ハムレットの奇妙な冒険 vol.2 2019/12/11~15 下北沢シアター711 | YUのブログ

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真夏の夜の拳でも特攻のマクベスでも主演でないのに美味しい役。
今回のパンフレットでも見開き2面を主演のハムレイトと並んで頂いていました。

歴代ゴブさん作品出演者の中でも断トツの美形。最初はお声掛けるのにすごい勇気がいりました。
何を話していいかも分からず心臓が飛び出るって感じで緊張していました。
今では緊張なんて1ミリもありません!
24時間365日腹ぺこのおまゆちゃんの目の前で!
フライドチキン食べながらでも話せます!
今まで何度となくご挨拶して来ましたが2回に1回の割合でクシャミを放つおまゆちゃん。
その理由は今でもさっぱり分かりませんがそんな飾らないお顔も魅力的。
これまでそこそこデカいクシャミもありましたが、今年こそはあの加トちゃん級のクシャミがいつ出るかが楽しみなんです。
でも安心して。今年は公演期間中下北駅前で貰った居酒屋の鼻紙を差し入れます。

日替わりオープニングアクト。おまゆちゃんのダンスが久し振りに見れて嬉しかった!
笑顔も大好きだけど踊っている時の真剣なあの表情。あの顔めっちゃ好き。

天然なんて言われるけど舞台上では常に華があるおまゆちゃん。
原作では気性の荒いレアティーズに当たるレイティー。
荒々しい表情も交えて演じたそのギャップが堪らなく魅力的でした。

原作ハムレットで隣国へ旅立つレアティーズへポローニアスが送る言葉。
『誰にでも耳を傾けよ。しかし自分から発言するな。人の意見はよく聞け。しかし自分の判断は控えよ』
『そしてどんな人にも誠実であること』
祝福を与えるようにレイティーの掌へ矢で傷付けるポロニアス。
『イッッテッッ!!』なんてレイティーとのやり取りも笑っちゃうけど、原作のこの言葉がおまゆちゃんに当てはめているようなそんな想像をしていました。

『貴様!!』
『忠誠などくそ食らえ!地獄に落ちても構わん!!』
隣国から戻りDIO様に放つこんな言葉も。
『悪魔に取り憑かれろ!!』
決闘を前にハムレイトに放つ言葉も。
この仕事をしていなければ一生口にする事はなかった事でしょう。

『ドゥアズインフィニティ!!!』
引っ込み思案で自ら進んで前に出る事も少なくて、他人思いの優しい性格のおまゆちゃん。
もしかしたらおまゆちゃんの概念には、敵味方という概念はないのでは?とまで思ってしまいます。
隣国で剣の腕を磨いてきても。愛しいフィーリアの敵討ちと思っても。
本当は最後までハムレイトには剣を振るいたくなかったのかも。
ハムレットのレアティーズよりも人間味を感じたレイティー。
父親のポロニアスが最愛の息子に与えたスタンドは、稲葉麻由子らしい能力に見えました。

DIO様の罠にはまり命を落とすレイティー。
『フィーリアも。ポロニアスも。お前を許している……』
最後はハムレイトの言葉を信じ、愛する父と妹の傍らへ倒れ込むレイティー。
ホレーショーの能力でデンメイクの歴史が何度も繰り返されているのなら、この家族は何度この辛い別れを繰り返しているんだろう…レイティーの最後の姿に、毎公演その想いを感じていました。

あの作品でのモデルは花京院。あの作品での最後に花京院が見抜くDIOのスタンドが時を操る能力。
レイティーの最後とホレーショーの時を操る能力が繋がっていくようにも思えました。

『この美しいフィーリアに何の疑いがあるのだ!?このまま俺と一緒に土をかけてくれ!生きていても意味がない!!』
アフターイベントでお願いしたツェペリ家3人のチェキ。
サインを描いてくれた後も愛おしげに、家族写真であるかのようにチェキを眺めるおまゆちゃん。
最愛の家族との別れを惜しむようなその横顔を見ていたら、涙が出そうになったよ。

おまゆちゃんは僕初で。
伊井ちゃんはマナ拳で。
かんちゃんはヴェニSHOWで。
僕にとって皆ゴブさんの作品で出逢った特別な3人。
デンメイクの歴史が繰り返す事で何度も悲劇に襲われるツェペリ家。
それを思うと辛くて哀しいけど…
この3人のツェペリ家が大好きでした。


2年連続紅白出演おめでとう!!
先日録画した昨年の紅白見返しました!未だにおまゆちゃんが見つからないけど!
今年も録画しました!仕事してたのでまだ観てないけど!
『私の息子レイティーはそれは英才でございます!』
御父上の仰有る通りでございます。おまゆちゃんは英才でございます。
『レイティーは神童でございます!』『キルギスタ!俺はもう子供ではないぞ!』
キルギスタの仰有る通り。どこか子供っぽい顔も持つおまゆちゃん。
そんなレイティー・ツェペリにも負けない、
無限の可能性を秘めた稲葉麻由子が大好きです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

Twitterトップ画面に書かれた12月下北沢の表記。ずっと気になっていたよ。
伊井ちゃんも年末シモキタか…そこはゴブさんあるんだよ…頼むから重ならないでくれよ…お願いだよ…
8月のメイドさんも可愛いかった!!ご挨拶する事は出来なかったけど。
10月のガラ劇さん。やっと会える!と思ったらまさかの台風直撃で行けず…
12月がジョジョハムと重なったら今年もう伊井ちゃんに会えないのでは…そんな心配してたよ。

発表されたジョジョハム全出演者。最後に発表された伊井ちゃんの名前に、嬉しくて泣いてたよ。

『やはり粒あんかと。こしあんは粉っぽいのがどうも…』
『かんたん!かんたん!かんちこちーんでございまーす!』
DIO様とのそんな会話も。

『ハムレイト様が悪いのでは御座いません。わたくしの娘フィーリアの美しさが罪なのです』
フィーリアも美しかった!!でもポロニアスも!それはそれは美しかったです!!

『♪ダイヤル まわして 手をとめる~♪くらいに御座います~』
『♪世界中の誰よりきっと~』
ゴブさんが沢山歌わせようとした伊井ちゃんの貴重な歌声。
ポロニアス名義でCDが欲しくなりました。

『スキなものが入っていないならキライヤキでいいのでは!?してフィーリア、其方は何がキライヤキなのでは?』
大切な娘フィーリアとのぶっ飛んだ会話も。

『ツェペリ家の絆。永遠に』
なかなか輪に入れない息子娘とのハグも。

『口の中にサソリを入れたり私の作ったシチューのような物に何か入れたり、ラリホーって叫んだり…』
『違います!…大人だから』
花京院とあのベイビーを想像させる会話も。

そしておまゆちゃんにも負けないダンスも!!!
久しぶりに見るキレッキレの伊井ちゃんのダンス嬉しかったー!!!

『フィールドオブビュー!』
ポローニアスに表記はないけどイメージはナランチャ。
3日目暴言バージョンオープニングアクトでも、
『トリッシュの傷はオレの傷だっ!オレに命令しないでくれブチャラティ!』と叫び、
ハムレイトに見つからないようにカーテンの影に隠れてナランチャのように口を塞ぐ伊井ちゃん。
デンメイクの最高執事なのに妙に可愛いポロニアス。
硬軟どちらも完璧に演じる伊井ちゃんの素晴らしさに触れられた幸せ過ぎる5日間でした。

終演後の特典会。毎日お会い出来てめっちゃ嬉しかった!!!
グッズ売り場の売り子の姿を見掛け、なんてもったいない!と何度も呼んでしまいすいませんでした!
でも伊井ちゃんと話せる貴重な時間がとてつもなく嬉しくて!!
ぶっ飛んでいるようでも先王の時代から仕えるデンメイクの最高執事。その歴史は伊達でないとばかりに沢山のデンメイクの歴史が聞けました。
ポロニアスから聞いたデンメイクの歴史を知ってからはもう毎公演観るとこ沢山出来て!!
忙しいけど!めっちゃ楽しかった!!!

『やられたー!!血がブシュー!!』
昨年2月に頸動脈を切られ劇場でシャワーのように鮮血ほとばしった伊井ちゃん。
あの日の大惨事を思い出したよ。
今回はポロニアスの鮮血が!最後方まで飛んでくるのが見えました!
お昼に食べたサラダと一緒に!心の中でポロニアスの鮮血を受け止めていました!
伊井ちゃんの返り血を浴びて何故だかとても!嬉しくて堪りませんでした!

『おかしいな~?さっきまで入ってた腸がはみ出して…人間の身体って不思議だな~?』
ポロニアスのはみ出た腸!僕にははっきり見えました!確かに数十センチはみ出てました!

『♪突然の~風に吹かれて ♪夢中で何かを探したね~』
ポロニアスのスタンド名から懐かしのあの曲が頭の中に流れてきました。
突然ハムレイトに討たれたポロニアス。夢中で探していたのは腸なのか?他の部首だったのか?
冷静に考えれば恐ろしきスプラッター劇。それが伊井ちゃんにかかるとこっちの腸が零れ落ちてしまいそうな笑いに変換されてしまいました。

歴史が繰り返される度に何度も深い哀しみに包まれるツェペリ家。
哀しみを誘う最後を迎えるレイティーとフィーリア。
哀しみに覆われた作品の中で唯一笑いに包まれ最後を迎えるポロニアス。
ポロニアスまで悲劇の最後を迎えていたら…涙しか残らない作品になっていたかもと思います。

唯一ポロニアスの厳しさが見えるシーン。尼寺へ行けとハムレイトに告げられたと告白するフィーリア。
あの後から気のせいか、DIO様の命令を受ける際の『はっ!』を会話が完全に終える前に発していたような気が…気のせいだと思うけど。
それでもあの辺りから、ポロニアスの怒りからデンメイクの哀しみの歯車が回り始めたように思います。

『ガールードさまっーーー!!!息子と娘にお伝えください!遺言として… 薔薇は!薔薇は!…いや違うんです!言いたいのは…』
デンメイク最高執事ポロニアスは舞台上を飛び回り、薔薇のように美しくて散っていかれました。

千秋楽後再び頭の中に流れてきたあの曲。
突然討たれた我が国の王。それでも新たな王クローDIOブランドーに仕えるポロニアス。
デンメイク王国を護るように。時の王に忠実に仕える最高執事。
ポロニアスが夢中で探していたのは…国の安定だったのかも。
『♪倒れそうになったら 僕を近くに感じて~ ♪またあの日のように 君を抱き締めたい』
最愛のレイティーとフィーリアを抱き締める為に、先に天国で待つポロニアスが見えた気がしたよ。

道化のような顔も。一国の最高執事としての生き方も。
伊井ちゃんのポロニアスからは、シェイクスピアが描いたポローニアスの面影を感じていました。


2年前の真夏の夜の拳。アセンズの森を飛び回っていた妖精のパット。
あの日惚れ込んだ一級品の女優さん。

ジョジョハムで会えて嬉しかった。

ポロニアス。forever。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ヴェニSHOW、それ夏、50回前の出来事、夕凪、僕会議、クラ前、地球防衛、そしてジョジョハム。
気付いたら今年こんなに観てたなんて。昨年の今頃は想像もしていませんでした。

ヴェニSHOWのパンフに書いてくれた『12月。ハムレット出たいな』の願いは、演じたかった原作では数少ない女の子役オフィーリアとして叶いました。

『♪トーン♪トーン♪トーン……大丈夫ひとりでできる』から後半変わった
『♪トーン♪トーン♪トーン……こわい!』も
擬音と共にフィーリアの幼さをイメージさせてくれました。
後半からフィーリアを受け止めるハムレイト。一瞬でいいからハムレイトになりたかった!!!

『いけませんわ。みんなが見てるとこで…』
ハムレイトに膝枕をするフィーリア。数分間でいいからきららちゃんになりたかった!!!

『♪東京都新宿区にお住まいのペンネーム、渋谷区の代々木さんからのお便り♪』
オールナイトニッポン風のフィーリアも可愛かった!!!
どうしても覚えたくてフィーリアのブロマイド4枚に渡り書いて貰い覚えました!!
今年からは満員の山手線に乗っても気狂いフィーリアを思い出して快適に過ごせます!

『パパウパウパウ!!』
ツェペリの性を持つフィーリアは、あの作品のあの人の台詞で気を失います。

ガールード様の名前さえ忘れてしまったフィーリア。
『あの人は冷たい土の中にいるの!!』
気狂っていても愛する父ポロニアスを想うような言葉も。
『みなさんお休みなさい。おはようの反対なのだっー!!』
最後はバカボンのパパで締めるフィーリア。
神崎晴香は気狂っても可愛いかった!!!

大事マンブラザーズバンドで一瞬目覚めるフィーリア。
あの時のあっ!まずい!起きちゃった!そんな表情も可愛かった!!!

『おまえみたいなスカタンに、この露伴がなめられてたまるかァーッ!!!』
3日目オープニングアクト暴言バージョンで吐いていたのはかんちゃんお気に入りの露伴先生。
自分の遠い過去と運命は読めないヘブンズドアーの露伴先生を選ぶとこが、フィーリアを演じるかんちゃんらしいと思いました。

夏頃まではなんとなくかんちゃんが劇団Tシャツを着てる姿にも不思議な感じがしていました。
それが段々慣れ親しんできて今回の公演。前物販にいる姿に何の違和感も感じなくなっていました。
加入間もない頃のゴブさんといっしょ。きららちゃん達と並んでもゲスト感が残っていたけど、この公演から初めて物販コーナーで早野さんと並びお客さんを迎える姿もすごく自然で。
まさかこの作品が5人が揃う最後の作品になるとは思わなかったけど…
カーテンコールで劇団員5人が並ぶ光景。毎回楽しみにしていました。

かんちゃんの劇団加入間もない5月。別会場でお会いしたさいとうはるかちゃんが言ってました。
『よくぞ入ってくれました』
235さんも早野さんも!きららちゃんもゴブさんも!嬉しかったと思うよ!

『お兄様も。立派な騎士になるのだぞ』
『恋愛という戦において、殿に控えております』
フィーリアにもかんちゃんにも共通するまだ若いのに落ち着いた雰囲気。初めてお会いした時はもっと上の年齢だと思っていました。

原作ハムレットでもオフィーリアを心配するレアティーズへ
『お兄様のお諭しは胸に納め心の監視人としましょう。しかしお兄様、牧師様のように私には険しい茨の道を説きながら、ご自分はやりたい放題快楽の道を歩み、教えを顧みない事になりはしませんか?』
と語る若いのに立派な考えを持つオフィーリア。

『いや!!いやっー!!…… 誰だかわからないひと。私の為に悲しまないで』
レイティーの胸元のブローチに触れながら永遠の別れを告げるようなフィーリア。

原作ハムレットでもレアティーズに気狂いながらも語るオフィーリア。
『はい、ローズマリー。思い出の花よ。愛しい人よ、忘れないで。パンジー、人恋いうる花よ』

フィーリアに表記はないけどかんちゃんの中でのイメージはトリッシュでした。
あの作品ではボスの娘としてボスから命を狙われる数奇な運命を辿るトリッシュ。
そんな数奇な運命のトリッシュとフィーリアが重なりました。

天に召されるように両手を広げ、階段を降りてくるフィーリア。
フィーリアと一緒に天に召される気分になりたくて、何度もあの席に座ったよ。

『ハムレイト気を付けて!お兄様が斬ろうとしています!』
愛するハムレイトと尊敬する兄の間で、フィーリアは死者になっても苦しんでいたのかも。
そしてレイティーにハムレイト殺しの汚名を背負って欲しくなかったのかも。

『ハムレイト!あなたは生きて!!』
シイジャレクイエムで蛇に襲われるフィーリア。彼女を助けようと手を伸ばすハムレイトを蛇から護るように自ら肩口へ蛇を押し当てて崩れ落ちるフィーリア。

千秋楽翌日胃腸炎にかかったかんちゃん。
プレッシャーとは無縁と思われた彼女にもこの作品には特別な想いがあったのかも。
劇団員として初めて迎える本公演。
可愛いだけでない。悲劇も似合う神崎晴香に会えました。

ハムレイトに恋する幼い顔に可愛いらしくも見えた気狂い。父と兄を愛する家族想いの優しい顔。
そんなフィーリアを、かんちゃんを観ていて幸せな気分になれました。
能力を持たないフィーリア。
それでもそんな気分になれたのは、もしかしたら神崎晴香が能力者だったからなのかも。
お芝居を観た人を幸せにする能力。スタンド名『少女交響曲』。
ジョジョハム終焉後、フィーリア・ツェペリを思い出しながらそんな事を思いました。


2018年の暮れ【いいねしたひとにひとこと】
そんなかんちゃんのツイートにいいねして返ってきた返事。
『来年は今年よりも沢山舞台観に来て欲しいな』

2019年。沢山かんちゃんのお芝居が観れて幸せでした。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

『クローDIOブランドー役。やんえみです!』
初日オープニングアクトからめっちゃかっこ良かった!!!
2日目3日目オープニングアクトでも!DIO様の決めポーズがたまらなくかっこ良くて!!
3日目までと言われていた日替わりオープニングアクト。
でも4日目もマチソワで変えてきました。
ハムレイトと対峙するように向かい合うDIO様に痺れたよ。

『♪神の運命にさえ~ ♪叛旗を翻す Gangster~』
千秋楽。デンメイクの最高執事もその娘も大好きな曲。
『♪そうさ 目には目を ♪裏切り者には レクイエムを~』
高笑いをするDIO様。シイジャレクイエムで皆が蛇に襲われる中、強く頭を抱えるホレーショー。
千秋楽のオープニングアクトは物語になっていました。
初日2日目…とオープニングアクトの主役はハムレイトとホレーショーに見えていました。
でも千秋楽のオープニングアクトの主役はDIO様に見えました。
まるで一瞬の輝きを放つ夏の花火のように。
2公演ずつしか披露されないこのオープニングアクトの為に彼女達は何時間を費やしたんだろう……

DIO様が作ったという暴言リスト。暴言バージョンでDIO様が吐いていた暴言はいくつもあったそうですが、
『衛生観念もない虫けら同然のたかがじじいの浮浪者がよくもこのDIOに無礼な口がきけたものだ』
この台詞がクローDIOブランドーにはピッタリに思えたよ。

皆のテンションが上がってしまった大事マンブラザーズバンドもDIO様には敵わなかった!!

毒を飲まされても素数を数え倒れないDIO様。
原作を知るやんさんはDIO様の偉大さも分かっていらしたのでしょう。
ご自分で考えたという片脚立ちの決めポーズも立ち続けるのは大変だったでしょう。
ジョースター家に代々伝わる宝玉。毒が注入されていても一口味わいたかった!!!
下北沢のお店に行けば飲めますか!!?

『♪ピザモッツァレラ~♪ピザモッツァレラ~♪レ~ラレラレラ~』
あれからピザを食べるたびにDIO様の歌声を思い出してしまいます。

『我が罪は重く天にまで悪臭を放つ』
『言葉は宙を舞い心は重く沈む。心の伴わぬ祈りは、天には届かん』
クローディアスの心の中にも残っていた苦悩のように。天に語りかけるDIO様。
あのお姿に身体の鳥肌が治まりませんでした。

『レイティーよ。お前と哀しみを分かち合いたい。哀しみを語り合い友達になろう』
『同志として……いっしょに敵を討とう』
レイティーを抱え込むDIO様。悪と分かっていても…惹かれても仕方ないとさえ思ってしまいました。

『レイティーよ。今こそ我々の宿命を果たそうぞ!』
ホレーショーが自らをスタンド使いと覚り歴史を戻そうとしても…悪に溺れたDIO様には敵わないかも!?とさえも思えたよ。


10公演。毎終演後みんなからたくさんサインも貰えました。
そして大千秋楽。最後はDIO様で締めさせてもらいました。

真夏の夜の拳では南斗最後の将をイメージさせるテイターナ様。
特攻のマクベスではヤンキー最強三姉妹の長女。

『ジョースター家の血統めっー!!』
ハムレイト・ジョースターに倒されるDIO様の最後の言葉。

最後の最後まで。
ゴブさん作品でのやんえみさんは大物でした!!!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

『今年は新劇団さんで始まり新劇団さんで終えます』。
人生で何度も訪れない改元年。令和元年の締めにジョジョハムを選んでくれた大友ちゃんのこの作品への強い想いは、稽古中にUpされたその髪型からも伝わってきたよ。
初めて美容師さんにイメージ写真を見せ完成されたその髪型。
『アリアリアリアリアリ!アリーベデルチー!』
暴言バージョンオープニングアクトでそう叫んでいたように、その容姿はもうブチャラティにしか見えませんでした。
お揃いのハムレイトの耳飾りとホレーショーの胸飾り。リアルにきららちゃんを愛する大友ちゃん。
1月の特攻のマクベス。あの作品でもきららちゃんを、馬場ちゃんを尊敬していた不和安子はブローノ・ホレーショーとなり、今度はハムレイトを護りに帰ってきてくれたように思えました。

稽古中にUpされる大友ちゃんとかんちゃんのカップルのような二人が微笑ましかったです。
アフターイベントでかんちゃんに書いて貰った大友ちゃんへのメッセージには、
『たくさんソファーにしたりラジオにしてごめんね』と二人にしか分からない世界が書かれていました。

『ああ、そっくりだ。恐怖と驚きで身体がすくんでしまった』
原作ハムレットではマーセラスとバーナードと共に亡き王の姿を見てとるホレイショー。
この作品では『スタンド!?』とその存在すら知らなかったハムレイトには見える先王の姿。
しかし『何も…見えないじゃないか?』とその存在を見てとる事が出来ないホレーショー。
この時既に自覚のないスタンド使いだったハムレイト。
先王の姿は見えていないのに『やはり、会わないほうがいいのでは?』と語るホレーショー。
この景色も曖昧ながら、ホレーショーの記憶には残っていたのかも。

フィーリアが埋葬されるシーン。どこか訝しげな表情のホレーショー。
貴族と聞いてフィーリアを想像するのも何度となく繰り返された記憶が蘇り始めたようでした。
大事マンブラザーズバンドで騒がしくなったそんな喧騒も、暗転した舞台上で頭を抱えるホレーショーから目が話せませんでした。

『ハムレイト!大丈夫か!?…… 本当に大丈夫か!!?』
『ハムレイト気を付けろ!…… 他に言うことはないか?』
公演を重ねるごとに、記憶の甦りが強くなっていくように追加させていく台詞。
『意味のない台詞はありません』大友ちゃんに聞いたこの言葉が強く心に残ります。

ハムレイトがDIO様を倒したのに喜ばないホレーショー。またDIO様が復活する世界が始まるかのようなどこか腑に落ちない表情も。
ハムレイトとレイティーが決闘を始める前にも頭を抱え。
時間が戻った事に気付かず『何か嫌な予感がしている』オープニングも。
『DIOを倒す!』と決意するハムレイトを心配し、また命を失うのではないか?と心配するように『死ぬんじゃないぞ!』と語る表情も。
劇中劇の内容に怒りで荒れるDIO様が去った後にも頭を抱えて……
1度や2度では気付けなかったホレーショーのいくつもの表情。
ホレーショーのスタンドの存在を知ってからは、デンメイクの歴史を知ってからは、
劇中劇でDIO様の表情を見逃さないよう必死なように、ホレーショーの表情からはひとときも目が離せませんでした。


『驚きと哀しみが欲しいのなら…ここにたくさんあります!』
『ここに起こった惨劇をありのままあなたにお伝えします!』

『遡ること…先代の国王様がお亡くなりになってから………』

アフターイベントで撮らせてもらったチェキ。
そこにはブチャラティポーズで写るホレーショーと『ギャイイイン!』という擬音が入っていました。
『お前は心を許していい友か?』ハムレイトに聞かれ答えるホレーショー。
『ゴゴゴゴ…ギャイイイン!俺は友だ!デンメイクを愛する国民だ!』

そしてもう一つ。この擬音が聞こえたシーンがありました。

『聞けっーー!!この怒りと悲しみの惨劇をっ!!』

エンディングでハムレイトを抱き締め叫ぶホレーショー。
暗転する場内に流れるあの音。チェキに大友ちゃんが書いてくれた擬音が流れるあの一瞬。
デンメイクの歴史はホレーショーの能力によって繰り返されていく。
そう気付いた時から毎回あの瞬間が堪らなく好きで、永久にこの物語を観ていられるような気分に酔っていたよ。

毎回発動していたホレーショーのスタンド。

大千秋楽一度きりだけ書き替えられたホレーショーとハムレイト最後の会話。
『おまえは…スタンド使いになるんだ…… おまえの能力は……時を操る能力』
『やっぱり!……… 次こそは必ず!!!』
大千秋楽でも流れた『ギャイイイン!』というあの音。
ホレーショーが初めて自らをスタンド使いと自覚して放つサザンオールスターの発動する音。

『後にしてくれ…… ホレーショーなのか!?』

そこで再び再会するだろうハムレイトとホレーショー。
次こそはハイタッチしてもハムレイトの腕に痛みは走らないはず。
レーティーは隣国で剣の修行を続け、美しさにも磨きをかけているかも。
ジョセフ王は国王の地位に座り続け、その脇にはガールード様が控えているのかも。
ポロニアスは血を流す事も腸をこぼす事もなく、最高執事としてジョセフ王を支えているはず。
クローDIOブランドーはデンメイクの酒場で、ポロニアスと共に毎晩愉しそうに飲み明かしているかも。
フォーティーズのペニシリンで、デンメイクは笑顔の絶えない世界になっているはず。
幸せ過ぎて大事マンブラザーズバンドを発動する機会のないトニオは、今まで以上にハイテンションで芝居をしているのかも。
セッコは土を掘る能力で、デンメイク治水工事の現場監督をしているかも。
ローゼンクランとキルギスタは人気の名コンビとなり、旅芸人になっているかも。
そしてデンメイク国民に幸せを贈るように、気狂う事もなく更に可愛いさを増したフィーリアとハムレイトとの婚礼の儀が行われるはず。
その婚礼の儀で、オヅリクの悪戯心が再びハムレイトを陽水にしているかも。

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『この作品をもっともっとたくさんの人に見てもらいたかったな』
アフターイベントを終えた大友ちゃんのつぶやきが今でも心に残っています。

あの作品ではボスとの戦いで命を落としたはずが運命のように神に僅かな時間を与えられるブチャラティ。
大友ちゃんが2019年をブローノ・ブチャラティとして終えるのも運命だったように思いました。

大友ちゃんがブチャラティとして生きた5日間。
僕には大友沙季に恋した5日間でした。

10公演観たのに。まだ観ていたかった。

幸せなデンメイクになったのか?それともまた悲劇を繰り返すのか?

14人の彼女達を。もっと観ていたかった。

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年内に書き終えたかったけど間に合いませんでした!

デンメイクを彩った彼女達にとって。

2020年が素敵な年になりますように。

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連載当時は内容が難しく子供の自分には分かりづらい作品でした。

あれから数十年。あの作品の素晴らしさに気付けました。

ハムレットの奇妙な冒険で僕はあの作品が……

『JOJOの奇妙な冒険』が大好きになりました。



to be continued… あったらいいな。