壬生魔浪士組 2020/7/16 千本桜ホール | YUのブログ

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四ヶ月振りの電車。Suicaを使うのもホームで電車を待つ時間も新鮮な気がしたよ。
毎回夕刻時に発表されていた感染者数。何故かこの日の発表はお昼時で、会場へ向かう車内で聞いた感染者数286人。緊急事態宣言解除後の時点での最多の人数でした。
何をどこまで恐れて、何をどこまで徹底して、何を一番に気をつけないといけないのかがこのウイルスに関しては今でも分からないから、車内でも道中も不安で堪らなかったよ。

久しぶりの学芸大学駅。頻繁に来る訳でもないのになんだか懐かしい感じになりました。
いつもはスタンドフラワーで飾られる会場入口にお花はなくフライヤーの掲示もありませんでした。
沢山のお花に囲まれた景色が千本桜ホールらしくて好きだったから寂しい気持ちにもなったよ。

受付にはさいとうはるかちゃん。今回出演がなかったので心配してたけど元気そうで良かった。
検温にアルコール消毒。これから先この形が続くのだろうけど、例えコロナがある程度抑えられる時期が来ても、この形が出演者さん側も双方を護れる形になるのだから続けていければ良いのにと感じたよ。
そしてこの日も受付に立つきららちゃんに会えていつも以上に安心したよ。こんな状況だからかいつもよりも少々緊張気味にも見えました。
階段を上がるとマスクに手袋をはめフェイスガードも装着された三熊さんもお元気そうでした。
会場に入りゴブさんと岡田さんのお顔が見えると実家に帰ってきたような気分になってたよ。

一席ずつ衝立で仕切られた座席。ステージと客席の間に引かれたビニールシート。
いつもと違う会場なのに何故か不思議な空間にくすぐられたよ。
座席に座ると隣の方のお顔は見えず、それでいて舞台上はしっかりと見える絶妙な衝立。
舞台上しか見えない、視界が確保された座席に座るといつも以上に集中力が高まってきました。
照明が当たると見えづらいのでは?と、通常とは違うものが使われたビニールシート。
奇しくも魔法学園をテーマにした物語。これまでなら頭の中で想像する魔法学園の世界を舞台上に重ねて観劇したのだろうけど、客席から眺めるその世界は特殊なビニールシートによって、魔法の世界を強くイメージさせてくれました。
岡田さんが劇場入りしてからゲネプロの間もずっと感染対策を施してくれた劇場内。
この座席に座り会場内を見渡すと、これ以上ない安心感に包まれたよ。

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『御用改めだよ!』
池田屋事件の有名なあの言葉で始まる物語。
一年前。ここ千本桜ホールでお会いしたまだ劇団入りする前の彼女。
緊急事態宣言の発令される一年前は彼女が初めて劇団新劇団に出演した作品の千秋楽でした。
年上のベテランさん方に囲まれていた座組最年少が、一年後に劇団員として主演を務める事になるなんて。
魔具を構えるマキナを見てると、とっても感慨深かったよ。

『♪生きる場所が見つからないなら~ ♪見つけに行くしかもうないのさ~』
この状況下でもお芝居が出来る事が嬉しそうなかんちゃん。
自粛前最後に観劇した【待つショッカーと待たせるレンジャー】。
何度も再演されゴブさんが大切に育ててきた歴代のレンジャー達。
あの日のフライヤーには、コロナに打ち勝つワクチンのようなヒーローを待つ!というゴブさんの願いが書かれていました。
レンジャーのリーダー赤の助を演じる彼女に。ゴブさんはそんなヒーロー像を重ねていたのかも。

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かんちゃん初演出作品【50回前の出来事】で初めて拝見した富樫さん。
大人っぽくて落ち着きのあるマスター、かなり年上の方なのかなー。なんて思っていたよ。
【待たせるレンジャー】のイエロー役で初めてかんちゃんとの共演も観れてから四ヶ月。
劇団新劇団本公演にも出演してくれて嬉しかったよ。
落ち着いた貫禄さえ感じる富樫さんのサマンサなら、数少ないS級の魔法少女と言われても頷けます。
TwitterにUpされた髪を解いたサマンサの色っぽさ。
恐ろしいほど強力なS級魔法の実力を見せられた気分になったよ。

尊皇攘夷派の活動家。宮部鼎三がモデルの生徒会長。
レーニャとリズムを束ねる生徒会長が『毅然たる武士』とも称された熊本藩士に見えたよ。

楽しみにしていた東京おかわり美女旗揚げ公演【コブラ&ジュリエット】。
今は延期という名のお休み中ですがコブジュリに会えたその時に、富樫未来の名前があったら嬉しいな。

しばらくセンチメンタルな日々が続くけど。
CD聴いて元気出すよ。

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斬られても斬られてもなかなかやられないレーニャ。
シズクにホノカにリンと一緒に飛行機で帰ろうとする子供っぽいレーニャ。
そんな語り口がまやちゃんの可愛さを更に増し増しにしていました。
その反面お節介焼きな性格も重なり破壊を詳しく知りたがったり。
リンとは正反対なグロにも怯まない副会長も可愛いかったよ。

ショッカーとレンジャーの時はまだ少しあったゲスト感。
それがみぶまほでは感じなかったのも嬉しいよ。
『大友ちゃんに作って貰ったリボン』そんな大友ちゃんと並ぶ姿に新劇団常連組の香りを感じたよ。

【待つショッカー待たせるレンジャー】で聞いた横浜愛。
今期開幕の遅れたプロ野球の開幕日が誕生日と重なる奇跡。そんな幸運を呼び込んだのもA級の魔法少女だからなのかも。
巨人ファンだけど。野球愛に溢れるまやちゃんに好感を抱いたよ。
世界が落ち着いて。ハマスタに行けるようになれたらいいよね。

巨人ファンからまやちゃんへ。
『オースティンが欲しい!』
『ソトでもいいよ!』
『そろそろロペスを返してください!』
『今期も勝利の10秒グラビアが観られるなら!!DeNAも応援するよー♪』

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書記という名の副会長。かんちゃんのお友達らしいけど飲み友達なのかなー?
書記としてかんちゃんの空けたお酒の本数を記録していたのかもしれません。
落ち着いた生徒会長にお節介焼きなレーニャにクールなリズム。クールだけどどこか生徒会長のボディーガードのようにも見えたよ。
この生徒会の三者三様感。池田屋事件で少数の新選組に制圧されてしまったのは、各地それぞれの考え方を持った藩の藩士の集まりだったという尊皇攘夷派をイメージさせてくれました。
レーニャと共に自らを破壊するリズム。
尊皇攘夷派が悪い訳でも、新選組が悪い訳でもなく、どちらも国のために生きた志士達。
明るいゴブさんの作品で、これまで多くの人物が消えていく作品ってなかったかも。
笑いも明るさもあるけど、終演後に足を止めて考えさせられる作品でした。

大変な時期に参加してくれて。かんちゃんの主演作を支えてくれて嬉しかったよ。
愛梨ちゃんにも。いつかお会い出来る日が来たらいいな。

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久しぶりの舞台。田沢ちゃんの元気な姿が観られて嬉しかったよ。
感染対策に気をとられがちだけど、劇団員として加入後初の本公演。
モデルが沖田総司らしく時折咳きこむ仕種も、天才剣士であるが故に自分に酔いトドメを刺さないとこも沖田総司をイメージさせてくれたよ。
イライザを最後まで疑わず信じる姿や、あっけらかんと笑い飛ばすレミーは普段の田沢ちゃんそのもののようで、ガールズ舞台でありながら後半に進むにつれ哀しみを感じる作品を明るく照らしてくれていました。
昨年の【運SADA】でも感じた作品に明るさを加えてくれる田沢ちゃんの存在感をまた感じていました。

松平容保に指名され本番中でもレミーから秒で田沢涼夏に戻ってしまうとこも。
松平容保の無茶ぶりに楽しそうに爆笑してるお顔も。
プレッシャーなんて感じてなさそうに見えるけど、
マチソワ間に爆睡しちゃう程に彼女なりにもこの時期の公演には神経をすり減らしていたのかも。

『難しい事は分からなくても。イライザちゃんは魔浪士組に必要だよ』
心底信頼を寄せるイライザへ言葉を投げかけるレミー。
人間から魔法学園に入学したレミーにとって、生まれながらのエリートであるイライザは憧れでお姉さんのような存在だったのかも。
台詞覚えが苦手と言っていたけど。
これだけの台詞を覚えられた姿に、田沢涼夏の成長を感じたよ。

アイドル時代の彼女を知らないからCDで初めて田沢ちゃんの歌声も聴けたよ。
この曲を沖田レミーが歌っていると思うとジーンとなります。

天才少女の沖田レミーなら、田沢涼夏なら出来るかも。
世界が落ち着いたら。
学ランで劇団新劇団の喝魂旗を掲げ、劇団テーマを熱唱する田沢一号生に会える日が来ると信じています。

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マチコ先生の村娘。きららちゃんのUpしたTwitterを見ていて懐かしくなったよ。
グロを嫌う藤堂リン。どこか抜けた感じのリンの存在は、みぶまほでのコメディ藩のように感じたよ。
藤堂リンに憧れ加入したという伊藤シヤカ。
後に伊藤一派と新選組を離脱する藤堂平助との関係が見えたよ。
シズクとホノカとリンのトリオ。リンは魔法学園に入学するため物語の頭の方だけだけど、あどけなさの残るような三人のトリオが可愛いかったです。

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最終的には離脱してしまうけど新選組では数少ない天寿を全うした永倉新八。
永倉ヒナノという名前から第二回本公演での凶子のように暴れまくるかと思いきや、意外や今回は抑え気味でした。
でも局中魔法度を敢行しようとする芹沢ミミに強い口調で反対しようとする姿には、あの日の凶子の面影があったよ。

江里奈さん大友ちゃんと並ぶ劇団新劇団本公演への最多ゲスト出演の三作品目。
自粛中には東京おかわり美女にも顔を見せてくれて、新劇団常連組のように明るくコミカルなヒナノがまいまいらしくてほのぼのしたよ。
またこれからも劇団新劇団で会えたらうれしいな。

近藤勇や沖田総司よりも剣の腕は上だったと言われる永倉新八。
まいまいの女優としての実力を知っているゴブさんがこのままで終えるとは思えないんだよねー。
もし…みぶまほの続編があるなら…
まいまい演じる永倉ヒナノの暴れまくる姿が観られるかも!?
そんな期待も込めて
壬生魔浪士組episode2が観たいな。

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局長の芹沢ミミ。
マキナ達に成敗されるシーンで手にする魔具。持ち手に骸骨を施され見覚えのある大鎌。
『ベッキーやん!』
五年前【OTOGI☆ROCK】で初めて訪れた千本桜ホールでも大鎌を手に自由奔放に暴れていたベッキー。
歴史に語られる数々の名刀の中に、僕はベッキーの大鎌を入れてあります。
あのベッキーを倒すなんて!田沢レミーどんだけ強いねん!

礼儀に厳しいミミ。ミリカとはまた違う迫力で、さすがは横綱と思ったよ。
客席数を減らした千本桜ホールが、間引きされ桝席に一人しか座れない国技館と重なったよ。

もう一役の伊藤シヤカが、何か特別な立ち位置に見えて。
藤堂リンとの関係も、この先に続きがあるような気がしてなりません!
勝手に続編を期待しています!!


みぶまほのテーマ曲。CDで聴けたのが嬉しくて!!
江里奈さんの歌声も探したよ。
………未だに見つかっておりませんが!
でもこの曲も大好き!!

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松平容保からの罰ゲームで蜂蜜が苦手と語るネリッサ。
こんな状況でも苦手と言うからには…本当に苦手なのでしょう。
斎藤ネリッサの大友ちゃん。
魔法少女らしく可愛い系の衣装キャラが多い中で一人今回の衣装はセクシーでした。
普段から剣に触れる機会が多いのでしょう。
魔具を手にする構え一つにも気持ちが入っていたのが分かったよ。

ぶっこみ、ジョジョハムに続く三作品目。
劇団新劇団本公演に大友沙希の名前がないと何か足りないような気分になります。

自粛中も配信など多方面で活動されていたのも、お芝居の灯を消したくない一心だったように思えます。
この状況下でもお芝居を観てもらいたい気持ちを強く感じました。

寡黙なネリッサが座組のお姉さんのようで。
いつもと雰囲気の違う大友ちゃんも魅力的でした。


この形式がいつまで続くかは分からないけれどキャストさんが付けていた透明のマスク。
台詞もしっかり聞き取れて表情も見えて違和感なかったよ。
あのマスクすらも劇中では魔法世界をイメージさせてくれた小道具のようでした。
透明のマスクを通して聞こえてくるマキナやネリッサ達の台詞は
母親手作りの石鹸水で飛ばされたシャボン玉に乗って聞こえてくるようでした。
ウイルスを劇場にもお芝居にも近づけさせないように
ファンタジーの世界に見えた舞台上では、魔法少女達がシャボン玉が飛ばしているようでした。

公演後大友ちゃんのTwitterにUpされた無邪気にシャボン玉で遊ぶ三歳児の動画。
大人になってもこんな純粋な心を持つ彼女に、これからも舞台に立って欲しいと願っているよ。

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鬼の副長土方歳三。
彼を演じられるのは貴女しかいないと思っていました。

芹沢ミミを信用しなかったミリカ。
伊藤シヤカも信用していないミリカ。
魔浪士組の絆を誰よりも強く感じているのはミリカなのかも。

イライザへの例え話をする伊藤シヤカに迫るミリカ。
仲間のレミーを信じ想うがあまりの怒りの感情。鬼と呼ばれながらもその裏では仲間を想う気持ちは隊士の誰よりも強かったと言われる土方歳三のようでした。

掟を頑なに守るミリカ。
正しいと信じて生き抜く姿には、怖さも感じる迫力がありました。

レーニャとリズムを討ち取るミリカ。
魔浪士組の為に鬼に徹する姿にミリカの信念が見えたよ。

誰が言ったか《劇団新劇団の裏ボス》。
今後その呼び名は変わるかもしれません。
きららちゃんには《劇団新劇団の鬼の副長》のが似合うかもしれません。

そして歌が上手い!!歌手か!!?と突っ込みたくなる程の歌声!!
CD何度も聴いています!!こんな素敵な特技があったなんて!!
世界が落ち着いたら。
いつかきららちゃんの歌声が聴けたらいいな。


劇団新劇団通販サイトでの作品発売嬉しいです!!!
きっとサイトの起ち上げもきららちゃんなくしては叶わなかったと思います。
またみぶまほの世界に浸れるのが楽しみだよーーー!!!
………
一点だけ。心配なことがあります。
パソコンないんだけど。。。
最新のゲーム機もないんだけど。。。
果たしてUSB形式が観られるのか!!?
魔法少女達に会える事は出来るのか!!?

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『ポイッ!ほいっ!ポイッ!ポイッ!ほいっ!ポイッ!………』
魔法少女達も追いつくのがやっとの超高速あっち向いてホイ。
自由過ぎる先生から視線を外すように必死に笑いを堪えるネリッサ。
池田屋事件の際。新選組が少数人数で尊皇攘夷派に対峙しなければならなかったのは松平容保が要請するはずの援軍が間に合わなかったから…とも言われている古来からの言い伝えには誤りがあったようです。
容保さんは時間に厳しいお方でした。

千本桜ホールに現れた松平容保様。
神保町で読んだ歴史書に写る京都守護職とはちと違いましたが、アフロヘアにちょこんと野球帽が乗ったその風貌が僕には鍾馗様に見え、千本桜ホールの守り神のように感じました。


『アタシ!!前にも当たりました!!』
松平容保様からの有難い指名にも何故か尻込みするマキナ。
それが思慮深い神崎晴香なのか?本当に嫌がっているのか?
私には未だにその答えが見つかっておりません。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

島田魁がモデルの島田ホノカ。
本当に初舞台!?って感じる程にしおのちゃんは座組に自然に溶け込んでいました。
観ているだけでほのぼのしてくるホノカとシズクのコンビ。
先にB級に昇級したシズクにも慌てる事なくマイペースなホノカ。
それでいて生徒会入部希望時には『C級です!』『アタシはB級です!』
『おはようございます!』と『こんにちは!』を言い争うとこも可愛いかったです。


『♪いつになったらなくした未来を~』
僕の席からはもねちゃんのお顔が見えました。
お客様に魔法をかけるように口ずさむシズク。
秒で恋の魔法にかかりました。
C級だろうがB級だろうがあのシーンのもねちゃんは!!山崎シズクの魔力は!!
ミミも!!マキナも!!ミリカも!!レミーも!!サマンサをも超える!!
SSS級の魔法使いでした!!
現在もまだ。魔法が解けていません。

去り際『二番歌っててね♪』そう口にするシズク。
心の中で二番の歌詞を口ずさみながらシズクはこんな事を言いたかったのかもと思ったよ。

『♪何もかもが歪んだ世界で~ ♪唯一信じれる ここが救いだった~』

日に日に増え続ける感染者数。怖くないと言ったら嘘になると思うよ。
それでも舞台に上がった彼女達。
自分達の信じるものを護ろうとした新選組のように。
彼女達は舞台に上がることで、愛する演劇を護ろうとしているように見えたよ。
これからも続くWithコロナの時代。
厳しい時代を生きぬく為の力を、魔法少女達にもらえたよ。


世界が落ち着いたら。もねちゃんにも会えたらいいな。
……
本当は。恋の魔法が解ける前に会いたいけど!!!!
もう少しだけ。世界が落ち着くのを待っています。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

【マチコ先生】の教頭先生も【地球防衛レストラン】の宇宙人研究家も。
ゴブさん作品での彼女はコメディパートを任されていました。
新選組がテーマでも。魔法に絡めたコメディパートを歌うと思っていたよ。

メインパートを歌う女の子達とメインソロを歌う女の子。
そんな彼女達を輝かせるコメディパートは、誰でも歌う事が出来ない女優としての実力が必要で。
メインでもサブでもなくて、それでいてその日の夢の中にまで出て来る程に印象的で。
地球防衛の後なんて必ず夢の中で宇宙人にさらわれそうになるので、おへそを隠して寝ていました。

新選組と聞いて出て来る名前に、山南敬介を挙げる人はそう多くないと思うよ。
作品を左右するこの大事な役を与える程に、ゴブさんは彼女の実力に信頼を置いていたと思うよ。
局中魔法度の廃止を訴える山南イライザ。
魔法少女を殺める事に疑問を持ってしまう優しい心を持つ魔法少女。
これ以上魔法少女を増やさないで欲しいとの願いもマキナには通じず、
山南イライザはコメディパートを一節も歌わず、自らを破壊し消えていきました。

まさかゴブさんの作品で。
彼女に泣かされるとは思わなかったよ。

この日の夜、夢に出てきたのは
『ハレンチざます!』と田沢オヤビンを追ってた教頭先生でもなく
はっとりひさかさんと恐怖の宇宙人連合でもなく

優しそうに魔浪士組の仲間を見つめる、山南イライザの笑顔でした。


三年前【君が予む物語】で初めて拝見した水野さん。
その時の会場もここ千本桜ホールでした。
『♪~ネガティブな自分に先ずは向き合って~♪世界を救えるか?なんて~ ♪その先の話ね~』
ゴブさんが生んだ能力者達が歌うあの日のテーマ曲が、山南イライザの最後に重なりました。

【特攻のマクベス】に続く二作目の本公演出演。
こんな素敵な水野以津美に。また劇団新劇団で会えたらいいな。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

局中魔法度には反対でも魔浪士組を守る為には成敗を正しいと考えるマキナ。
自分達が成敗した近藤ミミの亡骸に祈りを捧げるマキナ。
実際に芹沢鴨の亡骸に近藤勇らが手を合わせたのかは今では想像する事しか出来ないけど、
祈りを捧げるマキナの後ろ姿は、心優しい神崎晴香の後ろ姿にそっくりでした。

イライザは魔浪士組に必要と語るレミーの長台詞のシーン。
マキナの魔法でキミトイウヒカリが流れ二人の周りに集まる魔法少女達。
僕の席からはかんちゃんの、マキナの表情がよく見えたよ。
時折笑みを浮かべるように
一瞬涙が零れそうにも見えたその表情には、
近藤マキナとして沖田レミーと山南イライザを想う気持ちも
神崎晴香として座組のみんなを愛する気持ちも
この状況下での舞台公演を主演として支える覚悟を決めた決意も見えました。
マキナの目指す魔法少女達を守る魔法少女。
みぶまほで。
このシーンのかんちゃんの表情がいちばん好きでした。


気付かなかっただけかもしれないけどフライヤーもなかったのかも。
こんな状況下ではない、お客さんの溢れた会場での主演作だったら。
なんて思うけど、今の状況下の悲壮感を彼女からは感じませんでした。
台風に自然災害に未知のウイルスに襲われる新元号。
冷えきり暗く落ち込んだ今の世の中に必要なのは底なしの明るさなのかも。
いつもの明るい笑顔で演じるかんちゃんを見ていてそう思ったよ。
彼女のお芝居を観ている時間だけは日常の辛さを忘れさせてくれる
神崎晴香ならそんな令和のヒロインになれると思うよ。


観劇してから二週間が経ったよ。
大丈夫です!魔法少女達に会う前よりも!元気で過ごしています!!


ラストシーン。
英雄でないものが真の英雄と拳を振り上げる近藤マキナ。
神崎晴香の姿に。
劇団新劇団の明るい未来が見えたよ。


新選組が世に知られるきっかけとなった池田屋事件。
あえて今作のタイトルを新選組ではなくその前身である壬生浪士組を使用したのなら。

最初は怖いと恐れていても最後は自ら発動する局中魔法度。
局長になり新選組を束ねる成長したその後の近藤マキナに。
魔浪士組のみんなに。

もう一度。

会えたらいいな。