ポルトガル語は世界の言語人口7位なんです! | ぽるぶら Yoshiのブログ

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  って、ご存知の方にはだから何?ってタイトルをつけてしまいました。私の大学の専攻がポルトガル語だったのですが、卒業後にプロフィールを話すと大概は「珍しい言語を勉強してたんだね?」と言われたりしました。ポルトガル本国の現在の経済的な影響力を想像するとそのような感想になるのかも知れませんが、二億の人口を超えるブラジルで稼いでいて、少し前までは6位、最近はバングラディシュのベンガル語に抜かれたようで7位になりました。BRICSと言う言葉も懐かしくなってしまいましたが、ビジネスにおいては、距離は遠いものの日本との関係も深く、期待感だけは常に匂わせてくれる・・・数年前の汚職事件騒ぎなどで経済は低迷していますが、政治さえしっかりすれば人口、食糧、資源、さらに民主主義が根付いた最強の新興国だと言えます。

 

  ただ、7年前に初めてブラジルを訪れ、以降、出張ベースではありますが13回お邪魔した感想だけで言うと、ブラジルリスクとよく言われますが、商売、ビジネスにはいくつもの壁があります。中でも一番の課題はやはり労働争議も含めた労政問題ではないでしょうか?民主主義が根付いたいると申し上げましたが、この面においては社会主義で、働く人の権利が守られているとも言えますが、企業側からするとコストも含めて負担が大きい・・・短期的な仕事で日本のアルバイト的な感覚でいても、その方が辞めた後の分まで補償する必要があったり、弁護士が日本の20倍もいることもあってか労働争議が絶えない。工場や事務所の門には「裁判しませんか?」と弁護士が営業しているとの笑い話を聞いたことがありますが、中国も大変ですが、個人的な感覚では中国の比じゃないなと思います。

 

  また駐在予定者の方が一様に心配するのは治安の問題。これだけは絶対は存在しないので、下手な対策を論じるつもりはありませんが、何よりもまず日本が平和、安全過ぎることを知る必要があるでしょう。アメリカだってどこだって、夜道を一人で歩いたら危ないし、高価に見える身なりをしていれば狙われます。私が一番困るのは、大手駐在員の方は、防弾車を用意されていたりするのですが、その方を訪ねる時に先方はスーツをきっちり着込んでいたりする。で、タクシーや公共交通機関を使う私はスーツ姿では歩きたくないわけで、最近こそネクタイは〆なくなりましたが、ラフな格好で現地ではビジネスをしたいものです。

 

  そもそも私も冒頭で新興国などと言ってる時点でまずいわけで、アメリカはもちろん欧州はもとより進出していて、そこに今や韓国はもちろん中国ががっつりと進出している。チャイナタウン的なものは少ないですが、昔の華僑ではなく新・中国人が、この先も、ブラジルは遠い危ないと言っているうちに日本人のお株を奪うような技術の分野でも躍進していくでしょう。ブラジルの最大のリスクはチャイナリスクかも知れません。これから赴任される方には是非、相手の懐に飛び込むための武器である語学の用意に加えて、中国人や中国企業のものの考え方なども理解しておいたほうがいいかも知れません。