見過ごせないニュース | 中谷良子の落書き帳

中谷良子の落書き帳

核武装・スパイ防止法の実現を

きな臭い話題なのでしょうか?サイバー防衛の対策すらしておらず、靖国神社参拝で陸自幹部への処分を下した防衛省への信頼が、ここのところ失墜しているので日本人にとっては一見、朗報に聞こえますが本当に大丈夫なのでしょうか?

コロナワクチン接種開始以降、大量の『血液製剤』が重篤な健康被害・死亡の原因になり得るとして大量に回収、大手メディアはこの実態を報道せず


★自衛隊員への輸血、有識者「全血液型対応製剤は極めて有用」と提言。防衛省が血液製剤を独自に製造へ★

有事の際の自衛隊員への輸血に使用する血液製剤の安定的な確保に向けた防衛省の有識者検討会は21日、血液型を問わず投与できる血液製剤の確保を求める提言を松本尚・防衛政務官に提出した。

戦闘での死因の多くは失血死とされ、有事では血液製剤の確保と補給が極めて重要となる。国内では、血液製剤を製造販売しているのは日本赤十字社だけで、有事を見据えて自衛隊が製造・備蓄する態勢の準備を進めている。

提言では、自衛隊が製造・備蓄する血液製剤について、全ての血液型に対して投与が可能で、かつ副反応リスクが少ないとされる「低力価O型全血」が「極めて有用」と指摘した。現場の混乱を避けられるなどの利点から、米軍やイスラエル軍でも使用されている。

防衛省は、提言を踏まえ、同製剤の製造や投与に向けた薬事承認を目指す方針だ。提言は、自衛隊員から採血した血液を他の隊員に輸血する「隊員間輸血」についても、実施基準などを定める必要性を明記した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f251e8633f1d37a8aef39e6a9118226d5ecd91d4

★ニューラリンクの脳インプラント臨床試験について、イーロン・マスクはもっと情報開示を★

ニューラリンクの共同設立者イーロン・マスクによると、同社の脳インプラントを受けた最初の被験者は手術から回復し、考えるだけでコンピュータのマウスを動かせるようになったという。

「経過は順調で、わかる範囲で副作用もなく、患者は回復しているようです」。2月19日、マスクはXの「スペース」上で患者の状態を聞かれた際、こう答えた。「患者は考えるだけで、マウスを動かせます」

●開発の進捗についての情報が少ない
カリフォルニア州フリーモントに本拠を置く神経科学の会社ニューラリンクは、今回の臨床試験と脳インプラント開発について固く口を閉ざしている。アップデートはいつも会社かマスク自身が発信する短いSNS投稿だけだ。280字以内で大胆な発表をするのはマスクのいつものスタイルだが、『WIRED』が取材した複数の科学者たちは、脳インプラント事業についてマスクはもっと透明性を意識した方がいいと語る。

23年5月、ニューラリンクは米食品医薬品局(FDA)から研究を始める認可を受けたとし、「Telepathy」(テレパシー)と名付けた機器を試すための被験者としてまひ患者の募集を始めると9月に発表した 。そして24年1月、マスクは初めて人間の被験者がインプラントを受けたことを明かし、「ニューロンのスパイク検出に関して幸先いいスタートを切った」と投稿した。

ニューラリンクは、脳とコンピュータをつなぐブレイン・コンピューター・インターフェイス(BCI)を開発しており、これは脳と外部機器の直接的な接続を可能にする。BCIは脳の信号を記録して分析し、その信号をコマンドとしてアウトプットできるよう変換して外部機器を動かす。マスクは、いずれBCIが人間と人工知能(AI)を一体化させる方策になると考えているが、当面のニューラリンクの目標は、体がまひした人が頭で考えるだけで、コンピューターのカーソルやキーボードを動かせるようにすることだ。

BCIを開発しているスタンフォード大学の生物工学助教授ポール・ヌユジュキアンによると、ニューラリンクがやっているように脳に埋め込むタイプのBCIは信号を速く拾うことができるため、被験者が手術からわずか数週間でコンピューターのカーソルを動かせたとしても「まったく不思議ではない」と言う。

「わたしたちの研究でも、埋め込みをしたあと最初の2回の試みでカーソルをコントロールすることができました。ですから、非現実的なことではありません」とヌユジュキアンは言う。

●日常生活で使えるワイヤレスデバイス
大学の研究者たちはすでに何十年もの間、動物や人でBCIを研究してきている。その意味で、ニューラリンクの人への埋め込みは世界初というわけではない。だが、ニューラリンクはいくつかの重要な発展をもたらした。同社のシステムは完全なワイヤレスの埋め込み式で、再充電できるバッテリーを搭載している。すなわち、患者はこの器具を日常生活でシームレスに使うことができる。研究施設の実験室でデモンストレーションされた多くのBCIは有線の設計であるため、患者は頭から伸びるケーブルでコンピュータなどの外部機器につながれていた。

ニューラリンクのインプラントは、人の髪より細い64本の糸に張り巡らせた1,024の電極を脳の繊細な細胞に埋め込み、過去の類似機器よりはるかに多くの個別の神経細胞の記録をとる。これが高性能BCIには重要だとヌユジュキアンは言う。

プレシジョン・ニューロサイエンスをはじめとするニューラリンクのライバルは、脳の上に設置するインプラントを開発している。あるいはシンクロンのように、血管を通してステントに似た器具を脳のそばに入れる場合もある。こうした機器は、神経細胞が生み出す電気パターンを読み取るデジタル器具を使うことによって、体のまひを抱えた人がコミュニケーションできるようになることを目指している。

●被験者を守るためにも科学の検証が必要
ニューラリンクは決して秘密裏に実験を行なっているわけではない。過去数年の間にデモンストレーションをライブ配信したり、19年には白書を刊行したりしている。だが、研究者のなかには透明性が十分ではないと考える者もいる(ニューラリンクは取材要請にすぐには返答しなかった)。

『WIRED』をはじめ、ニューラリンクの脳インプラントがサルの実験で問題を起こしたという複数の報道を受けて、ニューヨーク大学の生物倫理学者アーサー・カプランは、ニューラリンクは研究についてもっと積極的に情報開示すべきだと語る。「被験者に対して『わたしたちの科学は健全です』と言う責任があるとわたしは思います。そしてその事実はほかの科学者によって検証されなければなりません。会社の関係者だけによってではなく。倫理的義務は、被験者を守ることです」

とはいえ、ニューラリンクは動物実験に関しても臨床試験に関しても、研究の詳細を明らかにする法的義務はない。

FDAは、薬の臨床試験のすべての段階を政府のデータベースであるClinicalTrials.govに登録することを義務付けている。このデータベースには、研究に参加する被験者の数や、臨床試験が行なわれる場所、臨床試験で評価する結果などの情報が載せられている。だが、開発初期の医療機器の実現可能性を研究する段階では、このサイトに登録する義務はない。被験者が数人いてもそれは変わらない。

ニューラリンクについてわかっていることの大半は、同社が23年秋に出した案内資料に書いてあることだけだ。それによると、被験者になりうるのは脊髄損傷や筋萎縮性側索硬化症(ALS)などによる四肢まひの人で、22歳以上であること。18カ月の間にまずいくつかの診察を受け、長期の予後観察は5年におよぶ。研究はおよそ6年で完了するとパンフレットには書いてある。

だがカプランやほかの研究者は、研究に関する情報や被験者の現状はもっと公表されるべきだと考える。

「人は脳をとても大切に思っています。わたしたちにとって何よりも個人的な存在ですから」。そう語るのは、オハイオ州にある非営利の応用科学技術開発会社Battelleのテクニカルフェロー、ジャスティン・サンチェスだ。Battelleも人用BCIを開発している。「脳に入れる医療器具をつくることについて議論するなら、透明性の確保は必須です」

●人には「脳を操作されることへの恐れ」がある
研究について情報公開することは、ニューラリンクの技術で実際にどんなことができるのかについて、誤解を減らすことにもつながるはずだ。時に誤解されるが、BCIはまだ人の心を読むような道具ではないとサンチェスは言う。被験者は一定期間、カーソルを動かすなど意図する行動を頭に思い浮かべる訓練を受ける。インプラントは、その意図を記号化した脳の信号を受け取る。こうした訓練を積み重ねるうちに、BCIのソフトウエアが特定の意図を意味する信号の形を学習し、被験者の意図を実行に移すためのコマンドに翻訳する。

「いまのように限定的な一部の神経細胞でできることと、複雑な思考や高度な認知行為を理解することの間には大きなギャップがあります」とサンチェスは言う。複雑な思考を理解するには、もっと洗練されたニューロテクノロジーが必要となる。例えば、はるかに多くの神経細胞を記録するために、脳のさまざまな場所に複数の器具を埋め込むといった技術だ。ニューラリンクの器具は、運動意思を管理する脳の領域に埋め込まれている。

「人々には脳を操作されることへの恐れがあります」とカプランは指摘する。22年、ピュー研究所が実施した世論調査によると、米国人の過半数が、認知機能を高めるために脳に電子回路を埋め込むのはよくないことだと考えている。カプランはこうも言う。「こうした研究を閉じられた場で行なうことは、人々の支持を得ることにはつながりません」
(WIRED US/Translation by Akiko Kusaoi/Edit by Mamiko Nakano)