Rolling days #107 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
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ウラガワ→Side-A

Day #107
~Side K~




他愛のない話をしては

相葉くんの様子を伺って飲む。



いい感じに酔ってきた頃、

おもむろに相葉くんが話し始めた。



Mさんの話は時々聞いてたから。



まさか、そんな事があったなんて、って

すげぇ、なんだかオレまで悔しくて。



でも翔くんに偶然会って

しかも追いかけてきて助けてくれた、なんてさ。



運命じゃん?



・・・なんて。


気軽には言えない空気もジューブン分かってる。



それでも思わず零れた『さすが、』って言葉を

酔ってると思ってた相葉くんが拾い上げて。




「今なんで『さすが』って言ったの?」




えっと、どうしようかカザマさん。

これをキッカケに一気に攻めるか?



でも、相葉くんはこう見えて意外とデリケートだし。



見切り発車で弄って、

ヘタしたらもうオレに話してくれなくなるどころか

翔くんのことさえ諦めちゃうんじゃないかって気がして。




「ねぇ、なんでナンデ??」




無邪気に聞いてくる

天然無垢な相葉くんに




「あっ、ぃや・・・、」




すぐには投げかける言葉が浮かんでこなくて


ビールを飲もうとしたら


いたずらっぽく笑った相葉くんが

力任せに飛びついてきて




「ぅわ、あっぶな!」




間一髪でビールの缶をテーブルに置いたオレは

ラグの上にゴロンと転がって

相葉くんに背中に乗られてしまった。





#108