筋膜リリースが身体にもたらす効果とは？

こんにちは！

恵比寿Mind_Bodyパーソナルトレーナー田中章浩です。

筋膜リリースという言葉を聞いたことがありますか？

TVなどでも紹介されていますので、聞いたことがあるという方も多いかと思います。

今回はこの「筋膜リリース」についてお話したいと思います。

【筋膜とは？】

筋膜とは筋肉を覆っている膜のことで、皆さんの筋肉は同じように筋膜に覆われています。
筋肉は筋繊維が集合して構成されています。
筋肉はミルフィーユのように層になっており、筋繊維の深層から浅層まで、それぞれ別の筋膜っで覆われ、パスタの束のようになっています。
筋膜と筋繊維の集合体が筋肉であると言えます。

筋膜は筋肉と違い、隣の筋肉に連続して繋がったり、近くの骨や靭帯に繋がることで、身体全体を覆っています。
この連続した筋膜の繋がりを筋膜ラインと呼び、身体の運動連鎖や、関連痛といった身体の痛みに大きく関わってきます。

筋活動は筋肉自体が収縮することを指し、筋膜はそれ自体が自ら活動することはありません。
なので、筋膜は筋繊維の活動に対して受動的な形で活動しているということになります。

筋膜は筋活動が少ないと硬くなりやすい！

つまり運動不足な人は筋活動が少なくて筋膜の収縮が行われていないので、そのまま硬くなってしまいます。
硬くなってしまった筋膜は筋肉の機能不全を引き起こす原因にもなり、同じ筋膜ラインに影響します。

このようにある特定の筋肉の機能不全から別の場所に痛みが出ることを関連痛と呼びます。
筋肉中の拘縮部位をトリガーポイントと呼び、トリガーポイントは関連痛を引き起こします。

つまり、筋膜の状態を常日頃から良い状態に保つことが大切です。

では、どうやって良い状態に保つのか？
そこで筋膜リリースが効果的になります。

【筋膜リリースのポイント】

・深層の筋膜にも到達するように深く圧をかける

・呼吸を止めない

・ゆっくりと筋繊維にそって動かす

・隣の筋膜、筋繊維の拘縮もリリースするために横にすべらすように動かす

筋膜リリースとは筋と筋膜に対して、マッサージのように圧をかけて筋膜を緩める方法です。

筋膜リリースはただ単にマッサージをすることではありません。
筋膜は深部の組織まで走行しており、拘縮している部位は非常に硬くなっています。
硬い筋膜はしっかりリリースしなければなりませんし、硬い部位はトリガーポイントによる痛みを伴います。
痛すぎる部位については慣れるまでは軽めにリリースし、徐々にリリースしましょう。

【筋膜リリースの効果】

・関節可動域の向上

・リンパの流れや血流量の向上

・姿勢改善

・身体動作、トレーニング効果の向上

・リカバリー

硬くなってしまった筋膜は筋膜リリースで緩める必要があります。
一般的なストレッチでもある程度は緩まります。

しかし、ストレッチだけでは筋肉中の硬い繊維がちゃんと伸びてくれないこともあります。機能不全の状態の筋繊維を起こしてやり、適正な長さに戻す必要がありますので、筋膜に対しては筋膜リリースを行うのが効果的です。

筋膜リリースを正しく行うことでトリガーポイントを消失させ、筋活動を向上させることができます。
さらにはトリガーポイントから引き起こる関連痛の改善につながります。

スタジオMoveでも、筋膜リリースを取り入れたレッスンを行っております。

下の写真は筋膜リリースの際に使用するアイテム、「ランブルローラー」です。