現地化のその前に、起業家精神を持った日本人が必要では? | ぽるぶら Yoshiのブログ

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  終戦記念日、日本はお休みだったでしょうか。ここサンパウロでは、引き続きブラジルで活躍する方々を訪問しております。今日はまずは表敬訪問で、在サンパウロ日本国総領事館を訪ねました。多忙な総領事に私ごときのために時間を割いてもらって申し訳なかったのですが、私が所属する日本ブラジル中央協会の講演をしていただいた際にご挨拶させていただいたこともあり、せっかく現地に来ているので、総領事の感ずるブラジルをお聞かせいただくべく訪問しました。総領事はアルゼンチンにもいらっしゃたのですが、アルゼンチンが債務危機だと日本が大騒ぎしているほど現場は騒いでいなかったようで、マスコミはマイナス情報を流すのが仕事・・・と言うのは腑に落ちました。また石油関係の建設会社は調子がいいとの話を聞くに至っては、私の米国石油メジャーの陰謀論はさすがに披露できませんでしたが、下がった相場は必ず上がるわけで、そんな時に引いてしまう日本企業はもったいないと言う話も同感でした。


  次にお邪魔したのは日本では100円ショップで有名な企業の現地責任者の方。赴任ではなく現地に骨を埋める覚悟で事業を切り盛りされているわけですが、少し待たせていただいた社内は、さほど広くない事務所に机がびっしり並んでいて、皆さん黙々と仕事に励んでいました。壁にはポルトガル語に混じって改革!と言った日本語の文言・・・以前、私が務めていた頃のリクルートに勝るとも劣らない熱気を感じました。その熱気の理由は、やはり現地責任者の彼で、毎日ぶっ倒れそうなくらい働き考えているとのこと。その背中が現地のブラジル人にも響くのでしょうか?ただでさえ労働訴訟の多いブラジルにおいて、滅多に訴訟もない状態で社員も必死で頑張ってくれているとのこと。


  以前にも申し上げたように、現地の日本人責任者は駐在員ではなく起業家であるべき。ただでさえ競争の激しい市場に乗り込むには、そこのトップは日本人であれブラジル人であれ現地採用であれ本社赴任であれ、起業家精神を持ち自らが率先して動かないと部下はついてこないのではと感じました。日本の出来上がった組織だからこそ管理職は管理の術を磨けばいいのですが、こちらの少なくとも立ち上げを任されたなら、管理職も存在せず、社長とて新規事業部長であるべきです。軌道に乗る以前に撤退した大企業をその方も嘆いていましたが同じ気持ちです。


  さて、私は・・・?ここブラジルで事業をするわけでもなく、皆様のお話をきき、せいぜい語学と言う側面支援しかできないわけですが、そんな現場も知らずに外国人だけ派遣して語学学校や研修会社の看板を掲げた企業には負けたくないと思いました。現地で戦う日本人の方に負けないよう、私もあらためて再起業を必死でやっていきたい・・・そのような勇気が湧いた一日でした。