大盛況であったパリのランジェリーショーのご報告を皆様にお伝えしたいところですが・・・
その前に「あえぐワコール2年連続赤字」という新聞の見出しが気になって仕方ありません。
不採算店舗をクローズ、人員削減、いろいろあの手この手で事業を立て直そうとしているようですが、
矢島社長のコメントの中に
「顧客がどんな商品やサービスを求めているのかに対応できていなかったのではないか」
「ワイヤーで胸をきれいにみせる造形性に強みをもつ一方で、ユニクロ等はワイヤーなしや下着を一体化した商品で支持を広げている。今後ワコールもこうしたカップ付き下着などの商品を増やしてユニクロに対抗する」
ちょっと違うのではないかと思います。
ワコールの矢島社長、ぜひパリのランジェリーショーに来てくださいと声を大にしていいたいです。
社長だけではなく、現場で販売するスタッフの皆さんも社費でパリへ行ける社内手当の拡充を。
現場のスタッフはお客様が何を求めているかを一番知っています。
同時に自分たちがどういうものを売りたいかもわかっています。
ワコールにワイヤーなしのブラジャーやカップと一体型の下着を求めて買い物にくる人はいるでしょうか。
本物のランジェリーとは何か、日本を代表するランジェリーブランドとして探求してほしいです。
このままでは本当に先行き危ういのと同時に、日本のランジェリー文化が失われてしまいます。
ワコールの創業の精神を思い出していただきたいです。
今回ランジェリーショーに日本から参加したのは、店主の他に他30年選手のランジェリーショップのオーナー2名です。
その他プレスの方、商社の方。おそらく日本人の参加者は全部で6.7名といったところです。
デパートのバイヤーは私が知る限り見かけませんでした。
個人店舗の店主がお店を閉めて、自費でパリに行く、それほどその空間に身を置く価値があり、
日本の皆様に「伝えたい!」と思う空気、モノであふれています。
大手だからこそできる大きなチャレンジをしていただきたい、ホンモノを追求してほしい・・。切に願います。
ところで、ノンワイヤーブラについては海外でも賛否両論です。
ノンワイヤーでなければならないという体の事情を抱えたかたもいらっしゃり、その方向けのブラジャーはいくつかありますが、
あえてノンワイヤーにする理由はない、というのが広く一般市民の考え方です。
ランジェリーショップにいっても、ノンワイヤーのブラジャーはお店の片隅(一番下の棚)にあり、
ほとんどだれも手に触れていない印象をうけました。
お店の人にノンワイヤーは売れるかと聞いたら、ほぼ売れないけど、スポーツ需要があるので、
ノンワイヤーでもホールド力があるものは買い付けているというお話でした。
昨今日本全体がゆるゆるを受け入れようという空気を感じます。
もちろん、店主もゆるゆるダラダラな暮らしが大好きですが、
「人生を楽しむ」
を主眼におき、体型をふくめ引き締めるところはしっかり引き締めて、
メリハリをエンジョイしていきたいと思います。
パリの街角で見る同世代の女性を見て、強くそう思います。
彼女たちは間違いなく、人生の楽しみ方を知っています❣️
今年のトレンドはこちら
「ボディスーツ」
新時代のボディスーツ。
締め付けるを主眼にするのではなく、
ボディスーツのコーディネートを愉しむ。
フランス全土のAubadeの直営店の制服になるようですよ。
(もちろんボトムス、スカートがパンツをはきます)
セーヌ川の辺にこのような落書き?があるのも、ロマンスな街💕という印象。
人生楽しんでいますね。