伊豆の田舎に移住した
17ヶ月くらい前に
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なんかこうね、長年の都会生活、会社員生活みたいなのを経て、大いなる田舎に来まして、大自然のまっただ中、都会のスれた人々とは違う、暖かい人々との心と心のふれあい、出会い、みたいなのがあると思うじゃないですか。
そんで、村の若人やら、都会から観光できたキラキラした人たちとかと交流して、冷たい大都会では絶対に手に入らない人と人との信頼や、トゥルーラブをアレコレしちゃって、R18ぽい禁断のアレとかが芽生えちゃって、ヤバいこんなん韓流ドラマとかでしか見たことねぇぞ、っていう展開とかあると思うじゃないですか。
そんなもんはまったくなかった。私の日常は何ひとつ変わらなかった。
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まず、ひとがいない。
私の住んでるところは海の近くのお山の別荘地なので、常駐して生活している人が少ないわけです。ご近所は、
右隣：無人(別荘)
左隣：無人(別荘)
さらに右隣：老人夫婦
さらに左隣：老人(おひとり)
野外：猿
っていう感じで、いちばん活動が活発なのは猿。なんならひとんちの屋根で繁殖行為してる、っていうくらいお盛んなわけで、猿ですらキャッキャウフフと大自然ライフをエンジョイしてるのに、こっちはひとりで薄暗い部屋でボソボソとなんか鯖とか食ってるわけで、もう鯖なんか食い飽きたよ、なんて思ってるところで、屋根の上でドッタンバッタンとプロレスを始められたら、普段どんなに温厚な人間でもキレるよね。んで、外いって屋根の上に、えーい！とそこらへんの小石とか投げるんですけど、まぁまぁ当たらない。当たるはずがない。そんでお猿は私の怒りをよそに、何事もなかったかのようにヘラヘラと行為を続けるわけですｸﾞｷﾞｷﾞ...
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あとはまぁ、仕事が在宅なので外にでない、というアレもあります。これが普通にね、職をみっけて就職して、現地の方々と一緒に働いておれば、新しい交流も生まれてアレやコレやと活動の幅も広がるのでしょうが、まぁ生粋のボッチなもんで、外部に就労する実力も気力もないわけですよ。おのずとひとりで仕事してひとりで鯖とか食うハメになります。
ご近所の方には「在宅で仕事を...」とか言ってるんだけど、コロナでね、"テレワーク" って言葉が日本全国津々浦々まで広がっていて本当によかったと思う。やっぱね、"無職" とか ”何して生活してるかよく解らんひと" ってのは体裁が悪いわけですよ。
ジュエリー製作なんて仕事は、この界隈の方々からしたら、”何して生活してるかよく解らんひと" に相当するわけで、誰にも会わねぇのに体裁も何もねぇだろ、とお思いでしょうが、まぁ、その通りなんですが、なんというか、こう、こんな私にもプライド的ななんかがありまして、そのプライドも猿とかに小馬鹿にされて、ズタズタになって崩壊寸前ですが、なんとなく、ちゃんと仕事はしてるんですよ、という表向きの社会性を保ちたい、とかいうよくわからん欲望があります。
そんなわけで、移住生活、オススメですよ！
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