伊尾・小谷たえクラブ(広島県世羅郡) -2ページ目

晴天の下、今年の田植え、完了です!

5月26日(水)

令和3年度、ダルマガエル米の田植えが

無事終わりました🌾

 

穏やかな晴天に恵まれて

作付けは順調に進みました。

 

今年は

「8条植え」の田植え機をリースしたので

効率が大幅にアップ。

 

ダルマガエルの鳴き声を聞きながら

今年も豊作を祈願しました。

 

ダルマガエル米の収穫と生息調査が無事終わりました

▲今年初登場の「汎用コンバイン」

 

 

10月初旬

ダルマガエル米(品種:あきろまん)の収穫が終わりました。

20キロ袋に詰め替えて92個。

約2トンの収穫量がありました。

 

 

天候不順等のため

1トンを下回った年もありましたが

今年はほぼ予定通りの収穫量となりました。

 

 

稲刈り後すぐに

広島市安佐動物公園の職員さんによる

ダルマガエルの生息状況に入りました。

大きな圃場を少ない人数での調査でしたので

なかなか大変でしたが

「150匹」

の生息を確認することができました。

 

▲安佐動物公園の職員さんと一緒に調査をしました

 

 

10月下旬

世羅東小学校の4年生による

ダルマガエルの現地での勉強会が開催されました。

今回はダルマガエルの計測方法の学習です。

 

 

また

安佐動物公園職員の谷口さんより

ダルマガエルについてのレクチャーがありました。

ダルマガエルは、冬はほぼ仮死状態。

昔は「変温動物」といってましたが

今は「外温動物」というのだそうです。

ちなみに

恒温動物は「内温動物」と呼ばれるのだとか。

 

 

▲世羅東小学校4年生の皆さん

 

 

さらに

担当している動物の話題で盛り上がりました。

たとえば

チンパンジーの握力は?

という子どもからの質問に

メスが「200」

オスは「計測不能」

だということにみんなびっくりしていました。

 

 

今年はコロナ禍のため

職員さんと児童による合同調査ができませんでしたが

秋晴れの圃場で自然と触れ合う体験は

貴重なものになったようです。

 

 

 

収穫祭中止のお知らせ

11月23日(祝)勤労感謝の日に

毎年開催しておりました

「ダルマガエル祭り」(収穫祭)は

コロナ禍による

感染防止の観点から

本年は中止させていただきます。

 

「たえクラブ」の活動に

支援、協力をいただいている

多くの皆様に支えられて

毎年実施して参りました。

来年は開催できることを祈りながら

ここに報告いたします。

 

なお

令和2年度のダルマガエル米ですが

先日、無事収穫を終えることができました。

販売にあたっては

準備が整い次第ご案内いたします。

 

引き続き

どうぞよろしくお願い致します。

 

◎感謝

 

 

 

 

ひろおく便り

広島テレビで毎週月曜日の

18時55分から5分間放送されている

『ひろおく便り』という番組があります。

 

 

「ひろおく」とは広島県の北東部にある

庄原市、府中市、世羅町、神石高原町の事で

4つの街の魅力を広く紹介している

地元密着型のカルチャー番組です。

 

 

先日、7月27日に

「絶滅危惧種ダルマガエルとお米の関係」

と題して放送されました。

広島テレビのホームページにアップされましたので

ぜひご覧ください。

 

『ひろおく便り』7月27日(約3分)

↓↓↓

https://www.htv.jp/hirooku/200727.html

 

 

 

 

▲自然石で仕上げた支流の様子

 

 

 

令和元年度米ですが残り少なくなっています。

ご購入は電話で承っています。(税込み500円/キロ)

2キロ、5キロ、10キロ、20キロで全国発送しています。

送料のご負担をお願いします。

お問い合わせはこちらまで。

↓↓↓

井藤 090-9735-1189

桜井 090-7508-8935

 

Facebook

https://www.facebook.com/darumagaeru

 

田植え、無事終わりました!

令和2年度米の苗を5月末に作付けしました。

作付け面積は8反(80m×100m)。

野球場が100m×100mですから

フィールドサイズを少し小さくした広さです。

 

 

▲田んぼの様子

 

▲田んぼのアゼには「キセルアザミ」が咲いています

 

 

ちなみに

今年の苗ですが19センチ角の間隔で

作付けしました。

通常はもう少し広い25センチ前後なんですが

株間を狭くすることで、株元の光を遮断し

雑草を抑えることを狙っています。

 

例年同様

モミは温湯消毒を行い

苗箱にも農薬は使用していません。

田んぼの除草剤も不使用です。

今年も

ダルマガエルにやさしい米づくりを

目指します。

 

▲苗の様子

 

 

なお

令和元年度米についてですが

昨年の豊作にともない若干ですが

法人の冷蔵庫に在庫があります。

通常

1キロ750円

で販売していますが

6月末までの限定価格

1キロ500円

の特別価格で販売中です。

6月末までの予定ですが

在庫がなくなり次第終了します。

詳細は以下まで電話でお問い合わせください。

 

井藤 090-9735-1189 

桜井 090-7508-8935

 

 

 

 

ダルマガエル祭(令和元年11月23日)



ジャパニーズ・ジャイアント・サラマンダー(和名:はんざき)。これ、なんのことかわかりますか?世界最大の両生類の名称です。
世羅ダルマガエル祭では生物学者、動物学者をお招きし、ダルマカエルの生育状況はもとより絶滅危惧種を学習する時間を設けています。今年のテーマは「オオサンショウウオ」。専門的な内容をわかりやすく説明して頂き小学生も真剣に聞いています。河川生態系の頂点に立つオオサンショウウオも近年、個体数を減らしていると報告されました。生息調査のため、最近ではマイクロチップを埋め込むことも行われています。


▲スライドの様子
▲マイクロチップを観察

ニホンヒキガエルの耳下腺には毒があります。毒蛇「ヤマカガシ」の毒は捕食したヒキガエルの毒が蓄積したものだそうです。ちなみに日本に生息するカエルのほとんどには皮膚毒があります。カエルを触った後、目や唇に触れてはいけません。必ず手を洗いましょう。



▲ニホンヒキガエル


▲動画(16秒)

会場内には絶滅危惧種の植物写真を展示しました。少し前までは野山に当たり前に生息していた草花が様々な理由から姿を消しつつあります。




さて、参加者全員でダルマガエルを保護している圃場を見学しました。その後はお待ちかねのランチタイムです。

今年はアウトドア料理の専門家にお越し頂きました。ダッチオーブンを使ったジビエ料理をメインにおでん、お吸い物にあわせデザートなど例年にない豪華なメニューに囲まれました。

なかでも猪のオープン焼きは柔らかく全く臭みがありません。たっぷりのハーブの香りが美味しいフライドポテトはあっという間に完食。天候にも恵まれ、紅葉に染まった山々の下、参加者全員で美味しい時間を過ごしました。
子ども7名、おとな33名の参加で賑やかなダルマガエル祭となりました。






世羅ダルマガエル祭。来年も開催の予定です。
ご参加頂きまして、ありがとうございました。

世羅ダルマガエル物語

平成15年(2003年)広島県福山市神辺(かんなべ)町に大型スーパーができる計画が持ち上がりました。
その駐車場予定地の水田から「ダルマガエル」という絶滅危惧種のカエルが見つかりました。
ダルマガエルの移殖先として、以前から「ギフチョウ」の保護に熱心だった世羅町小谷(おたに)の井藤文男さんが里親に選ばれました。
小谷地区は空気や水がきれいな場所で、神辺と同じ芦田川(あしだがわ)水系です。
とはいえ、神辺と小谷は30キロ以上離れています。
100メートル移動させるだけでも繁殖に失敗するデリケートなカエルのため保護活動は難しいと思われました。
しかし井藤さんは
「大変なことを引き受けたが、これは面白いぞ!ワクワクするわい!」
と思ったそうです。

 その後、世羅町小谷には広島大学、川崎医科大学、広島市安佐動物公園、福山動物園、復建調査設計株式会社等から多くの専門家が訪れました。
なかでも川崎医科大学の宇都宮妙子先生は
「井藤さん。このカエルの保護は難しいよ。どこでも失敗しています。よろしく頼みます。」
と目に涙を浮かべて話されたそうです。
小谷に移殖されたダルマガエルを毎日観察しているうちにいろいろなことがわかってきました。

1.トノサマガエルに似ているが、足は短く移動範囲が狭いので外敵に襲われやすい。
2.池や川のカエルではなく、田んぼのカエルで、稲と共に生きている。
3.トノサマガエルより産卵時期が遅く、稲作の「中干し」という時期に、まだオタマジャクシの状態である。
4.ダルマガエルはたくさん虫を食べている。

 

ダルマガエルの生態から「あきろまん」という品種の稲が選ばれました。

あきろまんは稲刈り時期の遅い晩生品種のため水を遅くまで張っておけること。

そして中干しをしなくても倒伏のリスクが少ないことが生態にあっている。

そして何よりも美味しく、食感がしっかりしたお米だからです。
 
 ダルマガエルが移殖されて5年目を迎えた平成20年(2008年)の春。
この年は「国際カエル年」でもありました。
5年目にしてようやく産卵が始まりました。
井藤さんは当時のことを思い出しながら語ります。

『カメラを持つ手が震えるのよ。鳥肌は立つし。
「宇都宮先生やったよ。産まれたよ」と空を向いて叫んだよ。
あとからあとから涙がこぼれてね。続けてきてよかった。。。。。』


 熱心に指導して頂いた宇都宮先生はその年の初めに他界されていました。
この年以降、順調に数を増やし今日では春から夏にかけてダルマガエルの大合唱が響く田んぼになりました。     
 地元の小学校や地域と共に活動してきた保護活動に対して、平成20年(2008年)には農水省の「田園自然再生活動コンクール」で最優秀賞を受賞。
平成23年(2011年)には内閣総理大臣賞、並びに「ひろしま環境賞・個人の部」を受賞。
そして平成24年(2012年)には農林水産大臣に優良認定されています。
ダルマガエルの保護を目的とした稲作は農薬や除草の回数を減らすことになり、たくさんの生き物が生息する田んぼになりました。
その結果、生物多様性に配慮した人にやさしいお米ができあがりました。
「ダルマガエル米」をご賞味いただき、ダルマガエルのことを多くの方にお知らせしてほしいと願っています。

■農事組合法人ダルマガエルの里

ダルマガエル秋の生息調査

10月30日(水)

世羅町小谷のダルマガエル保護田で

秋の生息調査を実施しました。

世羅東小学校4年生の生徒さん22名

ならびに引率の先生。

広島市安佐動物公園のスタッフの皆さん。

そして

伊尾・小谷たえクラブのメンバーを含めた

総勢40名での調査です。

 

圃場は既に

稲刈りが終わって一週間以上経過しており

また最近の朝晩の低温でカエルは

冬眠状態にある可能性がありました。

大人数で圃場を調査しましたが

案の定、体長の短いツチガエルや

アマガエルは見られるものの

ダルマガエルは捕獲できませんでした。

 

そこでトラクターを使って

少しだけ土をおこしてみました。

そうすると

すぐに大きなダルマガエルを確保。

中国新聞さんの取材にも

無事対応することができました。

 

毎年のことではありますが

天候や気温の不安定要因と合わせ

稲刈り直後の調査という

日程調整の難しさを感じます。

ともあれ

ダルマガエル米の収穫は

昨年の日照不足による不作から脱し

約3トンと大幅に改善しました。

近々に皆さんのお手元に

お届けできると思います。

 

以下

生息調査の画像を添付します。

 

▼世羅東小学校(4年生)がバスで圃場到着

▼広島市安佐動物公園の皆さん

▼調査の様子

▼中国新聞さんの取材の様子

 

今年の稲は順調です

本格的な夏になりました。

昨年は天候不順で稲の生育が芳しくなく

収穫量が例年の半分以下になりました。

 

今年の田植えは

無農薬では収穫量が減るため

減農薬栽培に切り替える予定でした。

しかし

ダルマガエル米ファンの方からの期待が大きく

今年も無農薬栽培で頑張っています。

 

▲雑草は手で取っています

 

 

したがって

雑草や虫たちはとても元気にしていて

ダルマガエルも大きな声で

鳴きまくっています。

 

6月18日の田植えから約40日。

収穫にむけて折り返しの時期です。

今年は日照が良く

順調に生育しています。

 

 

 

ダルマガエル米の田植え完了

今年はちょっと遅めの田植えになりました。

天候の関係で苗の成育が遅れたこと

例年より雨が少なかったことがその理由です。

ダルマガエル田には今年も「あきろまん」を作付けしました。

あきろまんはコシヒカリと比べると背が高く

その割には倒伏しにくい丈夫な品種です。

収穫時に稲が倒れてしまうと、当然収量は減りますし

稲刈りも大変です。

また、米粒一つ一つがしっかりとしていて

食べごたえがあるお米でもあります。

6/18(火)に田植えが完了。

前日にはもち麦の収穫も終わり、農作業は小休止です。

ダルマガエルが元気に鳴く季節になります。