http://ameblo.jp/poissonbleu/entry-12101374770.html
こちらは後編です。
この二人のスケート・ファンではない友達は、私に尋ねた。「ユヅを見るために、48時間も寝ずにいることに価値があるのか」と。答えは「間違いなくYESだ!!」
今週のユヅの偉業を意味づけるもう一つの例は;得点のことは別しても、ユヅは2010年の東日本フィギュア・スケート選手権以来、ショートとフリーの二つのプログラムを両方揃えてクリーンに滑ったことがなかった。
彼の最後のクリーンなフリーは2010年のジュニアのワールドだった。この週末の出来事はユヅがこの4年間夢見ていたことだったのだ。シニアの大会で2つのクリーンなプログラムを揃えること。今、彼はそれが可能だという事を知っているのだから、今後はこのことが彼にとっては個人的な基準となるだろう。
ユヅはイメージ・トレーニングのために使っているiPodに入ったすべての動画を新たにする必要があると思う。今後困難に陥った時に見直すための、「完璧な」ジャンプの新しい動画のひと揃えを彼はもう手にしているのだから。
この点で、ロシアのサイトのおかげで、私はショート・プログラムのライブ・ストリーミングを見ることができたので本当に「ありがとう!!」と叫びたい。
愚かなCBCスポーツ・ネットワークは、ロング・プログラムだけを放送することを選んだ。私は彼らに何度も聞いたのだ。ショート・プログラムもテレビ放送かライブ・ストリーミングができないのかと。
しかし、私のリクエストに彼らはこれまでのところ耳を貸そうとしない。これからも彼らに対して働きかけを続けるつもりだ。というのも、CBC放送は(テレビもライブ・ストリーミングも)たいていハイ・クォリティーだから。
CBCは放映権を持っているため、ISUは自分たちのライブ・ストリーミングをカナダ人が見ることをブロックしている。私にとっては全くナンセンスなことだ。ショート・プログラムを放映しないなら、放映権なんてファンを疎遠するのに役立つだけだ。
今週末のユヅを見ていて、ユヅ・ファンにはそれぞれ宝物のように思える特別な瞬間があるだろう。私にとってそれは、この場面だった。
Seimeiを滑り終えて、ユヅが氷の上から引き上げて来た時のブライアントとのちょっとした会話:
オーサー:言葉がないよ。良い子だ!!
ユヅ:「良い子」だけ?
オーサー:ああ・・・すごいよ!!
ユヅ:「すごい子」だね!!
なんてかわいいの!!
ユヅが「すごい子」と言った時、私はユヅが「・・・ハードルを上げた?」と言ったと思った。コンピューターの画面に向かって叫んだ私の答えは、「何てこと!あなたはこれまでハードルを上げてきたじゃない!!」しかし、私はそれを何度も何度も聞き直した。そして他のファンから彼が「すごい子!」と言っているとの確認を得ることができた。しかし、私は自分のバージョンも好きである!
メダル・セレモニーの後、ユヅはリンクから去る時に、即席のピストル・ポーズをしながら去って行った。彼は本当に愛らしい!!!もう一度繰り返すけれど、彼は愛らしい!何という退場の仕方!!何という役者なの!!
キス・アンド・クライのインタビューで、ユヅはナガノとナゴヤを言い間違えた。これは可笑しかった。というのも彼は本当に興奮していて、気持ちを抑えることができなかったのだ。このことで彼が完璧な人間ではない事がわかる。しかし、彼の小さなドジはため息ものだ、かわいらしい!
トリプル・ルッツを着氷した直後の両の拳のガッツ・ポーズも愛らしかった!彼は、成功間違いなしであるということを知っていたのだ!!
それは私がライブで観に行った1988年カルガリー・オリンピックのフリー・プログラムのミドリ・イトウを思い起こさせた。
彼女はすべての3回転ジャンプを着氷し、最後のスピンに向かう時、拳を突き上げたガッツ・ポーズを見せたのだ。というのも彼女はとても興奮していたから!!それはミドリにとって、素晴らしい瞬間だった。
ユヅにとってもそうだったように。そして私にとっても忘れられない瞬間だった!
五輪を指さし、胸を軽くたたいて、私たちに指でナンバー・ワンのサインを見せ、カメラに向かってもそれをして見せたことは、ユヅにとって当然の事だった。
こんなことをするのは尊大だと思う人がいても、ユヅがするならそれは実際、人の心を惹きつける。
なぜなら、彼は自分がそれに値することを世界に示して見せた直後にやってみせたことなのだから。私たちは彼がどれほど謙虚で礼儀正しいかを知っているので、それは生意気ということにはならない。
本当にたくさんのスケーターたちがユヅへお祝いのメッセージと、彼らが見たものに対するコメントをソシアル・メディアに投稿している。
スケーターたちからのツィートの中でも、ダグラス・ラザノからのこのツィッターは私のお気に入りだ。「何ということだ!!ユヅが322.40点!何ということだ!自分はあの時引退して本当に良かった。」
私はこのスケーターを知らないけれど、ジェレミー・テンでさえこのツィートに「アーメン」とリツィートしている。こうしたことでユヅはハードルを上げただけでなく、メッセージを発信したのだということがよくわかる。
ブライアンと一緒のキス・アンド・クライで、ハビがワールドで勝利した時にやったヤギの鳴き声の真似をユヅがして見せたのは、非常にかわいらしかった。
これはプライスレスだ。ユヅとブライアンの映像を見て、ハビは何を考えただろう?驚くべきことに、ハビはソシアル・メディアに何のコメントも出していなかった。
おそらく、ハビはお祝いの言葉をユヅに個人的に送ったのだろうと思う。もちろん、ユヅがプーと一緒にすることもまたプライスレスだ!!プーはここでは名誉の特筆を必要とする!!
ユヅがおしゃべりであるということを証明してしまったあの記者会見の動画がリリースされることを望んでいる。
記者会見を独り占めしてしまったことへの謝罪は、心がこもっていてかわいらしい。タカヒトとボーヤンのリアクションもプライスレスだ。
https://twitter.com/iFigureSkatingc/status/670844927027380225/photo/1
私はSeimeiのプログラムの最後のこのユヅのコメントが気に入っている!!純粋な喜びと幸せ!
カート・ブラウニングは彼をメガ・スターと呼んでいた。彼は日本では既にロック・スターだ。キャロル・レーンは彼を「超新星」だと言った。
ユヅは現在のセキュリティ態勢を二倍にしなければならなさそうだ。それは名声の悪い面でもあるが、私は現在の日本でのメディアの注目度を想像することしかできない。
誰もがユヅの情報を欲しがっている。彼がグランプリ・ファイナル、さらにワールドに向けて集中し、準備ができるよう、彼がそっとしておかれることを望もう!!!
1月初旬のイベント終了後は、少なくとも少しは警戒を緩めることができるカナダで過ごすのだろう。
今日のフィギュア・スケートというスポーツにおいて、ユヅが最もパワフルな人物であることは疑いのないことだ。
彼の影響力、スター・パワーは、アイス・リンクに留まらない。世界のため幸いにも、彼は自分の力と自分への注目を、世界に良いことをもたらすために行使する。
彼は本当にスペシャルだ。彼自身、自分がどれだけパワーを持っているかということを知っているのかどうか、私には定かではない。
ユヅは自分がどれほどの影響力を与え得るかということについてはいくらか想像がついているのではないかと思うが、彼はそれについては謙虚で、ほとんどシャイなままだ。これは本当にスペシャルな特質だ。
多くの解説者が言っていたように、ユヅは今、フィギュア・スケートのハードルを上げてしまった。
彼は世界に新しい金メダルの基準を示した。私が心配する唯一のことは、期待(ファンのユヅへの期待と、ユヅ自身の期待の両方について)についてだ。
いつもパーフェクトである人間はいない。しかし、そこがフィギュア・スケートを観て楽しめるスポーツにしているところである。
最後にひとつ:ハニュウ・アクセル?
私は仲の良い友達とユヅについて話をしていた。それはユヅの名前を取ってつける技のことについてだった。
というのも、もしクリーンな4回転アクセルが着氷されるのだとしたら、それをするのはユヅだと思っているから。ユヅのトリプル・アクセルのテクニックはこの分野では誰よりもナチュラルなものだ。だからもし、クリーンな4回転アクセルを彼が着氷したら、それをハニュウ・アクセルと名付けるべきだと思っている。
皆さんはどう思います???私はただ、楽しんでいるだけだけれど!(願わくば、誰にも最初に成功してほしくない。この名前はユヅのためにリザーヴしておきたいから!)
ユヅへのメッセージ:その調子よ、ユヅ!あなたは、既に日本の誇りとなった!!そして、世界中のユヅのスケート・ファンの誇りにもなった!!安全に練習を積んで、ブライアンの言うことをよく聞いて。そしてボストンで会いましょう!!!
ゴー・ユヅ・ゴー!!ドキドキ!!!