ブラジル経済失速と復調、要は米中の影響でしょ! | ぽるぶら Yoshiのブログ

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 8月のブラジル出張からも早くも2か月以上経ちまして、相変わらず出張族の限界を感じますが、日本では隔週ぐらいで私が所属する日本ブラジル協会や、在日ブラジル商工会議所、あるいは日伯交流協会など日本にあるブラジルの団体のセミナーや会合には顔を出しています。先日お邪魔したセミナーは、在日日系ブラジル人の主催で、ブラジルの経済や未来について、ポルトガル語で話し合おうという座談会で、日本人でブラジル通の方も含めて、今後のブラジルは復調するのか否か議論していました。

 

 が、個人的に不思議に思うのは、この数年のブラジルの大規模な汚職事件から始まる経済危機を、単純にブラジルの内政の問題にしている論調ばかりで、なぜか米国の陰謀論(私はそう思いませんが)や中国の多大な影響についての話題があまり出てこないのか?もちろん、私はブラジルの政治や経済の歴史に詳しいわけではないので、どの政治家のどの政策が功を奏するのか、ブラジルの金融システムがどうなっているのか、様々な角度で分析する専門家の推論を否定する立場ではありません。

 

 が、一つ言えることは、海底油田でこれから産油国になるはずのブラジルの石油最大手ペトロブラスの汚職事件の捜査の最終目標は、これから海底の油田をざっくざっく掘り出すペトロブラス参加の建設会社てあることだと思います。日本の東芝や三菱自動車同様、汚職撲滅、不正糾弾と綺麗事を叫ぶ裏には、その影響による株価の暴落があり、その後には必ずと言っていいほど別の外資資本が入ったりします。アメリカとは距離を置いていたジウマ前大統領が糾弾され執拗なまでに検察の捜査が入り株価に通貨と暴落した後にどこの資本がどう入ったか?是非専門家の人には追及してもらいたいです。私がアメリカの石油メジャーなら喉から手が出るくらい欲しいブラジルの海底油田、推して知るべしです。

 

 また、穀物の輸出が堅調になってきたとのニュースも、不況の原因は中国が成長速度を落としたことが原因で、最近の復調は中国が復調してきただけのこと。日本の貿易額と比較にもならない額の取引が行われているわけで、日伯関係の未来を語る前に中伯関係を注視してみる必要はありそうです。