みなさんこんにちは、ピットスタッフクボニワです。
今週は前回からの続きで倒立フォークオーバーホール、組み立て編をお届けします。
分解までは済んでいましたので、まずは漏れた原因の追及。
写真だとすっごく分かりずらいのですが、インナーチューブのメッキが一部だけ色が濃くなってるんですよ。
ここが色の濃くなっていた部分のアップ。
肉眼では判別つきづらいレベルの、でもしっかりと縦傷がびっしりと。
3㎝にも満たない短い範囲に集中してほかの箇所にはそれらしい傷はなし。
耐水ペーパー#800から#1000までひたすらシャカシャカ。
クロスハッチになるよう向きに気をつけながら磨きを入れてピカピカに。
幸いにもへこんでしまうような深い傷はなかったようでひとまずのレベルになりました。
オイルが漏っていたので当然シール類も交換です。
普段だとこれにメタルも加わるのですが、前回お知らせしたようにこのフォークにはメタルのパーツ設定はないのでお預けです。
倒立に代表されるカートリッジ式フォークはオイルも専用が指定される場合がほとんどです。
もちろん例外もありますから要確認ですが、今回はおとなしくメーカー推奨オイルです。
このオイル全くの無色なんですね。
普段フォークオイルというと赤いオイルばっかりなのでちょっとびっくり。
だがしかし、だとするとこの前抜いたオイルの汚れ具合はすべて不純物によるものということに。
定期的な交換は大事、ということで。
Oリングやシール類にはシリコングリースを塗りましょうね。
無ければラバーグリース、それもなければゴムにダメージを与えないようなグリースを。
グリースによってはゴムをダメにしてしまうものもありますから、これは大丈夫と謳っている商品をチョイスしてください。
あと、インナーチューブにはフォークオイルを事前に塗っておきます。
シールやワッシャーをセットしたインナーをアウターに差し込んで、オイルシールからシールプッシャーで圧入していきます。
クリップの嵌まる溝が確認できるところまでしっかり叩き込んだら、
抜け止めのクリップをはめましょう。
このクリップにシリコングリスを塗っておくと錆予防になります。
意外と錆びててボロボロになってる箇所なもんですから。
この後はオイルを注入して怒涛のエア抜きです。
カートリッジ式は極微量のエアが混入するだけでもダンピングが効きにくくなるので時間と回数をかけておきます。
ピストンロッドは掴みにくいですがひたすら上下させてエアを追い出し、しばらく放置してエアを落ち着かせてまたロッドを動かす、を地道に繰り返します。
なのですが見事に写真を撮っていません。
と言うわけでエア抜きの終わったフォークを元に戻していきますよ?
まずはスプリングのシートから。
お次はスプリング。
樹脂のスペーサーと鉄パイプのカラーをはめたら、また特工にセットします
グリグリとスプリングを縮めたらロッドを引っ張り出してナットをつけてプレートで位置決め、アジャスターロッドを忘れずに差し込みます。
この時のネジの突き出し高さが左右で変わらないよう、ノギスを使ってしっかり管理します。
その高さをいじらないようにトップキャップを固定したらまずはひと段落。
アウターとトップキャップを接続して各部アジャスターを作業前と同じ数値に合わせなおしたらば、車体に戻して作業は完了となります。
2週にわたってお送りしましたがやっぱり倒立フォークは大変でした。
調整機構はデリケートですし、ノンカートリッジの正立フォークより気を張る作業の連続です。
それだけにしっかりと整備を終えたフォークはとても気持ち良く作動してくれますよ。
みなさんも愛車のフォークオーバーホール、考えてあげてくださいね。
それでは本日もライコランド埼玉店ピットブログをご覧下さり誠にありがとうございます。
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