オリンピック前年ですね。 | 園原健弘 アドベンチアーズ!
昨日の東京マラソンご参加の皆様、応援の皆様お疲れさまでした。私はテレビでじっくり観戦させてもらいました。

1Km2分58秒ペースで設定されたレースでしたが、なかなかペースが安定せず、やや設定より遅めのペース。日本人選手には幸いしたようです。ケニアばかりでなくエチオピアも強くて層が厚くなってますね。ペースメーカーの選手だってそのまま走ったら上位争いでしょうから。

レースは今井選手が2時間7分台で7位。いい記録ですが、世界選手権で日本人1位になって8位以内入賞がセットにならないと意味のない結果です。(競技者としては。)本人もここがゴールとは思ってないでしょうが。

FBではこの結果を受けて順大のOBのみなさまが凄く喜んでいたので、私も嬉しくなりました。

素直に今井選手、OBのみなさま関係者のみなさまおめでとうと思っています。おめでとうございました。

ちなみにですが、順大OBでオリンピックのマラソン選手はまだ出ていないですよね。沢木先生が作った最初のオリンピック選手は競歩の小坂忠広先輩です。(確か!)

しかし、7位ですからね。(ひねくれてるなあ!お前!と言われそうですが。)優勝したエチオピアの選手の40Km以降の素晴らしい走りを見ての結果を論評せずに、違うカテゴリーのような(日本人選手トップとか、箱根からの延長の競技人生評価)報道に、いいのかなあ!と。

ここでゴールやひとつの物語として終わりならそれもまた良しですが。

あとあとわかるのものなのですが、今の現役の選手にはすごくチャンスがあります。

Qちゃんや金さんのようになれるかなれないか!ほんのちょっとの違いのような気がするんですよね。最近特に感じます。

失敗した選手たちにも、まだまだチャンスあります。
チャンスをものにするためにも中途半端な慰めではなく「お前は失敗した、恥をかいたんだ!」と解らせてあげることが大切と思います。本人も良く解っていると思いますが。言い訳をさせたらダメですね。直前で体調崩したのも、調整失敗したのも含めて実力です。今の延長線上に成功が見えるのかどうか?

「何回も同じ失敗したら、本当はアホと思われてるよ。」と。(競技者レベルの話しです。)私も、身近なコーチではなく、陸連の外のコーチに言われて気が付いたことがあります。

今年は2016年リオオリンピックの前年です。決して今井選手がオリンピックに最も近いとはなりません。世界選手権で決めれる可能性があるだけで、世界選手権失敗したら逆に不利なんですよね。

今年の福岡、来年の東京、別府あたりが選考レースになるのでしょうから、ここで一発当てればオリンピックの代表になれるんです。過去もその繰り返しです。

今回、うまく行かなかった選手にも大きな可能性があるし、逆に有利なのかもしれません。


我々の時代は陸上チーム全体から競歩選手を派遣してもらう枠を取るという、他の種目とのライバル関係もありました。

男女マラソンは無条件で3枠というのも、そろそろ危ないのでは?と思うような昨日のレースの結果ですがどうでしょうか?足を引っ張っているのではなく、応援です。世界と戦う、世界で勝つという視点が少ない報道だったので。(敢えてです。)


レース見てて思ったのですが、日本人2位になった佐野選手!凄くいいと思います。可能性感じます。走りがきれい、バランスもいいです。前半から外国選手のすぐ後ろで力使い過ぎてましたので、レースの組み立て上手かったら昨日も今井選手に勝っていたかも。遅れてからも粘れていたし。



飯田貴紀さん撮影
15日の神戸日本選手権!ここに写っている選手全員にオリンピックのチャンスがあり、オリンピックのメダルの可能性あります。MとWも。東洋も。

日本人で2位となる9位でゴールした佐野広明(宮崎裕士撮影)