人間不信…?
そんなの、自分じゃ分からない。
ただ、誰を信じていいのか、誰を頼っていいのか、分からない。
全て、自分の陰口を叩かれている様に感じる。
信じることなんて、出来なくなって…
次第に、人と会うことを恐れて…
外へ出ても、人と目を合わせられない。顔をあげられない。
それでも仕事を続けているのは、生活の為。
その為に作り上げた人格は、わたしとは別の人間。
だけど…それを誰にでも求められると、分からなくなる。
自分が今、どう感じているのか。
どんな感情を抱いているのか。
誰かの言葉に笑顔を向けているのは、本当の私?
それとも、どこか、痛んでいる?
自分のことなのに、何も見えない、何も聞こえない。
私の中では、確実に壊れ始めていたのに、分からなかった。
音を立て、破片が足元に叩き付けられても…。
暗闇の中を彷徨っている。そんな日々だった。
何度も何度も、腕に血を滲ませた。
死にたい訳じゃない。
ただ、証が欲しいの。
生きてる…私は、ちゃんと生きてるんだっていう証。
真っ赤な血は、私を安心させてくれた。
そんな事を繰り返しながら、精神を保っていた…はずだった。
だけど、崩れ始めたモノは治るどころか、ひび割れを増し、
一つ、また一つと破片が落ちていった。