ある意味、限界に近付いていた。
繰り返す過呼吸。
いつの間にか、繰り返されるようになった映像。
腕から血を流し、死に行く姿…。
高くから投身して、死に行く姿…。
線路や道路に飛び出して、死に行く姿…。
幸せとはかけ離れた形で、死に行く姿ばかり。
どれも全て、偶発的な死ではなく、自発的な死。
それらは一つ残さず、他の誰でもなく、私自身の姿。
そしてようやく、自分の限界が近いことに気付いた。
涙を流したまま、幾つの精神科、心療内科へ電話したのだろう。
そのうちの一件。
「御無理なさらないで下さいね。お大事になさって下さい。」
何気ない一言だった。
きっと、大して意識をして言った訳では無いだろう一言。
それでも、その一言と、その優しい声は、私にとっては唯一視界に捉えることが出来た光だった。
大袈裟だと言う人も居るだろう。
でも、今まで、笑顔の仮面を貼り付けていたわたしを、包んでくれる様だった。
結局、私は今、精神科処方の薬を服用している。
それでもやっぱり、辛くて苦しくて、過呼吸にもなる。
その度…
生まれてきて、ごめんなさい。
この世に存在して、ごめんなさい。、
この家の娘として生まれてきて、ごめんなさい。
私なんか、生まれない方が良かったね。
・・・そんな思いが、駆け巡る。