リーダーシップの極意
ピアノ教室から学ぶやる気喚起のテクニック
私は ひとことで言うと
目標を掲げて
それを
一直線に達成したいタイプ
です。
クリフトンストレングスで言うと
達成欲®
活発性®
目標志向®
なるものが 上位に並んでいます。
だから
グズグズ モタモタしている人が大嫌い
でした（苦笑）
私はピアノの先生もやってます。
以前の私は
前の生徒さんのレッスンが終わって
帰った気配を感じているにもかかわらず
さっさとレッスン室に入ってこない生徒さんに
いつもイライラしていました
うちの教室は隣に待合室があり
そこにも
アップライトピアノがあるような環境で
次の生徒さんは
待合室で自由に練習ができます
（防音室なので音の心配はなく
普段はロールスクリーンで
隣は見えないようにしています）
次の生徒さんが
隣で練習しているならまだわかります。
でもそーっと
ロールスクリーンの隙間から
ガラス越しに覗いてみると
ぼーっとしてるんですよ
ほんとに
ぼーっとしてる（怒）
「レッスンの時間だよ
早くこっちに来て！！！」
私は
ガラスをたたき
生徒さんに
レッスン時間が過ぎていることを知らせます。
あの時の私の顔は
今考えると
鬼の形相だったかもしれません。
「たった30分しかないレッスン時間なのに
グズグズしてたら
残り時間が少なくなるでしょう？」
（あなたは
なんという時間の無駄遣いをしているの？）
そんな感覚でした。
私にとっての時間は
たくさんのことをこなすためにとても貴重なもの
であり
その時間を確保するためには
できるだけ無駄を省くことが必要
でした。
生徒さんを
短い時間で上達させることは
保護者に託された私の役割だと思っていましたし
私にとっても
生徒さんがそうなってくれることは喜びでしたから
そこに
グズグズと無駄な時間を浪費し続けている生徒さんの行動は
私にとって
非常に都合の悪い状況でした。
「ね？
レッスンの時間って
1週間の中で たった30分しかないのよ。
この時間を有効に使わないと
上手になるものもならないでしょう？
もっと
時間を大切にしなきゃね
わかる？？
ちゃんと考えてね！！！！」
私は
のそのそとレッスン室に入ってきた生徒さんに
あいさつをするより先に
小言を言いだす
そんなレッスンの幕開けを
毎回繰り返していました。
生徒さんは
しょんぼりうつむき
筋肉がこわばった状態でピアノを弾き始めますから
当然うまくいくはずはありません。
私の怒りはエスカレートします。
「練習できてないんだったら
隣でぼーっとしてないで
練習したらよかったのに・・・・」
今考えると
生徒さんは
よく私の暴言に耐えてくれてたと
感謝しかありません。
あんな
人格を否定するようなかかわりをしていた未熟なピアノ講師に
よくぞ
忍耐強く おおらかに 関わってくれました。
保護者からクレームも入らなかったので
きっと
その気持ちを親に言いつけることすらせず
たぶん 私のことを
（ああ、また始まった
先生の 暴走癖・・・・汗）
くらいに
大目に見てくれていたんでしょう。
ほんと
頭が下がる思いです。
私はコーチングを学び
人はみな違うことを知りました。
私は
目標さえ定まれば
人も見えなくなるタイプ。
作らなきゃいけない資料があると
お昼ご飯を食べることにも気づかず
夕方になっちゃうなんてことは
今でもよくあることです。
でも
私には私の傾向性があると同じように
相手には
相手のやり方があるってことを
コーチングを学ぶ前の私は
考えたこともなかったのです。
みんな
同じだと勘違いしていました・…汗
コーチングを学び
まずは セッションの初めに
アイスブレイク
（これからのセッションを始めるにあたって
お互い気持ちとか、外的なものも含め準備をする）
ことの大切さを聴き びっくりしました。
例えば10分セッションの中で
挨拶ごときに 大切な1分を使う？？
へ？？
なにそれ？？
私は最初
そんなことを考えていたんです。
でも
アイスブレイクがしっかりとれていると
そのあとのセッションが
スムーズにいくことも徐々にわかってきました。
思えば かつての私。
レッスン室に入ってきた生徒さんに
挨拶をしたかどうかことすら
思い出せないくらいです。
私にとって重要だったのは
挨拶よりも何よりも
さっさと楽譜をカバンから出して
椅子を調整して
弾き始めてくれることでした。
あー
私
生徒さんとアイスブレイクなしに
レッスンを始めてたんだ・・・・汗
外が雨や雪で
手がかじかんでいたであろう生徒さんに
あの頃の私は
そんな中 来てくれた幼い生徒さんに
ねぎらいの言葉をかけることもせず
（グズグズしないでさっさと弾いてね）
という私の欲求を
声や表情で
ビンビンに伝えていたんだと思います。
あー
悪かった
生徒さんが上手にならなかったのは
生徒さんが悪かったんじゃなくて
私が
生徒さんをやる気にさせる関わりが
できてなかったからだった
私のせいだったんだ・・・
それからの私は
レッスンの前のアイスブレイクに
気を使うようにしました。
「こんにちは
今日は校外学習だったんでしょ？
疲れてない？
それなのに
いつものように 時間通りに来てくれてうれしいな」
「あれ？髪飾りが変わった？
それ どうしたの？
お母さんに買ってもらったの？ 似合うよ」
「なんか 今日はすごく元気があるね
さては、たくさん練習してきてるのかな？
楽しみ、楽しみ、さあ 聴かせてもらうかなぁ～」
以前の私には
考えられない相手への承認の言葉を
必死で 考え
そして ちゃんと言葉で伝えるようになりました。
そうするとですね
びっくりすることに
子どもたちの表情が変わるんですよ
叱咤激励とはよく言ったものですね
結果的に
アイスブレイクで5分を費やしたとしても
そのあとのレッスンの中身が
劇的に変わることを
私はそのあとの経験を通して身をもって体感することになります。
（無駄話って
ほんとは無駄じゃないんだ・・・・びっくり）
以前の私は
無駄口なんかたたかないで
さっさと本題に入ることが
相手にとって最短で成果を出すやり方であり
私にとっても喜びだと思っていました。
でも それは
大きな勘違いでした
私の好むやり方を続けていたことで
うちの場合
生徒さんは
ちっとも上手になんかならなかったし
私も
いつも イライラしていたように思いました。
雑談の多い職場ほど生産性が高い？
でも
確かにそんな気がします
上司がいつもイライラしてて
報告の時以外はコミュニケーションを交わしたことがなくて
怖くて遠い存在だと
何か失敗した時
そのことをすぐには 言い出せないって
なんとなく想像できます。
でも
普段からコミュニケーションがとれている職場だったら
早めに報告できそうだし
そのことでメンバーのサポートも
早く受けることができそう
そうすると
結果的には
最悪の状況にならずに済みそうな気もしますね。
成果は一人で挙げるものではない
だったら
いかに 相手が安心して
目の前のタスクの生産性を上げるために
リーダーや指導者の私たちは
どういうアプローチをしていけばいいか
考える必要はありそうですよね
お互い
頑張りましょう(*^^*)
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