推しの卒業。宝塚。 | さきじゅびより【文楽の太夫(声優)が文楽や歌舞伎、上方の事を解説します】by 豊竹咲寿太夫




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推しの宝塚公演が終わってしまいました。


柚香光さんと帆純まひろさん。

柚香光さんは近松門左衛門の「近松恋の道行」をつとめられた時から清公さんと推していて(ちょうど文楽公演をしていて桂川連理柵やったと思うんですけど、柚香光さんが勉強をしに来られて、なんてなんてなんて熱心な方なんだ!と清公さんとふたりで感激してしまったのが始まりです)、ポーの一族では色気にぞくぞくしたものです。

花より男子はマンガから抜け出してきたようなF4でした。

はいからさんでは可愛らしい舞台に、文楽もコロナで大変な状態のことが重なり、笑うやら泣けるやら感情が大変でした。

巡礼の年のリストの見事なピアノ!

鴛鴦歌合戦の軽妙な中にも浅井の心情が深く交差する妙は素晴らしいものでした。


帆純まひろさんはなんといっても、バウでの春琴抄「殉情」。

大阪弁でのお芝居に、最後のシーンでは相当心身込められたのだろうなと拝見しました。

また、本公演で時折披露されるバトン!華麗でした。



アルカンシェルは、お二人のやりとりが非常に多くて、誰得ぼく得で最後の芝居に恐ろしいほどの満足感と恐ろしいほどの喪失感を覚えました。


ああ、これからどうやって生きていこう。


長い宝塚生活、素敵でした。

東京公演、最後まで無事に駆け抜けられることを願っています。




豊竹とよたけ咲寿太夫さきじゅだゆう


人形浄瑠璃文楽ぶんらく
太夫たゆう
国立文楽劇場・国立劇場での隔月2週間から3週間の文楽公演に主に出演。
モデルとしてブランドKUDENのグローバルアンバサダーをつとめる。

その他、公演・イラスト(書籍掲載)・筆文字(書籍タイトルなど)・雑誌ゲスト・エッセイ連載など
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