SPR23+に出演するまでの話 | あかるくずぶとく

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関西にて役者として活動中、中嶋久美子(キャパシティせまめ ユニットまいあがれ)のブログです。
活動のご報告、日々のこと。書き綴ります。



1月の頃から、「5月は札幌だ‼︎

と稽古に仕事に邁進しておりましたら気がつけば5月が半分過ぎていました。


今作品、今回が10年ぶりの再演という訳ではなくて。

トライアルに参加して、本戦INDEPENDENT に参加したのが2011年。

セレクションツアー参加したのが2016年。

20169月。セレクションツアーの最終日の沖縄でマイクを置くように、チュチュと白いバレエシューズとキラキラ光るティアラも全部置いたはずなのに2023年。


年末に、INDEPENDENTの父、相内さんから

SPR10周年のセレクション作品に次の場所をって声があるけど、やる?」

LINEが来た時点で、私は最後に人前に立ってから一年と半年が過ぎていて。


舞台のお誘いもいくつかは頂いていたものの、

コロナ禍を経て「演劇ってなんのためにあるんだっけ」な思いも相まってしばらく出演は控えておりました。


演劇をやらない日々はそれはそれは楽ちんで。


仕事の後に稽古に行かなくていいし。

稽古や本番のために仕事を休まなくていいし。

オフの日は定期的にやってくるし。


そして昨年春から始めた喫茶店もなかなか面白いし。


演劇なぁ、、、


あー、演劇なぁ。


演劇って、めんどくさいよなぁ。


そんな私の元へ相内さんからの打診。

札幌は、行きたい。

しかし「次の場所」またやるのか。

そもそもやれるのか???


とりあえず裸で鏡の前で、両手をアンオーに上げてみる。


太い。


顔も二重アゴだし、何より表情がもう、「一年半人前に立っていない人の顔」だった。


再チャレンジはすごくすごく大変そうだ。


しかし、今回のLINEは「再チャレンジする気持ち、ある?」

という内容。

そもそもその時点では確定ではないし、ここからまた選考があって他の作品に決まることもあるだろうし。


チャレンジしたいか、どうか、だけでいうと、やりたい。


やりたい。と言う旨をなんやかんや言い訳も連ねて返信をした1ヶ月後。

SPRセレクションでの「次の場所までさようなら。」の上演が決まった知らせがとどいた。


あんなにめんどくさい演劇を、なぜ改めて「やろう」と決めたのか。


出演を断るのは簡単で。

LINEをひとつ、理由を連ねて送ればいいだけで。


一人芝居は比較的予定も自由に組めるし稽古のペースも自分で決められる。

演劇の制作段階での「めんどくさいところ」が割と少ないほうだと思っている。

セリフもたぶんほとんどまだ言える。


この好条件の案件を受けなかったら、わたしもう二度と演劇できないんじゃないかな、と思うとどうもこのお誘いだけは手離せなかったんだと思う。


演劇がめんどくさいのなら、めんどくさくない演劇のやり方をしよう。


そう決めて始めた「次の場所までさようなら。 SPR23+



まだもうちょっと書けそうなので、


つづく!