学生やサッカー少年団もサポーターエリアに入ってきて、応援の声量が大きくなり、奈良クラブはチャンスを作れるようになります。

しかし、終盤にかけて鹿児島が再び盛り返し、シュートがバーに直撃する場面も。結局、試合はスコアレスドローに終わりました。他会場の結果により、鹿児島ユナイテッドFCはJリーグ昇格条件の4位以内が確定。おめでとうございます。






歓喜の輪を作る鹿児島ユナイテッドFCと、一列に並びまっすぐサポーターの正面を向いて挨拶をする奈良クラブの選手、監督、スタッフ。あまりにも対照的な光景でした。

「Jリーグに昇格したかった。」
静まり返ったスタンドの空気を言葉で表すならこれしかないと、今季一度しか奈良クラブの試合を見ていませんが、90分応援して、そう思いました。

試合後は出待ちをして、僕は岡山一成選手と話をすることができました。「せっかく奈良まで来てくれたのに、勝つところ見せられへんかって、ごめんな。」と言っていましたが、僕からありがとうです。



「君を愛する 俺たちの気持ち止まらない 歌い続けよう ラララ 奈良のために」


このチャントが、家に帰っても頭から離れません。ダサい歌詞かもしれない。声が嗄れると音痴に聞こえるかもしれない。でも何回歌っただろう、試合中からこのブログを書き終えるまでに。

ゴールは生まれなかったけど、鴻ノ池にいた2386人の誰かの心を掴んだことを最後に書いておきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。