gravitation 2 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。

「どぉせしょぉちゃんなんて流れで言っただけなんだよ〜」




収録上がりに寄った居酒屋の個室で

勘のいいニノに突っ込まれて


ついこのくすぶりを打ち明けた




「素直に翔さんに言ったらいいのに。」


「そう言うのはカンタンだけどさぁ〜。どぉせニノには分かんないよぉ〜」


「どうせって言うんじゃないの!アナタはすぐそうやって自分の事になると卑下するんだから。他のことはアホみたいにポジティブなのに」


「だってぇ〜」


「ちょっとワタシ トイレ行ってくるから」




ニノは立ち上がってオレの頭をクシャってやって部屋を出て行った




「はぁぁぁ、しょぉちゃん・・・

しょぉちゃんともゴハン行きたいなぁ〜・・・」




テーブルにコツンっておでこをくっつけて目を閉じると


大好きな翔ちゃんの笑った顔や

優しい顔が浮かんで


逢いたい気持ちが胸に広がった





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『あっ、翔さん?ワタシですけど。今すぐ来れますか?って言うかとにかくいいから今から言う所に5分で来てください。』




近所のスーパーで赤貝を買って出たところでニノから電話を受けた


あんな強引な誘い方するなんて珍しいな、

断っちゃいけないやつだな、何があったのだろう?


何か問題が起きたのかな、とも思うけど

そんなに緊迫した空気は感じられなかった


行き先が居酒屋、ってことは、まさかの迎えか?

いや、ニノはそんな風に人を遣うヤツじゃない



皆目見当がつかないまま指定された居酒屋に着いて車を隣のコインパーキングに停めた。




『入ったらすぐ右の通路一番奥の個室です』




タイミングよくニノからメールが来て




「ぅいーっす、」




てっきりニノがいると思ったその部屋には




「・・・えっ!」




背を向けてテーブルに伏せた相葉くんがいた




急に鼓動が早まって

ニノを探すように振り返ったけれど




『じゃあ後はよろしく』




どこかで見ているかのようなタイミングでまたメールが入った