こんばんは。



大人でも読める面白い少女漫画をオススメするこの企画‼︎


今回ご紹介する漫画は、「カンナとでっち」です。1巻~5巻

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著者 :  餡蜜
別冊フレンド  講談社



全体的オススメ度
★★★★★

恋愛度
★★★★☆

ストーリーの深さ
★★★☆☆

テンポの良さ
★★★★☆


私はkindle派。基本、kindleの中には私が面白いと思うものしか入れないことにしています。

目安として、オススメ度★が3つ以上で私のkindleコレクションに入る事が許されます(笑)


それ以下は一度購入したものでもわざわざ消去します。


更に私の中で評価が上がるとkindleと紙媒体のコミック両方揃えます。




いや~、やっとこの作品が紹介できて嬉しい(笑)

この作品は私の個人のオススメの中でも5本の指に入ります。


気にいるとkindle版とコミックの両方揃えたくなると書いてますが、これはコミックも揃えたいくらい。


私の中で勝手に
「安定の優等生漫画」と位置づける少女漫画があります。


ストーリーの面白さ、飽きさせないテンポの良さ、キャラクターもしっかりしていて、ある程度の甘々度はもちろんのこと、


セリフまわしが自然で展開にも無理がない


なおかつ、絵がキレイで上手い。


この条件全て、一定のレベルをクリアしており、安心して人にオススメできると私が認めた(どんだけ上から笑)作品です。


すいません、調子こきました(笑)


ワタクシごときの個人的な独断と偏見で、勝手に発表いたします…その作品とは!



前にもこのブログでご紹介したこともある「春待つ僕ら」そして今回ご紹介するこの作品「カンナとでっち」、ここに「夕暮れライト」も加えたいかな。


ここにもし、「絵の上手さ・綺麗さ」の評価項目もつけるなら、


「春待つ僕ら」とこの「カンナとでっち」は
星5  ★★★★★  ですね。



まさにある一定のレベルを全般的にクリアしたバランスのいい作品ということになります。


言いかえれば好き嫌いが少なく、誰でも入りやすい作品とも言えるかもしれません。


脱線ついでに…

反対に好き嫌いは分かれるかもしれませんが、登場人物のキャラクターがひじょーに濃い、独特の雰囲気がある作品てありますよね。


先ほどのような項目をある程度クリアしつつ、尚且つこんな濃い特徴がある作品は「好き嫌い」の好きな方である場合、すんごいハマったりするんですよね。


私の好きなオススメ漫画の2トップはそんな作品だったりします。


そういうものに比べるとメインキャラクターの特徴が無難と言えば無難なのかもしれませんが、
(とは言え、キャラクターはそれぞれしっかり立ってます)



濃いものばかりでは胸焼けするので、こういう作品は作品で絶対に欠かせません。


優等生も必要なのです。





では、前置きがうんざりするくらい長くなりましたので、さっさとザッパなあらすじを…
~工務店である主人公カンナの家に見習い大工として同級生でもある勝仁が居候することになります。
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勝仁がカンナの父に見習いとしてつくことになったのはある理由があるのです。

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同じ高校の夜間に通いながら見習いとして修行し、大工という仕事に誇りと夢を持って打ち込む勝仁にカンナも一目置き、気になるように…

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大工仕事が好きすぎてこんな風に道具愛が止まらない一面も。
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そして、この作品の面白さに一役買っているのがカンナ父のキャラ。


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一人前になるまでは恋愛禁止とカンナ父に言われていましたが、自然にお互いの気持ちが通じ合うようになるカンナと勝仁。
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勝仁はカンナ父に交際の許しを得ようとしますが、
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交際は認められたものの、ある掟を条件とされます。

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まあ、こういう展開もありがちですが、テンポが良いので面白い。


掟が破られそうになる時がちょこちょこありますが、カンナ父が途中からウザく感じられるくらい(笑)割り込んできます。
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しかし、お互いの思いが深くなれば、こういう展開になるのは当然なわけで…
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掟を破ってしまった現場をカンナ父に目撃されてしまいます。

さあ、2人はどうなってしまうのか?
勝仁は一人前の大工になれるのか?


禁止されながらもちょこちょことドキドキ甘々なシーンをぶっ込んでくれてるところもいいんです。

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思いが通じ合ってからのキスシーンは、この作品らしく「かんな屑」の上でかんな屑が舞う中行われます(笑)


絵がほんと上手でキレイなので、こういうシーンもウットリします。

もうほんと優等生よね、この作品(笑)


ネタバレになってしまいますが、勝仁は施設で育ったということもあり、「家族」というものに憧れがあり、カンナの家族が理想だったりします。



同じくカンナも仲の良い両親のようになるのが理想であり、「家族」を大切に思っています。


また職人である父、それを信頼し支える母を見て育っているので、勝仁の仕事に打ち込む姿に理解を示し惹かれていくのも当然のこと。

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そんなほのぼのとした「家族愛」と「若い2人の恋」をいい塩梅にコミカルさも加えつつ、爽やかに描いている作品です。



家族のしがらみや親との確執、トラウマなどを描いている作品も多い中、


純粋に家族の良さ、親を尊敬している主人公達の素直で真っ直ぐな物語設定が逆に新鮮でいい感じ。


ほのぼのしたい方、キュンキュンしたい方、「家族」「夢や理想を持つ男性」「職人」に興味がある方、確実に面白い漫画を読みたい方はオススメです。


あー、また読みたくなってきた(笑)







こんばんは。


大人でも読める面白い少女漫画をオススメするこの企画‼︎


今回ご紹介する漫画は、「シックスハーフ」です。
1巻~11巻(完結)
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著者:  池谷 理香子
Cookie  集英社


今まで連載中のものや完結したばかりのものをここでご紹介するのが多かったですよね。


新刊が出て読み直したものからブログに書いているので、そうなるのですが、


新刊が出たばかりのものは電子版で最初の巻だけ無料になっている確率も高いので、お試しで読みやすいことが発覚。


これからはすでに完結しているもの、有名どころも紹介していく所存でございますが、


なるべくお試し無料になっているものを意識して紹介していこうと思います。


と思って今回この作品にしたのですが、ちょっと間に合わなかった*:・( ̄∀ ̄)・:*:テヘ


でもオススメなので読んで(笑)



全体的オススメ度
★★★☆☆

恋愛度
★★★☆☆

ストーリーの深さ
★★★★☆

テンポの良さ
★★★★☆




この作品、またもや少女漫画テッパンの義理兄弟を好きになってしまうという設定。


プラスこれまたチラホラ見かける主人公が記憶をなくすというダブルベタ設定。


ところが、そんなベタ設定でありながら、内容は意外と深い。


途中、ヒロインが心的にヤバイところまで行ってしまうくらい(笑)


「家族」「親」「罪悪感」という縛りにがんじがらめになってもがいている。


痛々しいくらいに。


軽い感じではありません。


心理描写が多めです。


上のキーワードに引っかかる方は読んでみるといいと思います。


ザッパなあらすじいきます!
~バイク事故で記憶を失くしてしまった女子高生、詩織は兄であるあーちゃん、妹のまーちゃんと3人で暮らしています。
記憶を失くしたまま再び元の生活を過ごしていくことになりますが、兄との違和感を感じる関係、妹とのギクシャクした関係、
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「援交をやっていた」「ビッチ」など記憶をなくす前の自分の悪い評判や嫌われ者であった記憶を失くす前の自分と後の自分のギャップに苦しみ、居場所をなくしかけます。

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しかし、兄の「俺はしーちゃんが大好き」という言葉に救われ、前向きに記憶を失くした自分と向き合っていこうとします。
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そんな中、兄への兄弟以上の特別な思いに気づいてしまう詩織。


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家族との今のいい関係を崩さないよう、兄への気持ちに踏ん切りをつける為、芸能界の仕事に没頭していきながら自分を思い続ける後輩の開と一時は前向きに付き合うことにしますが、、
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ある出来事をきっかけに詩織は記憶を全て思い出してしまいます。


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詩織も兄であるあーちゃんもそれぞれが父親に対する罪悪感、家族に対する罪悪感に苦しんでいるのです。

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あーちゃんも自分の気持ちに気づいていきます。
血の繋がらない詩織に対する特別な気持ちにも。

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「自分のせいで」という罪悪感と恐怖、父親の望みである「家族を守らなければならない」という縛りに自分の思いを封じ込めているんですよね。


さあ、最後はそれぞれがどのような答えを導き出し、封じ込めた本当の気持ちをどう解放していくのか…

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「ずっとそこにあったのに、見ようとしなかったもの」

私達の日常にもそんなことが沢山転がっているような気がします。


「もう罪悪感や親から解放されていいんだよ」


そんなことを教えてくれる作品かもしれません。


記憶を失くした主人公と共に違和感を感じながら、段々と明るみになっていく真実を知っていくうちにあなたもいつの間にかこの作品にはまり込んでいることでしょう。


あなたももう手放していいんじゃない?














こんばんは。


大人でも読める面白い少女漫画をオススメするこの企画‼︎


今回ご紹介する漫画は、「女王の花」です。
1巻~13巻   2015 小学館漫画賞 少女向け部門受賞作品です。
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著者:  和泉 かねよし
ベツコミ  小学館


全体的オススメ度
★★★★★

恋愛度
★★★★☆

ストーリーの深さ
★★★★★

テンポの良さ
★★★★★




しっかり内容を落とし込んでから私なりの感じたことを書き留めたいので、いつもここで紹介する前に読み直すんですよ。


これは落とし込みすぎて記事を編集アップするのにかなり時間を割き過ぎてしまいました。


これね、2回も読み直して、2回とも新鮮に号泣っすよ、おくさん(笑)


この作品はかなり覚悟して読まないと持ってかれます。(何をか分かりませんが)


ましてや感情移入して読んだら、数日何とも言えない感情から抜けきれません。(私だけか)



まるで良作のN○Kの大河ドラマを見ているように物語に引きずり込まれます。



ざっと言えば中華風歴史物語なのですが、ストーリーや登場人物もしっかり作りこんでるし、全体的にシリアスながらも節々に抜け感もある。


何でも抜け感大事っすからね(笑)



ザッパなあらすじ
~時は紀元前戦乱の時代、亜国、土国、曾国、黄国の4つの国が勢力を争っていました。
亜国の姫として生まれたヒロイン亜姫は母が正妃であるにも関わらず小国の黄国出身ということから側室の土妃からも父王からも冷遇され育っていきます。

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ある日、金髪碧眼という異国の外見から差別を受け奴隷として扱われていた薄星と出会い、薄星は幼少期から亜姫に仕えることを心に決めます。

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亜姫の母である亜妃が日に日に衰弱していく中、商人の青徹に出会い薄星は武芸を、亜姫は王たる者に必要な技芸や色々なものを彼から学んでいきます。

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そんな中、土妃の策略により亜姫の母、亜妃は毒殺されてしまいます。
さらに父親の亜王から亜姫は「二度と顔を見せるな」と人質として黄国に追いやられてしまうのです。
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亜姫はいつか土妃への復讐を果たし、再び亜国に女王となって戻ることを誓うのです。

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薄星は亜姫の支えになりながら、お互い欠かせぬ存在になっていきます。
それが恋情になっていくのはもう必然です。


またこの作品、しょっぱなのプロローグからこの2人の最後が悲哀たっぷりの悲しい終わりしか想像できないと読者の間で話題になるほど。


~たとえ わずかな時でもいい
年老い
皺深くなった この手に
もう一度
あの星が 還るなら
何も惜しくはない~



「身分違いの叶わぬ禁断の恋」


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これだけでもご飯いっぱい食べられそうですが、この作品これだけではないんです。



王族として乱世の中に生きる厳しさや避けられない後継争いの渦に巻き込まれる運命の中で、ヒロインは色んなものを失っていく一見、悲哀たっぷりの作品のようにも見えます。



が、実は色んな愛に気づいていく「愛が溢れて止まらない」作品でもあると思うのです。


まずこの作品で一番涙を流さずにはいられないのは、亜姫に対する青徹の愛の深さ。


なぜ、一商人である青徹が亜姫に厳しく王たるに必要な訓練、教育を授け、己が命に替えてでも彼女を守ろうとしたのか?
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亜姫は師匠でもある青徹に尊敬と同時に恋心も抱くようになっていました。
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青徹が捕らえられ、亜姫と最後になるであろう別れのシーン、これは涙なくして見れません。



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青徹が死して後も尚、亜姫を守ろうとしていたことが分かるシーンは切なく、胸が締め付けられるのです。
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6巻あたりがそのシーンになるのですが、ここまではぜひ読んでいただきたい‼︎(読み出したら嫌でも最後まで止まらないと思いますが)


また、亜姫は父王をはじめ、どこに行っても見放され、嫌われていると思い込んでいました。

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実は最初から皆に愛されていた~これに気づいていく物語でもあるのです。

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「生まれてこなければよかったのだ」と言われ憎んでいた父、亜王でさえ…


人生は誰しもがこれに気づいていく為にあるのかもしれません。
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歴史ものや、身分違いの恋愛ものがお好きな方はもちろんですが、


ヒロインと一緒に周りに沢山あった愛に気づいていったり


女王として「するべきこと」を優先させなければならないヒロインを自分に重ねてみたり


読み応えのあるものを欲している方は迷わずこの作品をオススメいたします。


かんなり読み応えはあります。


私は詳しくは漫画のことは分かりませんが、コマ割りなど見せ方も上手いなと思います。


ところどころに鳶が飛んでいるシーンが出てきますが、まるでドラマのワンシーンを見ているように鳶の鳴き声が耳に響き(鳶の鳴き声あんまり知らないけど笑)映像が頭の中に流れます。



たまに扉絵?タイトルページ?って言うんですかね、そこから話しが始まっている時があるのですが、その入り方も上手いなと思います。


描き方が綺麗ですね。


ただ、戦乱ものなので、戦闘シーンなどもあるのですが、躍動感は男性が描くものに比べると足りないのかもしれません。


が、私はこの描き方が好きだなー


また、この作品ハッとする「名言」「金言」も多いです。


ここで貼り付けたかった名言シーンも多いのですが、紹介したいのが多すぎて容量の関係上できなかったのが残念なくらいです。



コミックはいよいよクライマックスに向かってるんですかね~


かなり気になるところで終わっています。


あなたもぜひ、この物語に引き込まれ、どっぷり浸かりきってくださいませ。