接客するのが嫌だった僕が積極的に接客をするようになった理由。ファッションアドバイザー編 | リサイクルショップ開業応援★江口武志のブログ

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毎日更新!!アパレル2代目社長
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こんばんは、今日は寒い1日ですね。この時期は朝布団から抜け出すのがおっくうです。あと5分あと5分なんて思っているとすぐに20分くらい経っていて慌てて準備する僕です。

 

 

Sサイズレディースショップ社長の江口です。

 

 

さて僕は今から24年前に池袋パルコの婦人服ショップで働いていました。大学を卒業して新卒でファッションアドバイザーをしていました。わかりやすくいうと接客販売です。その時、悩んでいたことがありました。それは接客をするのが嫌だったのです。どうやって克服したのか?そんなことを書いてみます。


「商品を売ってやろう!と思わずに目の前のお客様を素敵にして差し上げよう!と思うとそれはお客様にも伝わります。」と僕は思います。

 

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(イオン新浦安にあるリサイクルショップメリット、接客中ですね~)


【ファッションアドバイザーになった】
大学を卒業してアパレルの世界に入りました。右も左もわからないことばかりでした。就職先の研修が終わり、配属先が池袋パルコ店に決まりました。そして初めての出勤日、僕はお店に何を着て行ったらわかりませんでした。婦人服の専門店だからお店の商品を着るというわけにもいきません。

 

だから就職活動で着ていたリクルートスーツを着て行きました。そして初日の朝、もうお店に来ていた先輩に「おはようございます!」と元気に挨拶をしました。そしたら向こうもかしこまって「おはようございます!」とかえしてくれたのです。何かやっていた手を止めて挨拶をしてくれました。その時僕は後輩にもすごく礼儀正しいんだなぁと思って感激したのを憶えています。でもね後で聞いたらパルコの新しい営業担当者と思われていたんですって。


【接客するのが嫌だ】
そんなこんなで僕はお店でファッションアドバイザーとして接客をすることになります。でもお客さまにファッションのアドバイスをするどころか洋服のたたみ方、素材の特性、クリーニング方法など覚えるのに必死でした。そしてファッションアドバイザーとして致命的なものがありました。それはお客様に声をかけるのが嫌だったのです。


私は接客をされるのが嫌いでした。なぜならお店に入るとすぐに近寄って来て「サイズ違いもございますよ。」、「よろしかったらご試着ください。」、「カガミにどうぞ。」とか決まりきった言葉で売りつけようとするそんな接客ばかりだったからです。


【店長の言葉】
だから自分でも最初はお客さまに声をかけて接客をすることができませんでした。そんなある日、店長との個別面談の際にその悩みを打ち明けました。「店長、僕はお客様に声をかけるのが苦手です。声をかけられるのが嫌なお客様もいると思うんです。自分も嫌ですから。」


すると店長(当時自分よりも5歳くらい年上の26歳の女性でした。)がこう言ったんです。

「江口さぁ、売ろう売ろうとする接客されたら嫌だよね?じゃあさぁ、本当に心から江口のことを素敵にしたいという接客だったらどう思う?」


私「そういう接客なら嫌じゃないかもしれません。」


店長「接客を嫌がるお客様も同じ気持ちなんだよ。今まで受けた接客が売込みな接客だったから接客をされるのが嫌になったんだよ。だからそんな接客じゃなくて、本当に心からお客様のための接客があるってことを江口が教えてあげなよ。江口だったらできるよ。」


単純な私は一気に納得してしまいました。
「そっかぁ~。接客を嫌がるお客様は本当に自分のための接客を受けたことがないんだ。だったら俺がお客様に喜んでいただく、良い接客もあるってことを教えてあげよう。」


【接客が楽しくなった】
というわけでそれから吹っ切れたようにお客様に接客をするようになりました。もちろんお客様の動向をみて、想像したり、仮説を立てたり、そしてアプローチの声掛けも内容を変えたり、タイミングを変えたりしました。そしたら少しずつですが僕を訪ねてきてくれるお客様も増えてきました。

初めて買ってくれたお客さまが2度目に来てくれたのはめちゃくちゃ嬉しかったですね。やっぱり伝わるんだと思います。口ではお客様のためにと言っていてもお客様が帰ると文句を言ったりする。そんなお店もあります。だからこそ、本気でお客様を素敵にしたい!喜んでもらいたい!という気持ちも伝わります。そんなことを思い出しました。


【接客での失敗談】
最後に私がファッションアドバイザーだった時の思い出を一つご紹介します。


店長がいつも担当しているお客様がご来店されました。店長が不在だったため私が担当をしました。お客様が「今日はAラインのスカートを探しているの?」と言われたのでスカートを持っていくと…


「うーん。そのスカートもいいけど今日はAラインを探しているのよね~」、そして次にまた別のスカートを持っていくと…「それもいいけどAラインないの?」って言われてしまいました。


おかしい、私の中で一番 えーライン(関西弁で良いライン)のスカートを持って行っているのに…


不安になった僕はお店のチーフにこそっと聞いてみました。そしたらね・・・

 


「違うよ~!えーラインじゃなくてAラインだよー!アルファベットのAみたいに裾が広がっているラインのスカートだよー!」

 

と言われてしまいました(笑)

皆さんも気をつけてくださいね~

 

 

今日は以上です。