札幌の上田龍成さんと、大平詩織さんが「次の場所までさようなら。」を上演してくださることが発表されましたね!
わたくしとしてはもうこのタイミングでこの流れのブログを書き切るしかない、という感じです。
SPR+の期間中に、Twitter(X)でふんわりと「もう最後かな…」とつぶやいたところ、次の日劇場入りしたときに小室さんがめちゃくちゃ寂しそうな顔で
「……もうやらないんですか…?」
と仰って。
ひょっとしたら小室さんは私よりも「次の場所」好きなんじゃないだろうか
あんな寂しそうな顔をしてくれる人がいる限り、いつだってやるぞ!という気持ちで居ようと決めました。
10年後でもできる方法は、きっとある。
たぶん。
札幌で上演してくださる大平さんは、きちんとバレエも踊れる女優さんとのことなので、きっと私にはできない「次の場所」をみなさんに見せてくれると思います。
さて、
自分の納得いく準備を重ね
本番をやり抜く為の稽古をし
何も怖くない状態で舞台にあがり
「あぁ!楽しかった!」
と舞台をおりたときに思いたい
ということで挑んだ「SPR+」
結局のところ本番前には
どんなに深呼吸しても心臓はドキドキするし。
着替えるタイミングはちょっと早すぎたり遅すぎたりだし。
暗闇で口紅塗ってわけわかんなくなっちゃうし。
舞台に繋がる袖の入り口が分からなくて迷子になるし。
セリフ噛んだし。
序盤で足つったり。
舞台最前列で見てるのあれみうらさんじゃないの!?とか考えてたし。
(そっくりさんでした。)
全ての上演を終え、お向かいのだだっ広い公園で休憩してるときに二朗さんに
「どうだった?」
と聞かれたんですが。
私の口から
「最高でした!」
と出ることはなく
「昼の回らしい出来でした…。」
みたいなことを言ったと思います。
なにも怖いものがなく、「ちょう最高でした」と言える日はたぶん、来ない。
どうしたって片足を現実に突っ込みながらしか舞台に上がれないわたしは、いつまでも怖がりながら舞台に上がるんだろう。
人前に立つことは勇気がいる。
毎度毎度、無けなしの勇気を奮い立たせて、振り絞って舞台に出る。
完璧にできたことも、満足したことも無いけど、手を抜いた事はない。
それで充分。
それではやっとこさ、これを書きたかっただけなのにこんなにも時間がかかってしまいました。
この度札幌に呼んでくださった
INDEPENDENT:SPR実行委員会のみなさま
実行に当たり様々な準備をして下さったスタッフのみなさま、関係者のみなさま本当にありがとうございました。
関西からも足を運んで下さったお客様
おかえりなさい、と喜んでくださった札幌のみなさま、ありがとうございます
とても心強かったです。
関西で応援してくださっていた皆様、稽古に力を貸してくださった演劇関係者のみなさま、ありがとうございました。
すっかり滋賀でのんびりしているので、引退したんかい、と思われることも度々あるのですが、特にそんなつもりもなく、他に面白いことがあるので今はそれをやっています。
わたしが米山真理とやっているユニット「まいあがれ」の二人芝居「なっぽん」(作、演 イトウワカナ)
を札幌で上演する野望がまだありますので、札幌へはまた行きます。
一人芝居も、また違う作品もやってみたいと思っています。
今だ!という時がきたらチャレンジしたいと思っています。
それでは、長々とお付き合いありがとうございました。