記述式部分点と合格者数4000人以上 | 法務事務所

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行政書士試験対策「法学講座」

行政書士試験の合格基準は6割ですから、年度により合格者数は変化します。


しかし、おそらくは、


政策的理由から、事実上「合格者4000名以上」


という暗黙の基準があると考えられています。


この「暗黙の基準」を前提にすると、、、


記述式の部分点を厳しくするか?


記述式の部分点を緩やかにするか?


については、択一式の得点分布に影響されることになります。


つまり、あるキーワードについて、資格予備校の教材や記述式問題集に掲載されているように、予め「8点」と決まっているのではなく、択一式の得点分布データを一度算出してから、


「今年の択一式得点率から、なんとか強引に合格者を4000人以上にするために、部分点ボーナスポイント加算」


という年度別マニュアルみたいなものにより緩やかに採点されるか、


この逆のケースであれば厳しく採点される


のではないか、ということです。


総務省によれば、行政書士試験の法令科目は、

『法令の知識を有するかどうかのみならず、法令に関する理解力、思考力等の法律的素養を身に付けているかを問う』

と明確に表示されています。

しかし過去の傾向上、判例の理解がどうやこうやではなく、

「国語読解力と文章構成力」

でなんとかなってしまうレベルの記述式採点が行われる年度もあります。

結局のところ、記述式採点について試験センターから明確な基準等は一切公表されず、全てはブラックボックス、闇の中ですから、択一式の難易度等を総合考慮し推察せざるをえないわけです。